時事寸評 書評コーナー

welcome to shimada's homepage

ブログ/2011-10-25

Top / ブログ / 2011-10-25

コンニャク作りに挑戦

 コンニャクを自分で作るなんて、あこがれですよね。ステキですよね。何といっても芋の作付けから収穫、そしてコンニャク作りですから、究極の地産地消。完成したら少しはご近所の知人にお裾分けもいいかな、なんてはや思い巡らしたりもしました。
 で、早速、作業開始。数日前、妻にコンニャクを作るから「炭酸なんとか」を買ってくるように頼んでいたので、一応準備すべきものは調っていました。

画像の説明

 コンニャク芋をどう料理するのか、予めインターネットで調べておいたマニュアルの手順に従い、調理を開始。先ず、大きなコンニャク芋の皮むきからです。灰汁(アク)が強いので、ゴム手袋をして、皮をむきます。大きくてツルツル滑るので、なかなかうまくむけません。コンニャク芋ってゴツゴツして凹凸が激しく、凹んだ部分の皮をむくのに結構手間取るんです。
 まあそれでも何とかその作業をクリアーして、つるつるの素材を包丁で細断。更に、それをミキサーにかけてドロドロののり状になるまで攪拌します。そしてのり状になった素材を、今度は鍋に移し、しゃもじでかき回します。

汗だくで

 ひとしきりこね終わったところで、今度は、ガスレンジで加熱します。その際、少しずつ水を加えながらかき回すんですが、これが一番の重労働。20分から30分加熱するので、焦げ付かないように、下から熱風を浴びながらかき混ぜなければならない。おしる粉をかき混ぜるのとはえらい違う。なぜか。コンニャク芋は飴をかき混ぜるような感じで、もっちり、ねっとりしていて、やけに重たい。すぐに腕が疲れてしまう。左右の手をもち替えもち替え、必死こいて、かき混ぜなければならない。もう、汗はだらだら。バネ指で動かなかったひとさし指も休んでなどいられなくなり、この作業後は心なしかよく動くようになった。

画像の説明

 熱処理もすんで、更に20~30分程冷やします。その後、まだ生暖かいうちに、いよいよ炭酸水素ナトリウムの投入です。マニュアルには炭酸ソーダと書いてあったので、妻に「これでいいのか」と尋ねると、「薬剤師にコンニャクを作るときに使う炭酸何とかというものを下さい、と言って買ってきたんだから大丈夫」と自信たっぷりに言うので、勇躍、その炭酸水素ナトリウムを投入。いい感じに仕上がった。ぷるんぷるんしている。おお!これはいける!
 最終工程は、コンニャクの保存です。いくつかの容器に小分けして、やれやれ、これで当分はおいしいコンニャクが食べられる、今晩はコンニャク刺身で一杯だ、と内心ニンマリほくそ笑んだのでした。

キャー!!

 っと、突然、台所で妻が悲鳴を上げました。何事かと思ったら、「コンニャクが膨れてる!」というのです。コンニャクが膨れる!?一体、それは何じゃ?「コンニャクが膨れるわけがないだろ!」と、一瞬、何が起きたのか全く分かりませんでした。

画像の説明

 そこでハタと気づきました。「そもそも炭酸水素ナトリウムと炭酸ソーダというのは違うんじゃないのか?」と尋ねると、妻は、「だって薬局のコーナーで尋ねたら、わざわざ頭のはげ上がった年配の薬剤師を呼んでくれたので、その人にコンニャクを作るときの炭酸何とかというのを下さいと言ったのよ。そのオジサンが自信を持って「あ、これですよ~」って言うから買ってきたのよ」という。確かに素人なら、炭酸ソーダと炭酸水素ナトリウムは同じものだと言われれば、そう信じてしまいますよね。これでは妻を責めるわけにはいきません。私だってそう言われれば信じてしまいますから。
 憎っくきはその薬剤師だ。「今度俺がその薬剤師をとっちめてやる。」と言ったら、「そういうゴタゴタは嫌いだから、店に文句を言わないで」と釘を刺されてしまいました。
 その炭酸水素ナトリウムの箱をよくよく見れば、下に括弧書きで小さく(重曹)と書いてありました。重曹はパンを焼くときの膨らし粉だから、膨れるのは当たり前。我が家のコンニャクは、膨れ放題、腫れ放題になってしまったというわけです。

往生際悪く

 私は、その後外出することになったのですが、妻は、往生際が悪く、再度別の店に行って、「炭酸ソーダを下さい」と言って買ってきたんだそうです。そして、今度は一人でシコシコと新たに別のコンニャク玉を切って、一人で作ってみたんだそうです。炭酸ソーダを加えるときには「一気にかき混ぜること」という説明を忠実に守り、汗だくになりながらかき混ぜたんだそうです。もう「鍋もちぎれよ」とばかりにかき回したと言いますから、相当意地糞悪げにかき回したんでしょう。卵の泡立て器の針金が一本壊れて飛び出ていました。

画像の説明

 そしたら、何がどのように作用したのか分かりませんが、完全に分離してしまい、見るも無惨な姿になってしまったのだそうです。私も見させてもらいましたが、大鍋一杯分のコンニャクがフニャフニャに分離したまま、情けない姿をさらしていました。こんな気持ちの悪い物体をどうやって捨てたらいいのか、これまたしばらく頭痛の種です。
 さすがに妻も頭に血が上ったらしく(-""-;)、今度は、炭酸水素ナトリウムを入れたコンニャクに炭酸ソーダを多い目に入れてかき回したんだそうです。今、冷ましている状態だと言うのです。膨らし粉と凝縮粉を一緒に入れた状態ですから、膨れたらいいのか縮んだらいいのか分からず、コンニャクも随分困ってるんじゃないかと言いながら、とにかく結果を見てみようということになりました。
 結果は、炭酸ソーダの方が少し勝ったようです。余り膨らまず、おたふく風邪のなり損ないのような形で、何とか原型は保持できました。
 それにしても妻は心底疲れ切って、「腕が痛い。腱鞘炎になったみたい。今日はもう夕食を作る気力がない」というので、やむなく、夕ご飯は外食ということになりました。散々な1日ではありました。お裾分けもしません(できません)。微妙な味がお好きな方はご連絡下さい。アア、チカレタ~・・・。サイナラ (-。-;)



コメント


認証コード(5000)

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional