時事寸評 書評コーナー

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老後っていいなあ~

老後っていいなあ~

何歳に戻りたいですか

 「神様の力によって、あなたは何歳に戻ることもできます。何歳に戻りたいですか?」、こう聞かれたら、あなたならどう答えますか?「若い頃あまり勉強しなかったから、もう一度やり直してみたい、16歳かな」。あるいは「若き日の彼女との恋愛の頃に戻りたい」、なんていう人もいるかもしれません。

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 私の答えは、簡単です。「過去にはもどりたくない」。つまり、今が一番いい、ということです。私の今の年齢は73歳ですから、男の平均寿命から計算すると、あと10年も生きられない、ということになります。
それでも今の自分の生活を考えると、過去のどこに戻るよりも、今の生活のまま生きる方がいい、と思っているんです。こういうのっておかしいですか?

なぜ今がいいのか

 今、私は、毎日が日曜日の隠居生活の身です。何時に起きてもいいし、何時に寝てもいい。何時に風呂に入ってもいいし、何時から酒を飲み始めてもいい。そういう自由時間に恵まれた生活をしています。

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 雨が降ったら、家に籠っていればいい。晴れてポカポカ陽気なら、散歩に出るのもいいし、近くの山にハイキングに行くのもいい。散歩の途中で本屋に立ち寄ったり、ホームセンターで花や樹木の品定めをするのもいい。また、途中でベンチに座り、西の空に沈む夕日を眺めるなんていうのも、贅沢な時間に感じられます。
 それなのに、なぜ今更、若い頃に戻ってもう一度働く必要があるというのでしょう。
 幸せで安定した老後が送れるようになるために必要なことは何か、と問われたら、次の3つではないでしょうか。必須3要素と言ってもよいかもしれません。
・第1は、何といっても自分や家族が健康であること
・第2は、生活できるだけの経済的基盤があること
・第3は、伴侶や仲間がいること

健康あっての老後

 第1の健康は言うまでもないでしょう。病気になって病院のベッドで過ごしているような身ではとても幸せとは言えません。また、あれこれ深刻な持病を抱え、闘病生活をしていたり、足や腰が痛くて散歩にも行けない、というのでは幸せな老後ということもできません。このように、幸せ感が得られるためには、何といっても健康が大事です。

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 私は48歳の頃からヨガ教室に通い、毎週1回ヨガを習ってきました。僅か1時間のレッスンですが、健康を保持するためには何が大事なことなのか、というのをこの教室で学んだような気がします。ヨガの基本はその時に習得していますから、自宅で1人で15分程度ヨガを実践しています。私の健康保持は、これがベースになっていると思っています。
 健康の大切さを十分に分かっているだけに、周りの人たちにも教えてあげたい、という思いからヨガ教室も主宰してしまいました。もちろん、私には教えるような技量はありません。インストラクターを募集して、教室を開いているんです。金儲けのためだろう?って思いますか。とんでもありません。一銭も儲かりません。むしろ持ち出しです。1人1回400円、5回分の回数券で2,000円。有効期間はありませんから、2年後にまたふらりとやってきても使えます。会場費やインストラクター代を支払い、手伝ってくれる高齢者の皆さんに少しばかりのお小遣いを渡したら、私の取り分はゼロ。妻の取り分もゼロ。でも、手伝ってくれる仲間との楽しい交流や生徒さんとの会話ができるだけでも有り難いと思っているんです。大袈裟に言えば、地域の人たちの健康づくりに少しばかり役に立っているのではないか、そう思えることが生き甲斐でもあるんです。

◆ヨガ教室についてはこちらを参考にしてください。→ヨガ教室

経済力も大事

 第2の経済力も極めて重要です。先立つものがない生活ほどみじめなものはないからです。老後は、働かない訳ですから基本的に収入はゼロになります。私の実感からしても、年金だけで生活ができるという人は少ないと思います。ですから、老後はこれまでに蓄えた貯蓄を取り崩して使う、という生活になります。私も同じです。ですから、資産は減ることはあっても増えることはない、というのが基本です。下のグラフは東洋経済からお借りした資料ですが、家計の貯蓄率は、家計所得の多寡にかかわらず、すべての世代で減少していることが分かります。特に、高齢者世帯では収入がない中で貯蓄を食い潰しているわけですから大変です。

