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中国によるアパホテルへの言論弾圧の非常識

中国によるアパホテルへの言論弾圧の非常識

中国の過敏な反応

 アパホテルが、客室においた本「本当の日本の歴史 理論近現代史学Ⅱ」に中国政府が猛反発をしています。この本の著者は、アパホテルの経営者だそうです。日本人的感覚からすれば、ホテルがどのような本をおいていようが、特段気にしません。一般的には、「聖書」の置いてあるホテルが多いと思いますが、置いてあったからと言って、特に気にもなりません。読もうとも思わないし、まして読んでキリスト教信者になろうとも思いません。
 仮に、別の政治的な本が置いてあったとしても、目くじらも立てないでしょう。日本においては言論の自由、表現に自由があるからです。

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 ところが、中国という国は、自分たちの独裁国家の方針に反するものは、たとえ外国にあるものですらも許さない、という国柄なのでしょう。外国である日本の一民間ホテルに過ぎないアパホテルに対して、中国国家旅遊局が日本事務所を通じて、「日本側に厳正な申し入れをした」とのことです。この旅遊局というのは、日本でいえば、国土交通省観光局という位置づけでしょうか。
 そのうえ、自国内の旅行業者や宿泊予約サイト対して、アパホテルの利用中止や広告の撤去を要求するとともに、中国人観光客に対しても、アパホテルを利用しないように呼びかけている、とのことです。

他国にも自国の価値観を押しつける国

 何という時代錯誤の無礼な国なのでしょうか。自国内の言論の自由を制限するのは勝手です。が、他国においてまで、自国内と同じような感覚で振る舞おうとするこの度し難いほどの厚かましさ。本当に煮ても焼いても食えない国とは、こういう国のことを言うんですね。
 一党独裁国家ですから、「ありもしない南京大虐殺」なんてプロパガンダを勝手に宣伝するのは仕方ないとしても、他国の国民がどのような行動をするかまで干渉するこの傲慢不遜な態度、本当に何とかならないものでしょうか。

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 客室内の引き出しの中にどのような本が入っていようが、そのホテルの勝手です。それが嫌ならそのホテルを利用しなければいいだけのことです。もちろん、ポルノ雑誌や麻薬など、その国の禁制品を置いているというなら取り締まりの対象になりますが、そうでないなら、言論の自由、表現の自由の範囲で「お好きなようにどうぞ」の世界です。
 私たちが中国に旅行したとして、ホテルの机の中に「日本が犯した南京大虐殺」なんて本が入っていたとしても、日本人なら「おお、さすが一党独裁のプロパガンダの国!」と思うだけで、「こんな嘘を信じ込まされている中国人は気の毒だな~」と思うだけのことです。それを見たからと言って、日本政府にご注進もしません。仮に注進しても、日本政府は、何の反応も示さない筈です。日本は言論の自由、表現の自由の国だからです。第一、そんなことを要求するのは内政干渉です。

中国の異常性

 中国という国が異常なのは、自国内での規制に留まらず、外国に対してまで自国の価値観を強要することです。国が違えば、主義主張が違う。当然、中国のように、先鋭的なプロパガンダを展開し、好戦的で膨張主義の国もあれば、日本のように民主主義や人権、言論の自由を尊重する国もあります。
 報道によれば、「日本事務所を通じて、日本側に厳正な申し入れをした」ということですから、日本政府に対しても直接抗議をしたんでしょう。そうだとすれば、文字通りの内政干渉です。中国の国家主席詣でをし、一緒に写真を撮ってもらうことを大変な名誉と受け止める民主党政権だったら、すぐに反応して、「両国の友好のために」とか何とか名目をつけて、アパホテルに対して自粛を要請していたことでしょう。
 日本国内において、どのような言論空間を保持するかはその国の内政上の問題です。外国がとやかく干渉すべき問題ではありません。しかも、今回のアパホテル問題は、一企業の経営理念の問題です。ホテルをどのように運営するか否かは、政府の干渉すべき問題ではありません。ましてや言論、表現の自由に関する問題であり、国家といえども、違法でない限り国が取り締まるべき問題でもありません。それが法治国家というものです。

