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ブログ/2017-05-29

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善光寺参りをしてきました

長電善光寺下まで

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 牛にひかれて、善光寺に行ってきました。一応、1泊2日です。大宮から北陸新幹線に乗って長野駅下車です。途中、停車駅はなく、最初の停車駅が長野駅でした。所要時間は1時間20分ほどだったでしょうか。列車名「かがやき」は全車指定だったんですね。北陸新幹線には始めて乗りましたが、本当に快適でした。
 長野駅で下車後、善光寺まではどうやって行けばよいのか分からず、とりあえず、事前調査に従い、長電長野線で3つ目の「善光寺下」というところで下車することにしました。地図で見ると、一番近そうに見えたからです。3つ目と言っても、一駅が2分くらいで、下車するまでに10分もかからなかったと思います。

早速交通事故を目撃

 駅を降りると、えらい閑散としており、どこからも善光寺らしい香りがしません。人がほとんど歩いていないんです。善光寺というと、参道があり、見物客がわんさか押し寄せるという観念がありましたから、拍子抜けしました。
 人通りのない道を歩いていると、いきなり、横倒しになった車に遭遇しました。事故直後のようです。お巡りさんが5,6人来て写真を撮ったり現場検証をしていました。どうしたらこんな狭い道で横倒しになれるんだろうと、不思議に思いつつ、一応、一枚だけぱちりと撮らせて頂きました。

出川哲郎一行と遭遇

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 そうこうしているうちに善光寺の仁王門が見えてきました。参道らしき通りに出ると、途端に人通りが多くなりました。ある一角に人だかりがします。何だろうと覗き込むと、お笑いタレントの出川哲郎でした。そういえば、彼は電気オートバイに乗り、全国を旅している、なんて番組を見たことがあります。多分、そのロケの途中だったんでしょうね。
 近くで見ると、ほんとに小柄で顔は真っ黒。日焼けしていたんですね。顔もぎらついており、失礼ながら、あまりお近づ気になりたいタイプの人間ではなさそうです。テレビ局かなんかの調査で、「若い女性が抱かれたくない男NO1」になったというくらいですから、さもありなんという感じがしました。

恐怖のお戒壇めぐり

 いよいよ善光寺本堂に到着しました。早速、堂内で「お戒壇めぐり」というものを実体験しました。500円ほどのお金を払い、内々陣の右側を通って奥へ進むと、そこに「お戒壇めぐり」というものがあるんです。この戒壇は、ご本尊の安置されている瑠璃壇というものの下に位置しているんだそうです。最初は何があるのかも分からず、「お~、何だ何だ」なんて感じで行列の流れに従ってついていったんです。

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 そうしたら突然真っ暗闇。漆黒の闇とはこういうことを言うのでしょう。文字通り、一切に何も見えません。よって、前に人がいるかどうかも全くわかりません。人がいるかどうかを手で探るのは何となく申し訳ない。変なところを触ったりしたら大変です。つくづく入口に入る前に、若い女性の後につくべきだったと思いましたが、後の祭りです。
 いずれにしろ、前の人との距離は、足を少しづつ伸ばして探るしか方法がありません。でも、なかなか探れない。文字通りの真っ暗闇というのは、恐怖心さえ呼ぶものですね。今、この場面で北朝鮮のミサイルが飛んできて、このまま生き埋めになったら、なんてことが頭をよぎりました。そう思う位に前の人がなかなか前に進んでくれず、漆黒の闇の中で何度も立ち往生しながら徐々に徐々に進行したのであります。
 回廊の中ほどに懸かる「極楽の錠前」なるものを探り当てて、「秘仏のご本尊と結縁する道場」という触れ込みですが、日頃の心掛けが良いせいか、一度も秘仏に触ることはできませんでした。今考えれば、自分の秘仏に触るのが一番手っ取り早かったんだな~なんて思います。入口には、タイ国より送られた仏舎利(お釈迦様のご遺骨)と悟りを開かれたお釈迦様の像が安置されていました。
 この体験で、人間にとっては、見る、聞く、かぐ、味わう、触れるの五感のうち、一番大事な機能は、「見る」ことだということをしみじみ痛感したのであります。

ビジネスホテルで一泊

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 というわけで、初日は善光寺付近を歩き、ビジネスホテルで一泊の予定です。部屋風呂ではちょっと寂しい、ということで、市内の「裾花狭温泉うるおい館」というところで、天然の温泉を楽しむことにしました。インターネットで調べたところ、長野市内では一番良さそうに思えたからです。
 入浴料600円ほどを払い、ドアを開けると、中はガラガラ。それでも先客が5,6人はいたでしょうか。
 近くの山を臨む露天風呂も、先客一人が入っているだけでした。5月というのに、暑い昼下がりとて、長風呂はできません。20分ほどで出てしまいました。県庁から徒歩10分ほどの距離ですから、善光寺参りのついでに、ちょっと足を延ばしてみることをお勧めします。
 風呂に入った後、この温泉から長野駅までの(行き先は駅前のホテル「コンチネンタル行き」なんて表示されていました。)送迎バスが出ているので、これを利用するのが便利だと思います。

