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ホタル族に対する喫煙禁止法は行き過ぎです

ホタル族に対する喫煙禁止法は行き過ぎです

ホタル族締め出しの動き

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 新聞やテレビの報道によると、「ホタル族」を締め出す動きが活発になっているようです。ホタル族というのは、マンションなどの共同住宅のベランダ、バルコニーでタバコを吸う人たちのことで、夜間、タバコの火がホタルの光のように見えることにちなんだ呼称です。既に広く認知された呼び名だと思います。
 このホタル族のために、臭いが漂ってきて嫌だとか洗濯物に匂いがついた、子供の具合が悪くなったなど、様々な苦情があるようです。ベランダでの喫煙については、階下に住む60代男性の喫煙による煙で体調を崩したとして、70代女性が訴えを起こし、名古屋地裁が平成24年12月に男性に対して5万円の賠償金の支払いを命ずる裁判があり確定した、なんてこともありました。
 大手のマンション管理会社の広報担当によると、「今は多くのマンションなどで共用部分は禁煙にしている。ホタル族への苦情も少し前までは多かったが、最近は減ってきており、ベランダでの禁煙はマナーとして認知されてきたようだ」(産経ニュース)と言うんです。既に、ホタル族に対する締め付けは十分すぎるほどなされている、ということですね。締め出されたホタル族は、どこで吸っているんでしょうか。
 しかも、この締め付けだけでは足らず、更に、エスカレートしているようです。これらホタル族による受動喫煙に悩まされている人が集まって「近隣住宅受動喫煙被害者の会」を結成し、日弁連に人権救済の申し立てを行うほか、国交省や自治体に対して、「ベランダ喫煙禁止法」を制定するよう働きかけを行っているというんです。

法律で禁止することか

 受動喫煙禁止法をめぐっては、公明党や民進党が制定を公約に掲げ、小池百合子知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」も、公約に盛り込む方針だというんです。
 さすがにここまでくると、私は、ちょっと考えてしまいます。ベランダなどで吸うことが、法律を作ってまで規制することなのか、と思うからです。

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 実は、私も40年以上も前の頃、つまり30歳代の頃は吸っていました。美味しいと思って吸っていたわけではなく、何となく惰性で吸っていたんですね。壁や天井、ロッカーなどはすべてヤニでべとべとしていました。年末の大掃除の時に、雑巾でロッカーを拭いたら、きれいな下地が出てきて、「元々はこんなにきれいだったんだ~」なんてビックリした記憶があります。当時はそういう職場環境が普通だったんです。
 でも、タバコを吸わなくなってからは、タバコの臭いが嫌いになりました。道を歩いていても、前を歩く人が吸っていると、急いで追い越すか、わざと遅らすなどして、タバコの臭いを回避する行動をとるほどです。ですから居酒屋や喫茶店でタバコの臭いがすると、不快な気持ちになります。ましてや寿司屋の店主がタバコなんか吸っていると、「商売をやる気があるのか」なんて思ってしまいます。
 そういう私でも、本当に法律を作ってまで規制すべきものなのか、考えてしまうんです。多くの人が寄ってたかって非難するときは、ちょっと身を引いて、これは本当に正しい事なのか、ということを考える癖がついているからです。

本当にタバコは人体に害なのか

 タバコがこれほどまでに毛嫌いされている理由は何なのでしょうか。それはタバコは有害であること、そして、タバコの煙は副流煙となって、タバコを吸わない人にも害を及ぼすものである。これが、タバコが毛嫌いされる根本原因になっているのではないでしょうか。何の害もないなら、そんなに気にする必要もないからです。
 タバコが肺がんの原因である、ということは前から言われていました。国立がんセンターの平山雄(たけし)疫学部長がネズミを使った研究に基づき、タバコは肺がんの原因になる、という説を唱えてからとされています。国立がんセンター、それも疫学部長、そういう立場の人物が、実験結果に基づき、「肺がんの原因である」と言えば、我々はもう黙るしかありません。
 しかし、彼の行った実験というのは、実験用マウスに睡眠薬を注射し、動かないよう固定し、胸を切開し、すべての煙を肺で吸わせることにした、というものです。要するに、試験管の中でタバコの煙以外の空気を吸わせないようにして行った実験の結果、肺がんの徴候が出た、というものです。
 こういう実験で肺がんになるというなら、私たちの使っている塩や醤油や味噌、酒なども、朝から晩までこのようにして摂取させれば、胃がんや肺がん、肝臓がん、何にでもなるのではないでしょうか。百薬の長と言われるお酒だって、適量に飲んでいれば、健康の素になるのに、毎日3食、押さえつけて5合も飲まされたら、1日で死んでしまうか、肝臓がんになるでしょう。こういう極端な研究を前提として、タバコは有害だという結論を出すことを「科学」と言えるのでしょうか。
 しかも、こういう極端な状況下での実験結果に基づき、禁煙活動が活発になり、タバコの箱にも「有害である」ことを表示することが義務付けられるようになりました。WHO(世界保健機構)も、タバコにより病気になる危険が高まるとの警告を行い、世界的にタバコ有害論が浸透したのです。

データを見れば喫煙は肺がんの原因ではない

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 1965年頃、成人男性の喫煙者は80%を超していました。その喫煙率は、禁煙運動の高まりにより年々減少の一途をたどり、2009年には、40%を切りました。ほぼ一貫して右肩下がりに減少し続けたのです。一方、成人男性の肺がん死亡者数は、同じ1965年頃は毎年約5千人ほどでした。それが、2009年頃には、10倍の5万人を超すようになったのです。
 つまり、喫煙者は一貫して減少してきたのに、肺がんによる死亡者は、これに反比例して、ほぼ一貫して増加の一途をたどったのです。喫煙が肺がんの原因だというならば、肺がんによる死亡者は、一貫して減少しなければ、論理的に整合しません。
 このグラフをじっと眺めれば、タバコは肺がんの原因ではない、と結論付けるのが正しい統計の読み方なのではないでしょうか。しかも、これらのグラフは、JT(日本たばこ産業)の調査結果と厚労省の人口動態統計を基にしたものであり、私が創作したものではありません。しかも、5年や10年の期間ではなく、40年以上に及ぶ長期の統計の結果なのです。

タバコには4000種類の害がある?

