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ブログ/2014-07-10

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スナックの開店祝いに行ってきました。

 今日は、知人の女性がスナックを開店するというので、お付き合い上行ってきました。実は、今日が開店日ではなく、実際の開店は明日からです。今日は、よく開店前に、マスコミだけ呼んで披露する、ああいうスタイルのお披露目のための会です。

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 会費3,000円、昼の1時開始、というので、昼ご飯を食べず、1時少し前に行きました。既に数人が来店しており、なかなかの賑わいです。
 応対する側も、ママのほかに妙齢(妙に年齢を重ねているという意味ではありません)の女性が2人。3人で切り盛りしていました。平常時に3人もの女性が切り盛りしていたら、その分「お値段」も高くなり、私らのような庶民、それも年金庶民は、とても立ち寄ることは困難です。
 いつもなら、1時から飲み始めたら、そのまま6時くらいまでは飲むことになる筈です。ブレーキの効かない自動車と同じで、飲み始めるとなかなか自制できないからです。当たり前ですよね。本来、アルコールというものは、大脳皮質に作用し、気が大きくなるんですから、自制心が衰えるのは当たり前のことです。

昔は酒での失敗も

 お酒が好きな人で、一度も失敗したことがないという人は、まずいないでしょう。一度も失敗したことがない、なんていう人とはお近づきになりたくないですね。そんな人、人間味が感じられませんからね。
 ご多分に漏れず、私も数々の失敗があります。私は、生まれつき正直者で恥ずかしがり屋なので、そんな失敗談をここで披露するつもりはありません。しかし、生死に関わるような失敗経験が一度だけありました。

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 知人の家で飲んでいた時です。5月の麗らかな陽気に誘われ、広いお庭でその家のご夫妻と3人で飲んでいたんですね。蚊など、煩わしい虫のいない時節で、気持ちよく杯が進みました。飲んだ後、風呂に入ろうということになりました。3人が一緒に入れるような、立派なジャグジー風呂でした。そう、あの泡がブクブク出るやつです。こちらはアルコールもたっぷり入っているし、豪華なジャグジーだし、気分爽快。世界は自分一人のために回っている。矢でも鉄砲でも持って来い、という状態で、思い切り手足を伸ばし泡と戯れました。
 ところが、そこで記憶がぷっつりと途切れているんです。要するに、気を失ったんです。風呂で気を失ったらどうなるか。そうです、一巻の終わり、死ぬだけです。「本当に(どうでも)いい人を亡くしましたね~」なんて、言われるところでした。
 でも、私には神がついていたんですね。その時は、そこの主と一緒に入っていたんです。気を失った私を引き上げてくれたんでしょうね。「でしょうね」というのは、気を失っていますから、全く記憶にないからです。

 翌朝、5時頃に目が覚めました。目が覚めたとき、見たこともない景色が回りを覆っています。天井の風景がまるで違うんです。暫く、目をぐるぐる廻してみても、ここがどこなのか全く見当がつかない。不思議な感覚でした。でも、暫くして、ようやく自分の立ち位置がぼんやりと分かってきました。風呂で気を失った後、多分、ご夫妻が私を引き上げ、バスタオルで体を拭いて、蒲団に寝かせてくれたのでしょう。もちろん、パンツも履いていませんでした。剥き身のままです。ということは、あの奥様に、私の粗チンなど、余すところなく見られてしまったということです。以来、その奥様の顔を正視することができなくなってしまいました。

今日は仕事で酒はダメ

 とまあ、そんな碌でもない話はともかくとして、今日はアルコールは一切ダメなんです。今日の3時にお客さんの家で待ち合わせの約束があり、車で行かなければいけないんです。農地転用許可の申請書の受付が今日10日で締め切りのため、最終的にお客さんの印鑑をもらい、申請書を役所に持ち込まなければいけないからです。仕事のことをこのブログで書くのは、初めてです。たまには、見栄でも、仕事がある振りをするのをお許し下さい。時々は、仕事があるんです。

 という次第で、アルコールは一滴も口にすることができませんでした。こういうのを「蛇の生殺し」というのでしょうね。目の前に美味しいご馳走をぶら下げておいて、食べさせない状態。「据え膳食わぬは男の恥」、いや、これは例えが違いますね。これまでの長い人生、据え膳なんて、設えてもらったことなんてありませんでしたね~。据えていただけば、すぐに食いついていた筈です。

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 でも、世の中には、「心ならずも」ということがいくらでもあるものです。浮世の義理というやつです。今日のお披露目も、電話で案内を受けた時には、一瞬困ったなと思ったんですが、顔出しだけなら何とかできる、というので万障繰り合わせて駆け付けた、というわけです。
 実は、この店のママ(写真右の女性)さん。ラーメン店「風瑠里」の常連なんです。私も、嘗ては、このラーメン店によく通っていましたから、その時以来の飲み仲間です。今日出席した人も殆んどが、その店の同じ飲み仲間です。

