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長寿世界一は香港、あなたは納得できますか?

長寿世界一は香港、あなたは納得できますか?

香港って国ですか?

 26年もの長期に亘って保持してきた「長寿世界一」の座を香港に奪われたとのニュース。日本人にとってはちょっとショックでしたね。しかも、その国が香港だというんですから、尚更ショックです。東日本大震災の影響を除外したとしても、香港の方が長寿なんだそうです。
 そもそも香港というのは、中国の一部に過ぎないのに、長寿世界一をカウントするときに国と同等に格上げするのって変だと思いませんか?香港の面積は、11,004平方キロで、日本で言えば秋田県の面積にも満たず、ほぼ札幌市と同じくらいの面積に過ぎません。

人口密集の過密都市

 まあ、面積のことはさておくとしても、あの香港が世界一の長寿国?北欧の国と間違えたんじゃないの?と思ってしまいますよね。だって、私、香港に行ったことがありますが、ネオンに彩られた香港の夜景はきれいですが、昼間はお世辞にもきれいな街とは言えません。人口も極度に密集して、ごみごみしています。住宅も狭隘で、林立する高層のマンションから物干し竿のようなものがニョキニョキと突き出し、シャツやパンツらしきものがはためいています。洗濯物を干すベランダが狭いだけでなく、ビル陰になったりするので、物干し竿を突き出さざるを得ないんだと聞きました。そんな狭い国なら、核家族どころか何世代かが同居せざるを得ず、ストレスも溜まるはず。しかも、中国本土からの工場煤煙などで、空気は慢性的に淀んでいると言います。

考えられる理由

 そんな国のどこが長寿世界一なんじゃい、とドツキたくもなります。でも、数字は冷静なものですから、きっとどこかにその理由が隠されているのでしょう。考えられる理由としては、次のようなものがあります。
①香港の人の大部分は広東人。「食は広州にあり」と言われるほど、広東料理は世界的に定評があります。日本でも広東料理の店を探すのにそれ程苦労はしません。
②香港では野菜、魚などが新鮮なため、保存食で使用する塩を余り使わなくても済みます。
③人口密度が高く、何世代も近くに住んでいるため、精神的な連帯意識が強く孤独感が癒される。
④食材に各種の漢方薬を加えた多様なスープを飲んでいる。
⑤長寿者の8割近くが老人ホームで暮らしているが、親族とは頻繁に交際している。

それでも日本の方が健康社会

 こういった要素が絡み合っているようですが、それでも山紫水明の日本に比べ、長寿だという理由はまだまだ納得がいきません。日本料理は、薄味で塩分も控えめです。三つ星レストランも本場フランスを凌ほどに多く、多様な食文化に浴しています。四辺を海で囲まれ、山の幸、海の幸にも恵まれています。サプリメントなど健康補助食品も多用されるなど、健康保持には世界で一番気を遣っている国民だとも言われています。
 その日本が、物干し台も確保できない狭隘な住宅に住んでいる香港の人よりも短命(!)、とは俄に信じられません。きっとどこかに数字のからくりがあるような気がしてならないのですが・・・。(H24・7・27記)

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