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小沢一郎、妻からの離縁状

小沢一郎、妻からの離縁状

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週刊文春記事は本物

 孫を病院に連れていくため、運転手として呼び出されました。毎度のことです。病院内の待合室で、読むともなく週刊文春を読みました。トップ記事は、「小沢一郎の妻」が昨年11月頃に後援会幹部に送った文書、実質的には「離縁状」というべきものでした。親しい幹部3人ほどに送ったという直筆の文書で、原発事故後の小沢家の内情が、赤裸々に綴られていました。私は、基本的に週刊誌の記者の書くことは信用していません。しかし、この記事は、妻の直筆をもとにそのまま記載したものですし、直筆の写真も同時掲載されていましたから、真偽については疑問の余地はないものと思います。小沢一郎自身も、虚偽文書であるとの申し立てはしない筈です。
 あの未曾有の大地震と津波、それに原発の爆発で、東北の人々は肉親を失った上に、逃げまどい、飢えと寒さと貧困の中で呻吟していました。東北を地盤とする政治家なら、一も二もなく真っ先に地元に戻り、炊き出しなり励ましなり、今後の対策なり、地元のために献身するであろうと思っていました。
 しかし、その当時、岩手だけでなく東北の建設業界を牛耳るといわれる、あの小沢一郎の影がどこにも見当たりませんでした。岩手に戻って、きっとどこかで獅子奮迅の戦いをしているのかと思っていましたが、どこにもその形跡はありませんでした。
 私はなぜだ?と疑問に思っていました。暫くして、マスコミも騒ぎ始めました。マスコミが動き始めたと思ったら、彗星のごとく現れて、岩手県知事と面談しているではありませんか。驚きました。それじゃ、このまま地元に留まり、今度こそ岩手復興のために渾身の努力をするのかと思いきや、またもや急に、所在が分からなくなりました。

放射能から逃げ回っていた

 この間の事情が、奥様の離縁状を読んで初めて分かったのです。離縁状によれば、要するに、小沢一郎は、放射能が怖くて逃げ回っていたのです。その当時、奥様は、事実上別居状態にあり、自宅から3分位のところに住んでいたんだそうです。原発の事故後、秘書が来て、「小沢先生は京都にお逃げになる。奥様も一緒に逃げましょう」と誘われたというんですね。その時奥様は、「地元の人達がこれほど苦しんでいる中で、自分達だけ逃げるなんてことはできない。逃げたければ逃げて下さい。私はここに残ります。」と言って拒否したんだそうです。日頃は、天下国家のことを考えているとか、偉そうなことを言っていたのに、その実態は、自分の身の安全のことだけしか考えていない、我欲で狭量な政治家であるということが、奥様の離縁状からもはっきりと読み取ることができました。

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愛想を尽かされた

 私も個人的には、日頃から、小沢一郎という人間の所作振る舞いを見ていて、「この人間は絶対に天下国家のことは考えていない」と確信していました。本当に天下国家のことを考えている政治家は、心に落ち着きがあり、眼が澄んでいて、何事にも動じません。そして、何よりも、そのような信念の政治家は、家族の尊敬を集め、何があってもがっちりと家族が支えてくれます。妻から愛想を尽かされ、離縁状を叩きつけられるようなことはないのです。私は、奥様の離縁状を読んで、自分の鑑識眼に狂いのなかったことに自信を深めました。
 選挙の時には、自分の秘書とやらをあちこちの新人の事務所には派遣し、どぶ板選挙のやり方の手ほどきをする。余りにも古い!その秘書の給料はどこから出ているんだ!と誰でも素朴に思いますよね。自宅にもっていた5億円の出所についても、言い訳が二転三転しました。それだけでもこの政治家の人間性が透けて見えます。5億円もの現金を金融機関に預けず、自宅に保管していたという政治家を、私は、そのことだけで既に信用する気にはなりません。考えの浅い若者なら、政治家って、そんなにボロイ金儲けができるのか、と好奇の目を向けることでしょう。民主党が政権を取った時、「総ての陳情は幹事長が受ける。役所に陳情に行った者は決して許さない。」と言い放ったのは誰あろう、民主党幹事長の小沢一郎でした。権力亡者の醜い姿を見たような気持ちになったものです。

まだついていく者がいる

 今日、6月21日夕刻のニュースによれば、社会保障と税の一体改革関連法案の成立に反対するため、反対派有志を糾合し、反対票を投じる予定、党の分裂も辞さない覚悟、とか。ああ、またか、と多くの国民はウンザリしているはずです。それにしても、まだ民主党の中に「小沢先生」についていこうという議員が50人近くもいるんですね。本当に溜息が出ます。トットと出て行って、次の選挙で洗礼を受けてもらいましょう。
 奥様の離縁状によれば、小沢先生は、来るべき引退に備えて長野かどこかの別荘の設計図の作成に余念がないんだそうです。小沢信奉者の先生方、どうぞ引退後は、そちらの別荘で冷や酒でも飲みながら恨み節を語り合って、末永くお暮らし下さいませね。(文中敬称略)

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