酒の飲めないママ

 といっても、実は経営者の彼女、昔からアルコールは一滴も飲まないんです。いつも車で来ていたという事情もあります。それでいて、酒飲みの相手ができる。すばらしい特殊技能の持ち主です。

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 彼女、最近まで浅草まで通勤していました。何度か「職場まで通勤するのがつらい」とこぼしているのを聞いたことがありますが、ついに退職を決断したというわけです。
 彼女にとって、スナックが適職なのかどうか、私にはよく分かりません。でも、客のあしらいはうまいと思います。第一、本人が酒を飲めない、というのは、むしろ利点と言っても良いでしょう。稀に、客と一緒になって、ガバガバ飲むママさんがいますが、そういうスタイルよりも印象は良いと思います。
 ママさんに「一杯ご馳走になってもいいかしら」なんて言われて、断る野暮な男は滅多にいないでしょう。でも、その一杯が、2杯目からは断りもなしにガバガバ飲まれたら、財布の中身が気になって、こちらの方が酔えなくなってしまいます。ですから、飲めないママは、総じて客には歓迎されるのです。

スナック選びの3要素

 客が店を好きになるかどうかは、いくつかの要素があると思います。「客層」、「値ごろ感」、「ママ」が3大要素ではないでしょうか。
 先ず一番大事なのは、客層でしょう。「肌合い」と言ってもいいかも知れません。客層、肌合いが自分に合わないと、とても行く気にはなれません。例えば、自分の年齢に全く合わない若者中心の客層だったら、どんなにママの愛想がよく、値段が手ごろでもだめです。若者は、独特の抑揚のない訳のわからない歌ばかり歌います。どこで手を叩いたらいいのかすら分かりません。終わったと思って手を叩いたら、全く見当違いだったなんて経験、みなさんも多いのではないでしょうか。そんな歌を10曲も20曲も歌われたら、年寄りはたまったものではありません。
 逆に、若者からしたら、春日八郎だの、北島三郎、千昌夫といった連中の歌ばかり歌われら、「爺さんいい加減にしてくれよ」という気分になるでしょう。

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 若者でない場合でも、客層が合わないことがあります。ママがきれいで、若い女性の店員が2,3人いるようなケースです。女性目当てに来ている肉体労働者が多いような店です。肉体労働者は現役ですから、若い女性と話すことを楽しみに来ています。そういうギラギラ感が、どうも年寄りには合わないんですね。
 第2の要素は、やはり値ごろ感でしょう。客層と値段が合わなければ、どうしても足は遠のきます。今は少子高齢化の時代です。年寄りは、そこそこのお金を持っているのに、お金を使うことに保守的です。100歳を越した金さん銀さんが、出演料を何に使いますかと聞かれて、「老後のために貯金します」と言った話は有名です。
 こういう老人世代が増えている中で商売をするわけですから、「お会計」は、商売繁盛の重要な要素です。最近、真昼間に、「1回1,000円、おつまみ付き、カラオケ歌い放題」なんていう店が結構繁盛し、高齢者の心を巧みに捕まえています。

 第3の要素は、やはり店のママさんの資質でしょう。ママとの相性が良くなければ、客は長続きはしないものです。ママとして大事な要素は、やはり広い意味での「サービス精神」に尽きます。
 スナックというのは、サービス業の最たるものです。サービス業とは、客に奉仕することです。客への奉仕の仕方は、先ず第一に愛想です。いつもニコニコ、嫌な時でも決して笑顔を忘れない。これが基本です。いつもニコニコしていられないようなら、サービス業なんか止めて、即刻、製造業にでも移るべきです。だって客を喜ばせることに熱心になれないなら、ママにとっても、客にとってもこれ以上の不幸はないからです。

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 客を喜ばせる、ということの中には、愛想だけでなく、食べ物、つまり「おつまみ」も含まれます。おつまみに気を配れないようなら、それもサービス業失格です。これだけ高齢化が進んでいるんですから、「乾き物」だけ出して平気な顔をしている店は、いくらママがニコニコしていても、決して長続きはしません。「年寄りは何を好むか」を徹底して追求すれば、自ずから答えは出るはずなんです。
 本当は、私、自分で割烹着をきて、化粧をして店に出られるなら、繁盛する店を作る自信はあるんです。照明を暗くして、厚化粧さえすれば、決して分からないと思います。「アラア、シーさん、お久しぶり~」なんて、やれば、商売繁盛間違いなしです。え?お化け屋敷を開くのか、ですって?

 な~んて、説教臭いことを書いてしまいました。でも、ここのママならば、私の気持ちを分かってくれるでしょう。そして、大いに繁盛することでしょう。写真のハートマークの蘭は、私が開店祝いに送らせていただきました。あ、因みに店の名は「ここん」です。古今東西、こんな名店はない、という意味でしょう(多分)。幸手市が誇るメインストリート、桜通りに面しています。ここの通りに店を出せるようになれば、幸手の出世頭です。

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