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蓮舫議員の二重国籍問題、きちんとさせるべきです

蓮舫議員の二重国籍問題、きちんとさせるべきです

蓮舫議員が民進党の代表に

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 9月15日、蓮舫議員が民進党の新たな代表に選ばれました。蓮舫氏が503票、前原氏230票、松木氏116票という結果でした。結果についてはああそうですか、と言うだけのことです。3氏の政策について、ここで云々するつもりはありません。そもそも政策という名の「公約」なんて、これまで守られたことなんてないからです。公約よりも「膏薬」のほうがよほど信頼できます。
 嘗て、民進党(当時は民主党)は、子供手当2万6千円を支給する、消費税は上げない、農家の個別所得補償を実施する、ガソリン税などの暫定税率は廃止するとか、いろんな政策をぶち上げましたが、政権奪取後、何一つ実現しませんでした。それどころか、その眞反対の政策を実行しました。
 党内抗争に明け暮れ、国民生活を顧みることもありませんでした。東日本大震災や福島原発の爆発などへの対処の仕方は、「直ちに人体に影響を及ぼすレベルのものではありません」など、本当にその場しのぎの弥縫策を弄するばかりでした。党の代表まで務めた小沢一郎は、福島原発事故が発生するや即座に京都に雲隠れし、妻にそのことを週刊誌に暴露されてしまいました。「岩手が被災しているというのに小沢はどこに行ったんだ」なんて騒ぎになり、照れくさそうにのこのこ出てきました。
 中国船に体当たりされ、船長を逮捕したというのに、中国から脅されるとすぐに船長を返してしまったばかりか、体当たりされた事実さえ隠ぺいしようとしました。その事実をネットで暴露した海保職員を「重要な国家機密を漏らした、けしからん」なんて言って処分したりもしました。こんな体たらくの民進党が今更何を約束しようと、もう聞きたくもありません。
 そのうえ、選挙協力で、天皇制廃止、自衛隊廃止を掲げる共産党とも組もうなんて、一体全体何を考えているのでしょう。「共産」の文字が何を意味しているのか、民進党の議員は分かっているのでしょうか。

蓮舫議員の対応はあまりに不誠実

 蓮舫議員が二重国籍を持っていたなんて、信じがたいことです。なぜならば、彼女は民主党政権時、大臣まで務めていたんです。ポストは行政改革刷新担当大臣なんて軽量ポストではありますが、日本国の国務大臣であることに変わりはありません。
 今回の党首選だって、日本人だと思うから彼女に投票した党員も多いはずです。最初から二重の国籍をもっていると分かっていたならば、投票を控えた党員が少なくなかったのではないでしょうか。

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 彼女は民進党の代表に立候補した時、「二重国籍ではないのか」と問われ、「お話になっている意味が全く分かりません」なんて、木で鼻をくくったような不愛想な受け答えをしていました。少なくとも国籍問題について問われることに、少なからぬ不快感を示していたのです。
 その後、マスコミがこの問題に食いつき始めると、逃げられないと悟ったのか、「18歳(実際は17歳)の時に、父と一緒に役所(台北駐日経済文化代表処?)に出向き、きちんと台湾籍の放棄手続きをした。自分は生まれた時から日本人だと思っていた。」とか言っていました。その後、航空会社の発行する機内紙に「自分は中国人だ」と発言した内容などが報じられると、「生まれた時から日本人だと思っていた」という部分を撤回したりしています。
 彼女は1967年生まれで、現在48歳です。18歳の時に台湾籍を放棄し、完全に日本人になったと言いながら、参議院に初当選した2004年の選挙公報に「1985年、台湾籍から帰化」と記載しています。当時の国籍法では、帰化の手続きをするためには法務大臣の許可が必要だったんです。彼女のとった手続きは、帰化ではなく、台湾政府に対する国籍放棄の意思表示のことだったようです。これは明らかに帰化手続きとは異なります。しかも、民進党代表戦の終了間際まで二重国籍のままだったことが判明したのです。ということは、「本当は放棄の手続きすらしていなかった」と考えるのが事実に即しているのではないでしょうか。
 参議院選立候補時の選挙公報に、堂々と「台湾籍から帰化」と明記したことも、明らかに公選法違反ということになります。既に、3年の公訴時効の期間は過ぎてはいますが、国会議員は、立法府の人間として法を立案する立場にあります。国民に法の順守を呼びかける国会議員になろうとする者のする行為ではありません。
 「私の記憶違いでした」ですむ話ではないのです。親や子供が死んでも名前は覚えています。初恋の人の名前も忘れないでしょう。国籍というのは、そのレベルのことで、簡単に忘れるはずはないんです。