祭英文総統の米国立ち寄りにも難癖

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 このように自国の価値観を他国に押し付けて、恬として恥じない中国のような国は、世界中から顰蹙を買っているということが分からないのでしょうか。そういえば、つい先ごろ、台湾の祭英文総統が南米を訪問する途中、アメリカに立ち寄ったことがありました。その際、中国は米国に対して、「誰も祭英文と会うな」と強硬に申し入れをしたそうです。実際にはテッドクルーズ氏が祭総統と会いました。彼は、共和党の上院議員で、大統領選第2位の有力候補者でした。その彼が、祭総統と会うというので、中国は同氏に対して、絶対に合わないよう秘密裏に文書で強く申し入れをしていたそうです。
 これに反発したテッドクルーズ氏が「アメリカ人の私が誰に合うかどうかは私が決める。中国に指図されるおぼえはない。」と猛反発し、中国から来た文書も公開してしまいました。中国という国は、こういう国です。外国人に対してまで、こまごまと自国の主義主張に沿うように強要する国、これが中国という独裁国家の本質です。

南京大虐殺など全くのでたらめ

 そもそも南京大虐殺なるものは存在しませんでした。完全に中国のプロパガンダの所産です。中国は、日本軍が南京に侵攻した時に、市民30万人を虐殺したなんて言っていますが、当時の多くの写真などから分かるように、一旦市外に逃げた市民がすぐに市内に戻っているんです。市民とこれら住民とが和やかに談笑しているなんていう風景を寫した写真は山ほどあるんです。
 そもそも30万人も虐殺したというなら、その死体は一体どこに埋めたんですか。中国国内に現場がある筈ですから、それを掘り起こして証拠を見せれば済む話です。脱線転覆した新幹線をその日のうちに埋めたくらいですから、その優秀な穴掘り業者に作業をさせたらどうですか。すぐに埋葬場所が見つかるはずです。

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 それほど恐ろしい行為をしたというなら、なぜ市民がすぐ市内に戻ってきたんですか。人間の心理として、30万人も殺したような恐ろしい部隊のところに戻る馬鹿はいません。しかもその人数も、最初は10万人だったものが、20万にになり、その後は30万になりました。バナナの叩き売りもいい加減にしてほしいものです。
 中国が主張するこの南京大虐殺事件について、日本の研究者である亜細亜大学教授の東中野修道氏が南京事件の核心に迫ると思しき文書を発見したそうです。この文書は、台北の国民党党史館で発見した極秘文書「中央宣伝部国際宣伝処工作概要1938~1941年」に記述されていたそうです。
 この工作概要によれば、蒋介石は日本軍が南京に入城する直前に城内から逃げたが、その時に「ここで日本軍による大虐殺があったことにしよう」と指示する文書だったというのです。私は、直接この一次資料を見ていませんが、この問題を研究している研究者が、直接台北の国民党党史館で見たというんですから、信頼度は高いと思います。
 このように、日本軍による南京大虐殺なんて言うものはなかったんですが、中国が、いわゆる「通州事件」をカモフラージュするために、日本人が南京で大虐殺をしたかのようにでっち上げたのです。
 この通州事件というのは、日本の駐屯軍不在の間に、中国人部隊が日本人居留区を襲い、日本人居留民385人のうち、子供や女性を含む223人を惨殺したという事件です。そのむごたらしい殺しかたは言語を絶するもので、ここでは述べませんが、まさに大陸国家特有の残虐な所業、鬼畜にも劣る残虐行為だったのです。

▶▶▶通州事件について知りたい方(ただし残虐場面が多いので気の弱い方は見ないでください)
▶▶▶やらまいかー真相はこうだ「通州事件」(討論・一部残虐場面が含まれています)
▶▶▶通州事件を世界記憶遺産に
▶▶▶中国の日本人虐殺「通州事件」

