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大阪維新の会「維新八策」考~その2~

大阪維新の会「維新八策」考~その2~

首相公選制の是非

 大阪維新の会の提案の中には、「首相公選制」も含まれています。今のように、民主党大会で総理が決められていく。しかも、国民の目から見れば、それほどの器ではないと思われるような人物が着せ替え人形のように次々と変わっていくという状況を考えれば、首相公選制への願望は十分に理解できます。嘗て、中曽根首相も総理になる前は、首相公選制論者でした。私も、「総理を選ぶ権利くらい与えて欲しい」と思います。
 ただ、首相公選制には怖い一面もあります。嘗て、東京都知事に選挙活動をしないクリーンな候補者だというだけの理由で当選した人物がいました。青島幸男です。彼はクリーンであることを証明するために、選挙期間中、外遊をしていたのです。日本の大新聞は、そのことを素晴らしいと言って激賞しました。当選後の彼の活動実績は、皆さんも御記憶のはずです。また、大阪では、横山ノックという吉本のお笑い芸人を知事に選んだこともありました。

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 宮田輝というNHKのど自慢の司会者も、当時は抜群の人気を誇っていましたから、確実に総理になることができたはずです。参議院比例区では断トツのトップでしたからね。
 つまり、首相公選制には、その時その時の人気者が選出される可能性が十分にありうるということです。政治行政のトップに立ち、経済にも精通し、世界のパワーバランスの中で日本の立ち位置もしっかりと見極める能力と行動力がある人物でなければ、国益を大きく損なうことになります。

 このように考えると、単に、国民が選出したという満足感だけで、果たしてよいものか、ここは大いに考えるべきテーマだと思います。橋本徹市長のような人物であれば、実行力・見識という点では抜群だと思います。少なくとも小泉首相並みの力は発揮してくれるのではないでしょうか。また、このような人物に世直しをして欲しい、という国民の意思も十分に感じ取ることができます。
ただ、実行力抜群ということは、同時に大きな改革=大きな痛みも伴うということと同義でもあります。年金一つとっても、世代間扶養から積立方式に変えるということです。自分が積み立てた金額からのみ年金を受け取るということは、1月に2万から5万円程度の年金でも我慢するということでもあります。なぜならば、自分で積み立てた金額以上には貰えないからです。
 ですから、首相公選制には功罪あるということを十分に理解することが必要です。米国のようなワンクッション置くような仕組みを構築できれば一番良いと思っているのですがねえ・・・。
【最後に:今大阪では、この歌が密かなブームなんだそうです。意味深な歌詞にご注目下さい】⇒御堂筋を歩こう

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