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 もっと積極的に収入を増やそうとすれば、株式投資など対策を考えなければなりません。しかし、株式投資や信用取引など、高齢になってから始めてもなかなかうまくいくものではありません。このため、株式投資などは、若い頃から挑戦しておくべきだと思います。心得があるかないかは大きな違いなのです。
 私も、若いころから、少しずつ投資の世界にも首を突っ込み、勉強してきました。今は有り余る時間を活用し、生活の基盤に据え、自分の小遣いの20%程度は賄えるようになっています。
 今の若い人たちは、「将来の年金はない」という覚悟が必要です。いや、今の年金会計は130兆円も積立金があるというし、国も100年安心プランなんて言ってるから大丈夫なんじゃないの?なんて思っている貴方、そんな認識ではとんでもないことになりますよ。だって、今、毎年年金として支払われているお金は約53兆円(2013年度予算ベース)です。ということは、この積立金130兆円なんて、2年半しか持たないというレベルなんです。
 しかも、今の年金制度は、「積み立て方式ではなく、賦課方式である」ということを、頭に叩き込んでください。自分の払ったお金はどこにも溜まっていないんです。年金機構にもどこにもありません。あなたが将来もらう年金は、これから生まれてくる若い人たちから頂くんです。それが賦課方式です。この認識が欠けていると、とんでもないことになりますよ。

伴侶や仲間の存在も大事

 第3に大事なことは、伴侶や仲間の存在と言ってもよいでしょう。若い頃は、体力があり、収入もありますから、自分一人でいくらでもやっていけるという自信があるでしょう。でも、どんなに頑健で能力のある人でも、必ず体力は落ちます。プロ野球選手のOB大会なんてあるじゃないですか。嘗ての名選手の体力の落ち込み様は、我々よりも落差が大きいと感じませんか。
 体力に加え、収入も落ちてきます。職さえも失われるのが普通です。そうなってからの独り身はつらいと思います。老後になってしみじみ大事だと思うのは、伴侶の存在です。女性の場合は、生来ずうずいしい、いや、逞しいですから、独り身でも比較的安泰に過ごせるようです。しかし、男の独り身は結構つらいと思います。

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 第一、毎日の食事からして、面倒です。コンビニやスーパーに行って総菜を買い、テーブルに並べて誰とも話をせず黙々と食べる。気が滅入らない方が不思議です。夫は妻に死別すると5年、離別するとさらに酷く、10年寿命が短くなるというデータもあります。それほど男にとって妻の存在は重要なのです。
 現役時代、夫は会社に妻は専業主婦にというのが私たちの年代の典型的なライフスタイルでした。しかし、老後は、夫が朝から晩まで家にいるわけですから、生活スタイルは一変します。今まで通り、「風呂、メシ、寝る」では、勤まりません。直ちに叩き出されます。
 私も毎日が日曜日になってからは、庭仕事は基本的に自分の仕事、食事も昼食程度なら、時々は自分で担当する。言われなくても食器の洗い物は3日に1回くらいはするようにしています。風呂の掃除も自分の仕事。買い物も嫌がらずやるようにしています。
 寝巻のまま、一日中、リビングなどでウロウロしない、など自分で対処できることはなるべく実行するようにしています。いずれも現役の頃の仕事に比べれば、超簡単なことばかりです。そして、1日2回くらいは散歩に出て、あちこち見学したりして、気分転換をします。6千歩歩きが毎日の日課です。
 仲間は、若い頃から近所に飲み友達を作ってきましたし、ヨガ教室を始めたお陰で更に仲間も増えました。インストラクターという若くてきれいな女性たちとも、話す機会が多くなり、若いエネルギーを沢山もらっています。

