時事寸評 書評コーナー

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テレビとラジオに言いたいこと

テレビとラジオに言いたいこと

私はテレビっ子です。寛ぐときは、すぐにスイッチをオンにします。私の妻も、テレビっ子です。彼女は、大体、テレビをつけながら寝ています。寝てる時に、うるさいだろうと思ってスイッチを切ると、逆に目を覚ましてしまいます。そして「静かだと寝られないからつけておいて」と言います。
 それくらい、テレビ好きの夫婦です。でも、最近のテレビとラジオ、ほんの少しですがイラッとすることありません?

先ず、テレビです。

○中身が薄いですね~ [#pb6e92a9]

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 何という薄っぺらな番組が多いのか。どこのチャンネルを回しても、お笑い系のタレントや芸能人がゾロゾロ出てきて、見ているこちらは少しも面白くないのに、自分たちだけで勝手に面白おかしそうに笑い転げている。嘗て、大阪に行ってテレビを見ると、どのチャンネルを回しても、やたらに吉本興業のお笑いタレントが出てきて、うるさいと感じていました。それが、とううとう関東も吉本興業に乗っ取られてしまったんでしょうか。あの誇り高きNHKでさえも、お笑いタレントがいなければ番組製作もできない、という状態になっているように思えてなりません。

○擬音と字幕スーパーが常態化 [#f597cd24]
 番組を視聴している観客の笑いを擬音で作って流している(少なくとも私にはそう感じます)。どっと笑っている声は、いつも同じ調子です。「生で見ている観客が笑っているんだから、お前も笑え」と強要されているようで、不快な感じすらします。
 それと、字幕スーパーのオンパレード。日本語で話しているんだから字幕なんていらないだろうにと思いますが、なぜかこれが浸透し定着してしまっているようです。多分これは耳の聞こえない人のために必要だ、というもっともらしい理由があるんでしょうね。でも、今のテレビは多機能ですから、「データボタン」で字幕スーパーも見られるようにすればすむはずなのに、と思いますが、視聴者全員に強制しなくてもいいと思うんですがね~。

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幕の内弁当型の番組構成

 私は、お笑い番組に興味がないので、報道番組や経済番組を見ることが多いんですが、まるで規則で定められているかのように、ニュースのほかに、スポーツ番組、天気予報が盛り込まれます。報道・経済番組なんだから、それ一本に絞って番組を組んでくれればいいのに、なぜワンパッケージにする必要があるんでしょうか。まあ、天気予報までは我慢するとして、スポーツ番組は不要だと思います。
 スポーツ番組が好きな人向けには、スポーツ専用の番組を作ればいいのに、報道や経済番組の中に一緒に組み込まなければいけないというのはどのような理由によるんでしょうか。このような何でも盛り込んでいるいわば「幕の内弁当型」番組構成は、どうして改まらないのでしょうか。日本人は幕の内弁当が好きだから、番組構成も、いろいろのメニューを組み込んだ方が視聴者も喜ぶという先入観があるんでしょうか。

コマーシャルが多すぎ

 とにかくテレビはコマーシャルが多すぎます。テレビ局は収入を最大化するためだから当然でしょうが、視聴者は、まともにコマーシャルは見ていません。コマーシャルが始まると、他チャンネルに避難するか、トイレに行ったり、新聞を読んだり、他のことをします。一番多いのは、他チャンネル、特にNHK様への一時避難でしょうか。
 テレビ局もそうはさせじと、コマーシャルの前に、「さあ、この結果はどうなった!?」とか言って、気を持たせるようにします。他チャンネルへの避難を防止しようという魂胆が丸見えです。
 これは、嘗ての古典的「紙芝居」の手法と全く同じです。紙芝居は、「この後どうなるんだろう」、「次も見たい」、「結果が知りたい」、というところで「ザ・end]となります。紙芝居の世界なら、それでも構いませんが、テレビの世界でこれを乱用されると、段々不快感が募ってきます。

