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ブログ/2012-06-25

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那須で新しいお店を見つけました

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 那須に帰郷した折、地元の人から、お店を紹介されました。うどん、そばが美味しいと聞いたので早速調査に行ってきました。店の名前は、「そば処 そすい庵」。
 ここのお店は、組合員140名からなる組合組織で運営されている産直販売法人の一環として運営されているんだそうです。もともとは平成8年に75名の農家の有志が地域活性化を目的に立ちあげた組織だそうで、「自分たちで育てた農作物を直接顔の見える消費者に販売することを目的」にスタートした組織なんだそうです。
 地元の農家の人たちが団結して作った組織というだけあって、平日の昼ながら、広い食堂は来客でほぼ満席の状態でした。天ぷらものを頼んだので、かなり待つものと覚悟していましたが、意外にも、ホンの数分で出てきました。「うわー、早い!」と思って、割烹室の方を覗きこむと、地元の農家のおばさんと思しき女性ばかり6~7人位で調理をしていました。なるほどこれだけの人数がいるなら早い筈です。
 私たちは、天ぷらうどんとそばを一つずつ頼み、「半分こ」して食べてみました。「うん、なるほど。結構いける」。しかも、お値段は、天もりうどんが770円、そば570円、合計1,340円という安さですから、十分に納得です。

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 このお店は、「そすいの郷直売センター」と「植木花コーナー」に併設されたお店で、直売センターの裏の方に位置しているため、うっかりすると見落としてしまいそうな場所にあります。
 直売センターは、「その日に収穫したものだけを販売し、売れ残り品はすべて持ち帰る」ことにしているそうで、パンフレットによれば、平日で20人位、土日で40人から50人の人が開店前から並ぶという程人気があるんだそうです。おまんじゅうが美味しいと聞いたので、食事の後買おうと思って産直センターを覗いたところ、一個も残っていませんでした。「おまんじゅうはないんですか」と聞いてみたら、「ケースの中になければ売り切れです」とのこと。ここでは、おまんじゅうを買うのも、結構大変なようです。
 因みに、「そすいの郷」の名は、那須疎水に由来しています。疎水の意味は、潅漑や舟運のために、新たに土地を切り開いて水路を設け、通水させることをいうそうです。農民たちが二千年にわたって築き上げてきた疏水の総延長は、国内だけで約40万kmという途方もない長さになるんだそうです。実に地球10周分に相当する距離です。先人達の智恵の高さと努力に敬服します。

■疎水の郷のホームページはこちらから
■疎水庵の詳細はこちらから

 私も子供の頃、のどが渇くとあちこちにあった疎水の水を飲むため、腹ばいになって直接飲んだものです。もっとも、農業用水ですから、この疎水には田畑から出た排水が混じっているため、時々赤痢も発生していました。担任の先生から「直接川の水は飲むな」と何度か注意されたことを懐かしく思いだします。
 因みにここの那須疎水は、日本の三大疎水の1つになるんだそうです。他の2つは、安積疎水(福島県)と琵琶湖疎水(滋賀県、京都府)です。

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 ああ、それから、ここの疎水の郷には、昔懐かしい水車があるんです。子供の頃には、このような水車があちこちにありました。水車のある素朴な田舎の風景と、片足を失った復員軍人さんが、砂利道を松葉杖で不自由そうに歩いている光景とが、連想ゲームのようになぜかダブって思い出されるんです。不思議ですね~。
 粉を碾くだけなら水車なんか作らなくとも、モーターなどもっと合理的な動力伝達装置はいくらでもありますから、水車が廃れていくのはやむを得ないかも知れません。今は、いわば観光施設として、辛うじて残っているだけ、というのが寂しい現実です。でも、このような水車を作る技術は極めて高い技術が必要です。このような技術を持っている人を、「技術伝承者」「町の名工」として、保護して欲しいものです。
 ここの水車は観光用だけでなく、実際に粉も碾いています。中を覗けるようになっていますから、お買い物だけでなく、是非一度水車小屋の中も覗いてみて下さいね。

日本三大疎水はこちらからご覧下さい



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