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ブログ/2012-11-25

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六義園に行ってきました

入場のための大行列

 今日は日曜日。事務所の定休日です。これまで事務所移転をはさんで、忙しい思いで日々を過ごしてきたので、久しぶりにのんびり都内見物にでも行こうということになりました。私にとっては、若き日の思い出の地でもあります。
 偶々、数日前、テレビで六義園のライトアップの画像が流れ、紅葉がすばらしいとの情報が流れたので、前日から行先は六義園と決めていました。

画像の説明

 カメラを抱え、わざわざ幸手くんだりから、いそいそと六義園に向かいました。六義園は、山手線の駒込駅からが至近です。同駅についたのが11時少し前の頃でした。
 驚きました。大変な行列なんです。入場するための列が延々と続いており、電車が停まる度に列が益々伸びていくという感じだったんです。それでも、我々がついた時刻は、まだ早かったせいか、100メートル位の列でした。

紅葉には興醒め

 何とか入場を済ませ、園内に入りましたが、ここも人、人、人の群れでした。園内の池を渡るときに、交互交通ができないので、道路工事の時のように、片側ずつ譲り合って渡るんです。誘導員がいないため、それがなかなか円滑にいかず、イライラすることも度々でした。
 紅葉の具合は、はっきり言って、それほどではありませんでした。特に、今年は、湯西川温泉や塩原温泉ですばらしい紅葉を見た後なので、感激といったものはほとんどありませんでした。
 大都会の真ん中にある公園というものの宿命なんでしょうか。見ごろの時期には、見物客で溢れかえり、ゆっくり見物をすることも叶いません。やはり、紅葉見物だけは、地方にかぎるようです。

神保町で昼食を

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 小一時間ほど六義園で過ごし、徒歩で都営三田線の千石駅まで行き、そこから神保町に出ました。神保町なら、美味しいお店もあるだろうという目算からです。「天麩羅はちまき」という店に入りました。古風な感じがしたので、こういうレトロな店なら多分間違いがなかろうと踏んだんです。
 ところが、これが大変な間違いでした。小上がりの座敷に通されたまではいいんですが、先ず、座る席は、最初から「相席が当然」と決めつけられてしまいました。4人が座れるテーブルに向かい合わせに座ろうとしたら、「相席になりますから、横に並んで座って下さい。」と、有無を言わせぬ厳しいお達し。「向かい合わせじゃだめなんですか」と、聞くと、「横に並んで座って下さい」との厳命。取りつく島もありません。仕方なく、仰せに従って並んで座っていると、ほどなく、老夫婦が我々の席に案内されてきました。私たちと向かい合わせになることに、老夫婦も戸惑っている雰囲気。家内が、「お互い向かい合わせに座りましょうか」と提案したところ、喜んでくれたので、それぞれが向かい合わせに座りました。

あからさまな不満顔

 ところが、店にすると、これが面白くなかったのか、20歳代の女店員、不満タラタラの顔で、「あー分かんなくなっちゃう~」と大げさに不満を口にしたんです。横に並んでいたのを向かい合わせにしたぐらいで、この不満は何事ぞ、と食べる前から不愉快そのもの。確かに、つまみとして、おしんこが出ていましたが、そんなもの客同士が気を利かせて移動させたんですから、文句を言われる筋合いはないんです。しかも、隣席には4人掛けのテーブルが空いていたんです。普通は、空いているテーブルから先に埋めていき、それでも納まりきれなくなってから、「相席をお願いします」と頼むのが順序というものですよね。人手不足どころか、人余りのこの時代に、こんな不愛想な子を雇っているこの店の経営感覚は、一体どうなっているんだろう、と思わずにはいられませんでした。
 これらの応対でかなり頭にきているところに、いよいよ注文の品が届きました。私は天丼700円、妻は1,000円の天ぶらセットです。相席の老夫婦は、2人とも一番高額な天ぷらの盛り合わせ各1,700円を注文していました。老夫婦はきっと、生活にゆとりがある人だったんでしょうね。
 

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天ぷらはしなしな 

 ところが、その天丼を食べてびっくり。揚げたてなのに、全くパリパリ感がない。要するにしんなり(げんなりか?)しているんです。天丼ですから甘辛い味がついているので、私は、何とか食べられました。しかし、妻は、天ぷらとご飯が別々になっていますから、げんなり、いやしんなりした天ぷらを出し汁につけ、ご飯に載せて食べるんですから、かなり大変だったと思います。老夫婦に、「この天ぷらパリパリ感がないですね」と言ったら、大きく頷いて心底困ったような顔をしていました。こんな元気のない天ぷらに1,700円も出した老夫婦、ほんとにお気の毒でした。
 店の外に出てから、妻は、「天ぷらが沢山出てきたのはいいんだけど、最初に一口食べたらしんなりしていたので、急に食欲がなくなってしまった。どうしたら全部食べられるだろうかと思案した。胃にもたれてしまった。」と、散々の感想でした。

 それでも、関口宏の父上の佐野周二の写真や、井伏鱒二など著名人のサインや絵などが壁一面に所狭しと張り付けてあり、さすが昭和6年創業だけのことはある、と思ったものです。
 でも、こういう著名人の名声で客寄せをしても、長い目で見れば、このような経営姿勢では客に見放されることは必定だと思います。この店を出て、神保町界隈をぶらつきながら、口直しに美味しいコーヒーとケーキでも食べよう、と気を取り直したのでした。
 こういう店にぶち当たる度に、「初めて入る店の選び方ってほんとに難しいな~」と、痛感せざるを得ません。よい店を選ぶ何か良い方法はないものでしょうか。



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