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 この古典的手法で騙されたのが、「徳川埋蔵金」を探し当てる、という番組です。埋蔵金など出てもいないのに、毎回、毎回、「ついに出た!」とか「とうとう探し当てた!」という大袈裟なタイトルで、毎週連続で8回から10回程度放送したと思います。糸井重里とかいうコピーライターが出てきて、捜索者に加わり、出てもいない埋蔵金を、さも出てきたかのように、番組製作に協力していました。結局、ネズミ一匹すらも出て来なかったんです。
 もちろん、現在進行形で掘り進んでいるなら、ドキュメンタリー的な番組として成立するでしょうが、毎週1回の放送です。埋蔵金が出なかったという結果は分かっていたんです。そんなものが出たなら新聞の三面記事にトップニュースとして出るはずです。私も、当時は三面記事を検証していました。何にも記事はありませんでした。それなのに、番組表には毎週、「ついに出た!」式のタイトルが踊っていたんです。
 要するに、「埋蔵金は出なかった」という結果が分かっているのに、番組の視聴率を上げるために、さも結果がまだ出ていないかのように放送したことに対して怒っているんです。
 糸井重里氏は番組制作者に利用されただけなんでしょうが、彼の顔を見るとどうしても徳川埋蔵金が思い出され、今でもこの男は信用ならん、と思ってしまうんです。

録画派が大躍進

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 良心的視聴者の中には、コマーシャルも見てあげるのが視聴者としての礼儀だ、などと主張する人もいます。私は、決してそうは思いません。適度なコマーシャルなら「礼儀尊重」でも通用しますが、コマーシャルの回数と時間が余りにも長すぎます。他のチャンネルに回しても、どの局もコマーシャルをしているなんてことがザラにあります。このことからみても、コマーシャルの絶対量は多すぎます。
 その結果、今、リアルタイムでテレビを見る人と録画で見る人の割合がどうなっているか知ってますか。
  次は、朝日新聞のデジタル配信記事からの引用です。

 『録画再生率が圧倒的に高いのはドラマで、フジテレビの「ラッキーセブンスペシャル」は放送中が 12.6 % だったが、録画ではそれを上回る 13.5 %。NHK の「純と愛」は放送中は 17.6 %、録画再生は 5.4 %。韓流ドラマでは、放送中が 0.5 % だけだったが録画が 3.0 % に達した例もあった。』

 このように、技術の向上により、録画の容量と機能が向上したため、今後は、益々録画派が増え、リアルタイムで視聴する必要のあるのは、ニュース番組位になってしまうのではないでしょうか。これをテレビの危機と言わずして何と言えばよいのでしょうか。

次にラジオです

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 ラジオで一番腹立たしいのは、野球シーズンになると、プロ野球の実況中継一色になってしまうことです。ラジオを聴く人は野球好きな人間ばかり、という勝手な想定はいつ頃から始まったんでしょうか。仮に、プロ野球を好きな人が全体の20%~30%いたとして、そのファンのために全局がプロ野球中継をするという神経が全く理解できません。
 残りの80%は、プロ野球が嫌いというわけではないけれど、わざわざラジオで実況中継を聴くほど好きではないという人も多いはずです。この70%~80%の普通人を無視して、20%程度の野球好きのためだけに全局が奉仕するという神経が、私には全く理解できないのです。

私の個人的対策

■テレビ対策

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① 私のテレビ対策第一は、即座にNHKに避難することです。コマーシャルが始まったら、さっとNHKに切り替えるか、BS放送に切り替えます。もっとも、この方法は、家内と一緒に見ているようなときは、若干、控えざるを得ません。一緒に見ているのに、カチャカチャとあちこちチャンネルを切り替えるのは、いくら相手が女房とはいえ、マナー違反と言わざるを得ないからです。
② ビデオの活用です。どこを回しても見たい番組のないときは、ビデオを見るのが一番効果的です。ビデオであれば、コマーシャルを見る必要もありません。いくつかある良質な番組を録画しておき、コマーシャルを飛ばしながら「まとめ視聴」をしています。私の日曜日の仕事の一つがこれです。これが時間の活用方法としては、一番すぐれているような気がします。
■ラジオ対策
 ラジオにも、良質の番組はいくつかあります。良い番組は、「Podcast」に登載されていることもありますから、ipodに取り込み、そこで聞くようにしています。Podcastでは、基本的に長いコマーシャルは入りません。いちど実行してみてはいかがですか。結構快適で時間節約になりますよ。

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