2日目はボランティアガイドの案内で

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 2日目をどう過ごすか迷ったんですが、駅構内の「長野市観光情報センター」で、ガイドさんに善光寺を案内してもらうことにしました。パンフレットに、4月1日から9月30日まで、ひとり1,500円で「善光寺七福神めぐり」のガイドをしてくれるというんです。集合場所は、この観光情報センター前です。約2時間案内してくれるうえに、七福神めぐりの御朱印がもらえるというんです。
 一番西光寺、二番大国主神社、三番秋葉神社、四番往生院、五番御本陣藤屋、六番西宮神社、七番善光寺世尊院釈迦堂を、全部巡って案内してくれるんです。
 早速、集合時間の9:50分前に行くと、お金を払うとともに、早速スタートです。案内人は内田文夫さんと仰る方でした。我々2人だけなので、ちょっぴり申し訳ないと思いましたが、案内は早速駅の構内から始まりました。

善光寺の文字には

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 駅構内に飾ってあった金ぴかの「善光寺」の文字は、実際に善光寺の山門に懸かる寺額と全く同じ字体だそうです。この額は通称「鳩字の額」と呼ばれるんだそうです。「善光寺」の3文字の中に、「5羽の鳩の姿」が隠されている、というんです。説明を聞いてからよく見ると、確かにその通りでした。
 更に、この文字の中に牛も隠れているというんです。そういわれて善の文字をしげしげと眺めると、牛の顔が浮かんできました。鼻の穴二つを基準に考えればすぐに分かりますよ。
 それでも見えない人は、日頃の行いに問題があるのかもしれません。

善光寺中央通りは史跡の密集地

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 こうした説明を諄々と聞きながら街中を歩くと、この善光寺町の歴史がいかに古いものであるかがよく分かります。団体でのバス旅行などでは味わえない、奥深さを体験することができました。
 説明を受けなければ、何気なく通り過ぎてしまうような場所も、説明を聞くと、なるほどとひたすら納得してしまいます。
 この地には、小林一茶の句碑が沢山あることも分かりました。右の写真もその一つです。
 刈萱堂というところに行った時も、その地に伝わる石堂丸伝説なるものを聞きました。その時は、「ふんふん」なんて納得していましたが、後になると話がよく思い出せません。

ガイドさんは埼玉出身

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 ボランティアガイドの内田さんは、埼玉県所沢の出身とのことでした。同じ埼玉から来た我々には心強い限りです。
 頂いた名刺の写真は、ちょっと怖そうです。が、実際はとっても親切で、説明がこまやかです。歴史に関する造詣が深いことが説明からも窺われました。そして、あっという間に2時間半が過ぎてしまいました。歩数計で測っていたので、確認すると、1万2,000歩も歩いていました。30分の超過でした。でも、超過料金などを請求されることもなく、大満足の午前中となりました。
 最後に、写真でご覧のように、御朱印を押した色紙を善光寺世尊院釈迦堂(毘沙門天)で受け取りました。
 善光寺に行かれたら、是非、内田さんをはじめ、観光ガイドを利用することをお薦めします。私たちは、「最初からガイドを頼めばよかった~」と、悔やむことしきりだったからです。
 

最後に、「牛にひかれて」とは?

 牛にひかれて善光寺参り、という言葉は知っていますが、これはどのような意味があるのでしょうか。参考までにご紹介します。

牛に引かれて善光寺参りの意味

昔、信濃国小諸にケチで性根の悪いおばあさんが住んでいた。
ある日、川で布を洗濯して軒先で乾かしていたところ、一頭の牛が現れて角で布を引っかけ走り出した。おばあさんはその牛を追いかけ、なんと善光寺まで来てしまったという。
日が暮れて牛が入っていったお堂におばあさんも入ってみると、光明に照らされて、牛のよだれが「牛とのみ思いすごすな仏の道に 汝を導く己の心を」と読めた。するとおばあさんの心に仏の心が芽生え、すっかり信心深い人間に生まれ変わってしまった。
後日、近くの観音堂を詣でると、堂内の観音様に牛にさらわれた布がかけてあった。それを見たおばあさんは、牛と思ったのはじつは仏様の化身と知り、ますます善光寺への信仰を深めて往生を遂げた。
この仏様こそが実は小諸の布引観音だったという。

 
 
 

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