法務省の見解 

 蓮舫議員の二重国籍が問題視されたことから、法務省は、9月15日、
「日本国籍取得後も台湾籍を残していた場合、国籍法違反に当たる可能性がある」との見解を明らかにしました。
 つまり、国籍法では22歳に達するまでに、二重国籍を持っている場合は、どちらかの国籍を選択しなければならないと定められているからです。

一般市民と国会議員は違う

 今の日本で二重国籍を持っている人はどれくらいいるのか。現在の数字は正確に把握しきれませんが、昭和60年に1万人程度、平成4年で2万人程度、平成14年で3.3万人程度、という数字は明らかになっています。随分大雑把ですし年次も古いんですが、増加の一途をたどっていることだけは間違いありません。

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 中国などから大型観光船で来日し、集合時刻になっても帰船しないという乗客が何十人単位でいるという話も聞きます。そういった人たちが難民申請をし、拒否されると不服申し立てを行う。不服申し立てをするとそれから6か月は合法的に日本に在留することが認められる。その間に、結婚などをすれば、日本に留まることが認められる。結婚と言っても、その多くは偽装結婚と言われています。永住権を得てしまえば、あとは離婚届を出す。届けは「紙一枚」ですから簡単です。
 こういった流れをシステム化して、商売にしている集団がいるとも言われています。
 いずれにしろ、一般市民のレベルでなら、そう目くじらを立てる話ではないのかもしれません。世界には有能なスポーツ選手を引き抜くために、二重国籍を認めているなんていう国もあります。
 しかしながら、これが国会議員となると話は違います。国会議員は、「国家権力を行使する」立場であり、「日本国民の代表」なんです。中国の代表でも、韓国の代表でもないんです。
 日本国民の立場にたち、日本の国益を優先して職務を遂行してもらわなければいけないんです。2つの国の国籍を持っていれば、安全保障など両国が国益をかけた争いになった場合、二重国籍者はどのような対応をするのでしょうか。
 今は一般の国家公務員でさえ、二重国籍者は採用されません。外務公務員でも「国籍を有しないもの又は外国の国籍を有する者は、外務公務員となることはできない」(外務公務員法7条)と明確に定められているんです。一般の公務員よりも、より重要な国益を判断する国会議員が二重国籍だというのでは全く話にもなりません。

台湾は好きです

 私は、台湾の国籍だから怪しからんと言っているのではありません。台湾は親日国であり、私も台湾は好きです。旅行で行ったこともあります。これからもっともっと台湾との政治的・経済的・文化的交流を深めるべきであるとも思っています。更に、中国ではなく、台湾を国家としてきちんと承認すべきであるとさえ思っています。世界には、僅かではありますが、台湾を国家として承認している国もあります。

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 ですから蓮舫議員が台湾出身だからという偏狭な気持ちで二重国籍を問題視しているのではありません。あくまでも、権力を行使する立場にある国会議員、それも野党第1党の党首が二重国籍問題を抱えているなんて、論外だと言っているだけなのです。
 二重国籍問題は、「単なる事実の問題」なんですから、蓮舫議員は、きちんとした国籍放棄証明書なり然るべき書類を出せばすむ話なんです。聞くところによると、台湾にも日本の「官報」のようなものがあり、国籍を離脱した者はその都度そこに記載されるそうです。そのコピーは、日本の国会図書館でも入手可能だそうです。だったらそのコピーを提示するだけでもすんだはずです。
 いずれにしろ、自分のことですから、自らきちんと証明するのは当然の義務です。野党第一党の代表になれば、選挙結果次第で日本国の総理になる可能性もあるんです。その人間が自らの二重国籍問題を明確に説明せず、しかもその説明が二転三転しているなんて、そのこと自体に国民は不信の眼を向けているんです。
 嘗て、民主党政権下で、国家公安委員長を務めていた岡崎トミ子という人物は、現職の国務大臣でありながら韓国に行き、慰安婦像の前で慰安婦と称する女性(おばあさん?)たちの前で演説するなど反日活動をしたりしていました。民主党には、このような反日的な活動をする議員が少なからずいるのです。国民の目が厳しいのは当然です。
 だからこそ、こういう事実に関する問題ははっきりさせる必要があるのです。報道によれば、日本維新の党が国籍法の改正案を国会に提案しようとしているようです。二重国籍者は国会議員になれない、という当然のことを、法文上も明確に規定していただきたいと思います。これは差別の問題ではないのです。