公正な第三者が証言

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 この間の事情は、多くの書籍に記述されていますが、公正な第三者という観点から、イギリス人ジャーナリストのヘンリーストークス氏が著した「戦争犯罪国はアメリカだった」(234ページ)を参照していただきたいと思います。彼は長くフィナンシャルタイムズの東京支局長だった人物で、客観的に物事を見られる立場にいたのです。その彼が書いた本書を見れば、いかに中国という国が歴史をねつ造しているかが、十分に理解できると思います。(同書では、東京裁判がいかに欺瞞に満ちたものであったかについても詳しく書かれているので、興味のある方は是非ご覧ください。)
 なお、当時、国民党軍の大将だった蒋介石は、陥落後の南京において100回以上の記者会見をしています。その会見において、南京大虐殺の話は一度たりともしていません。30万も虐殺したというなら、日本軍の違法行為を糾弾し、賠償を求めるのが軍を率いるものの務めです。そのことに一度も触れていない、ということもそのようなことのなかったということの何よりの証拠です。なぜそんなことが言えなかったのか。それは、すべて同世代人ですから、そんな嘘は通用するはずがなかったからです。

これまた朝日新聞の嘘が発端

 南京大虐殺なんていうことが問題になり始めたのは、戦後30年近く経ってからの話です。現役の人々が少なくなり、多くの人の記憶から遠ざかってきたころになって、初めて言い始めたのです。
 それも、これまた反日日本人がこの問題に火をつけたのです。朝日新聞が連載した「中国の旅」の影響が大きいとされています。私も、当時は若気の至りで朝日新聞の購読者でした。朝日ジャーナルなんかも熱心に読んでいました。毛沢東の文化大革命は素晴らしい、なんて本気で思っていました。毛語録を掲げ、行進する若者たちの写真など、眩しくさえ見えたものです。本田勝一という記者が文化大革命礼賛の記事を朝日新聞に連載していたからです。社会経験の少ない私は、「マスコミ、特に大新聞は嘘をつかない」、と思い込んでいたのです。今は客観的にものを見られるようになったので、マスコミこそ大嘘つきであることが分かるようになりましたが、当時は分かりませんでした。朝日新聞も本田勝一記者も、要するに中国のプロパガンダに利用されていた操り人形でしかなかったのです。

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 戦後の一時期、日本は、占領軍による情報統制がなされ、米国批判はもちろんのこと、ソ連批判、中国批判、韓国批判など、一切許されませんでした。新聞などマスコミはもちろんのこと、国民の文書通信に至るまですべてGHQによって検閲されていました。いわゆるWGIP(ウオー ギルト インフォメーション プログラム)というやつです。
 こういう厳しい情報統制の中でも、日本軍への批判や日本国政府への批判は全てフリーパス。言いたい放題言えたのです。そういう環境の中で、日本を貶めることなら、嘘でも何でも書く。新聞さえ売れればそれでいい。中国批判は固く禁じられましたが、中国の言うことは認められる。そういう環境の中で、南京大虐殺なんて架空の物語がでっち上げられたのです。
 このように、中国という一党独裁の国家は、自国民の言論の自由や表現の自由を強権的に封じ込める一方、独自のプロパガンダを国民に吹き込み、あげく、外国人に対してまで、中国の主張に反する行為を許さない。こういうことを平気で行う国なのです。
 自治を認めると言いながら人民浄化によって、国を奪われたチベット民族やウイグル民族。彼らが今、どのような悲惨な生活をしているか、その実態を見れば「言うこととやることの違い」は明らかです。一国二制度などという美名に惑わされた香港が今どうなっているか。中国という国の恐ろしさが理解できるはずです。

▶▶ウイグルの現状については→こちらから
▶▶ウイグル人権弾圧の実態
▶▶チベットの現状については→こちらから

日本人だけの方が風紀がよく健全

 アパホテルは、中国様の恫喝に屈することなく、堂々とこれまでの経営方針を貫いてほしいと思います。中国人客を泊めなければ、備品もなくならないし、静謐も保てる。礼儀正しい日本人だけの方がどれほどよいか分かりません。アパホテルは元々、日本人のためのビジネスホテルだったのです。
 こちらから断らなくても、向こうが率先して自粛してくれるんです。これこそ「もっけの幸い」「慶賀の至り」ではありませんか。頑張れアパホテル。日本人はみんなアパホテルを利用しましょう。

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