◆そんな仲間や若いインストラクターとの交流の様子は、→早めの忘年会

他の人と違うこと

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 私が他の人と比べて大きく異なる点は、病気に対するものの考え方だと思います。私は48歳の時に、慶応大学放射線科技師の近藤誠先生の「患者よがんと闘うな」という本を読み、感銘を受けました。ガンというものの本質を知ったような気がしたのです。
 以来、私は健康診断や人間ドッグというものを一切受けず、自然のままに生きることに決めたんです。あくまでも精神的なものですが、ガンのような恐ろしいものが克服できると、気分がとても爽快になります。福島の原発爆発以後、風評被害により福島の食料品が売れなくなった時期がありました。私は、むしろ福島の食品なんていうと、喜び勇んで買いました。断然安かったからです。福島のモモの安くて美味しかったこと、福島の人には申し訳ないですが、もう一度風評被害によって安くならないものかと思うくらいです。
 健康診断も人間ドッグも受けないんですから、受診前の緊張感もなくなりましたし、受診後に渡される「要精密検査」なんていう結果におびえることもなくなりました。また、検査時に行われるエックス線検査などの被曝も一切無縁になりました。CT検査などによって受ける被曝線量について日本人は余りにも無頓着すぎると思います。
 あ、因みに私の妻も既に70歳になりましたが、私と同様、健康診断や人間ドッグは一切受診せず20年以上経過しました。すこぶる健康で、花粉症以外に、特段の病気らしい病気を経験をしたことがありません。

◆因みに、私のガンに対する考え方はこちらから私はがんで死にたい
日本は世界一の「医療被曝大国」→書評コーナーへ

神経質にならない

 私はB型という血液型が関係しているせいかもしれませんが、食品についても神経質ではありません。食事時に味噌や醤油、塩を見て、塩分量が多くならないようにとか、そういう気遣いは一切しません。塩でも醤油でも気にせずどんどんかけます。
 買い物時でも、食品の賞味期限とか消費期限といった表示ラベルは一切見ません。少々期限が過ぎていようがいまいが、健康にはほとんど関係ないと思っているからです。唯一気をつける点は、中国製品だけです。たけのこがえらい安いと思って生産地を見ると「中国」と表示されていると、さすがにこれだけは避けます。大量の消毒薬や保存薬を使っている可能性があるからです。それ以外は、全く気にしません。

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 私の見るところ、そういうことに神経質になっている人に限って病気がちになっていると勝手に思っているんです。そういうことに気を遣わないせいか、精神的には極めて楽です。こういうのを「極楽とんぼ」と言うらしいですね。
 酒も毎日飲みます。晩酌は毎週1回、できれば2日連続して抜いたほうがいいなんてテレビでは言いますが、気にしません。体の具合が悪くなれば、自然と飲む気がしなくなるはずです。毎日飲みたいということは、健康な証拠だと思っています。
 そういうことを気にしないせいか、めったに風邪もひきません。3年か4年に1回くらいひくことがあります。そういう時は、寒気から発熱、咳、鼻水など風邪の症状は、一通りすべて経過することにしています。一通りやると、しばらくは免疫効果が持続すると考えているからです。もちろん、薬なんて飲みません。熱が出たら、「お、今頃白血球君が一生懸命頑張ってくれているな」と思うことにしているんです。
 花粉症や冷え性、肩こり、腰痛、ひざ痛といったものに悩まされることもありません。先日、孫とボール蹴りをしているときにスッテンコロリと転び、アスファルトの路面で肩を痛めました。当日は痛くて寝ることもできませんでした。10日くらいは痛めた方を下にして寝ることもできませんでしたが、医者には行きませんでした。行けば必ずCT検査やら飲み薬やらを渡されるのは分かっているからです。そんなことをするよりも、私は、人間が持っている「自然治癒力」というものを信じているんです。実際、1月ほどすぎたら痛みも消え失せてしまいました。医者代もかかりませんでした。老人はお金にもせこいのです。(H28・11・27記)


<後日記>
渡部昇一さんの「実践 快老生活」(PHP新書)を読んでいたら、次のような文章に行き当たりました。

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 私は、もし誰かから、「もう一度若くなりたいですか」と聞かれることがあったら、「若くなりたくはありません」と答えたい。
 自分の一生を振り返ると、日本に生まれたことから始まり、いろいろな偶然の重なりで、きわめて幸運な男であった。私はもう、この人生で十分に結構である。そして、そう思えることは、とても幸せなことだと思う。

 渡部さんは上智大学名誉教授で、現在85歳だそうです。私よりも10歳以上の先輩でも、「若くなりたくはありません」といえるその生きざま。私もあと10年以上経ってから、同じことが言えるか心配ですが、嬉しいお言葉です。(後日記のみ、H29・1・12記)

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