沖縄の心に寄り添うという詭弁

 ちょっと論点は違いますが、蓮舫党首は、党首選の最中、沖縄の普天間基地の移設問題について、次のように答えていました。「普天間基地を辺野古に移設することはやむを得ない。しかし、今の安倍政権は沖縄の心に寄り添っていない。」。
 この発言は何度か聞きましたから、聞き間違いはない筈です。普天間基地を辺野古に移設することについてはやむを得ないとしながら、「沖縄の心に寄り添っていない」というのは、どういう意味なのでしょうか。沖縄の心に寄り添えば、移設がスムーズにいくのでしょうか。そもそも「沖縄の心」とは何でしょうか。翁長知事の心のことですか。
 翁長知事は、当選した直後から、辺野古への移設には絶対反対で、前任の仲井真知事が慎重に審査をして行った埋め立て承認を一方的に取り消しました。

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 行政用語に「行政の一貫性」という言葉があります。知事や局長など許認可権者が変わった場合でも、後任者はその許認可を一方的に取り消すというような行為をしてはならない、という意味合いです。権限の濫用は許されない、という趣旨です。タクシー会社が許可を得て会社を設立し、店を作り従業員も雇ったというのに、後任者によって勝手にこれを取り消されたのではたまったものではありません。翁長知事は、元自民党員ですから、この原理を知らない筈はありません。
 現在、国は翁長知事を相手取り、知事の行った取り消し処分の違法を確認するための訴訟を起しています。国が県を訴えるなんて前代未聞の事態です。知事が前代未聞の破廉恥行為をしたからです。振り回されるのは、国民であり県民なのです。
 近く高等裁判所那覇支部でこの判決が出る予定になっています。知事側が勝てば、諸手を挙げて「判決に従え!」と声高に叫ぶことになるでしょう。しかし、敗訴した場合は、「判決は不当だ!」として、絶対に判決に従うことはないはずです。つまり、翁長知事は、自分に有利な内容なら守れと言い、逆だったら絶対に従わない。そういうマインドの持ち主です。要するに、法治国家の首長ではないのです。
 そういう状況の中で、「沖縄の心に寄り添う」というのは、常に、翁長知事の言うことに従う、ということになります。だったら、辺野古移設しかないという判断とどのように折り合いをつけるのでしょうか。
 蓮舫議員は、マスコミ出身だけあって、このような耳障りの良い情緒的な言葉を多用します。でも、常に綺麗ごと、その場しのぎです。翁長知事の主張が沖縄の心だとするならば(私はそう思いませんが)、どのようにすれば辺野古への移設が可能になるのか、具体的な戦略、ロードマップを示していただきたい。そうでなければ責任ある政治家とは言えません。

最後に蓮舫議員にお願い

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 蓮舫議員は、「日本を愛しています」とか「日本が大好きです」なんてセリフを言いますが、「本当なのだろうか」という疑念が消えません。
 それほど日本を愛し、好きならば、なぜ本名の「村田蓮舫」という名前を堂々と使わないのでしょう。名前こそ日本人であることの証(正確には証の一つ)ではありませんか。なぜ中国名だけ使うのですか。
 国を預かる政治家にとって、一番大事なことは、他国からの不当な侵略から国民の生命財産を守ることです。パフォーマンスで「2位じゃだめなんですか」なんて事業仕分けをすることよりも、先ず、国民の生命財産を守ることの方が何倍も大事なのです。現在、中国船による尖閣諸島への侵犯は許されざる明白な侵略行為です。蓮舫議員は、なぜこのような不当な侵略行為に対して、断固とした抗議の意思を示さないのでしょうか。
 日本の為政者ならば、まず、中国の侵犯行為や北朝鮮の脅威に対して、どのようにして国を守るのか、はっきりと意思表示をして頂きたい。できれば具体的な防衛策も示していただきたい。そうでなければ、どのように美辞麗句を並べようと、私はあなたを信用することはできません。(H28・9・15記)

 

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