 巷間、タバコには4,000種類もの害がある、なんてことが流布されています。市町村の広報誌にもそのような記載がなされています。曰く、
タバコの煙には、4,000種類の化学物質が含まれているばかりか、何と「200種類以上の有害物質が含まれ、発がん性物質は50種類以上にのぼります!」なんて記載もあります。

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 でも、ちょっと考えてみましょう。タバコは葉タバコから精製されたものですね。葉タバコは、土の養分を吸い上げて成長したものです。ということは、土の中に、既に4,000種類もの害毒が含まれていた、ということになります。
 土というものは、それほど恐ろしいものなのでしょうか。土で育った葉タバコがそれほど恐ろしい植物だというなら、サツマイモやジャガイモ、ブロッコリーにカリフラワー、その他諸々の野菜類も恐ろしい植物ということになりませんか。特別に葉タバコだけが、吸収する過程で有益な物質から有害物質に化学変化がなされたというのでしょうか。そのことは証明されているのでしょうか。また、タバコがそれほど恐ろしいものなら、なぜ昔から嗜好品として愛煙されてきたのでしょうか。
 私の子どもの頃、近所のお爺さんおばあさんが、長キセルで刻みタバコを蒸かしている姿をよく見ました。美味しそうに吸っていました。そして、皆さん、天寿を全うして亡くなっていきました。苦しみもがいてなんて姿は全く記憶の中にありません。

私たちは極端な判断をしているのでは?

 私たちは、すべからく極端から極端に走りがちです。水銀汚染が問題になると、水銀ほど恐ろしいものはない、などといって大騒ぎをします。一時期、有吉佐和子の小説「複合汚染」が有名になりました。工場廃液や合成洗剤で河川が汚濁し、化学肥料と除草剤で土壌は死に、有害物質は食物を通じて人体に蓄積され、生まれてくる子供たちまで蝕まれていく、というかなりショッキングな内容でした。
 PCB汚染はこの考え方の下で問題になりました。PCB汚染問題というのは、ポリ塩化ビフェニル(PCB)といって、昭和28年頃から製造された合成油です。電気絶縁性、不燃性などの特性により、トランス、コンデンサーといった電気機器をはじめ幅広い用途に使用されていました。しかし、昭和43年のカネミ油症事件を契機として、その毒性や環境汚染が社会問題化しました。この物質が、食物連鎖により小魚から中魚、更に大形の魚へと、順次食べられていくことにより、大型のマグロやカツオにPCBが最高濃度で蓄積されていく、というショッキングなものでした。
 このため、一時期、全国の寿司屋さんから一斉に客足が遠のき、閑古鳥が鳴くという事態が生じたのです。

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 今なら笑える話ですが、当時は、極めて深刻な問題でした。私は、ひねくれ者なので、そういうときこそと思い、寿司屋に行きました。もちろん大歓迎されました。福島原発の時も、福島産の桃を嬉々として買いました。大特価だったからです。
 今は、PCB汚染が話題になることもありません。しかし、食物連鎖の理屈から言えば、当時よりも今の方がより深刻の度は増している筈です。なぜなら、中国をはじめ新興国の工業化が進み、海洋汚染は当時よりも汚染の度合いは増していると考えられるからです。海は世界中つながっているからです。それなのに、そのことに触れるマスコミは一切ありません。こういうマスコミの流す情報に一喜一憂していたら、私たちの生活は文字通り翻弄されてしまいます。
 嘗て、世界の英知を集めたローマクラブが「石油は今後30年で枯渇する」と言いました。でも、それから40年以上過ぎても、枯渇するどころか、年々埋蔵量は増え続けています。エイズは正常の男女関係ではうつらない、と厚労省は国民に言いました。でも、正常な男女関係でもうつるのは今の常識です。子供はうつぶせに、なんて言っていたのに、今は違います。卵はコレステロールが多いから1日1個まで、なんて言っていたのに、今はそんな制限はありません。CO2が温暖化の原因だなんてことも、私は全く信じていません。

▶▶▶CO2問題については、こちらを参照してください。→ゴミの分別処理はムダ

 こんなことを挙げて行ったらきりがないくらいに沢山あります。でも、すぐに忘れて、責任を問うこともしません。
 今の喫煙は肺がんの原因という説も、そろそろ怪しくなってきました。タバコのラベルの表示にも、肺がんになる、とは断定しなくなりました。少しづつ、軌道修正が始まったのです。
 ですから、私たちは、常に、何が真実なのか、自分自身できちんと確かめる、マスコミや役所の言うことを先ずは疑ってみる、という姿勢が大事なのではないでしょうか。

副流煙の方が害が多いという俗説

 皆さんは、タバコを吸う人よりも、その周辺で副流煙を吸わされる人間の方が害が大きい、などということを聴いたことがあるのではないでしょうか。つまり、タバコを吸っている本人よりも、周りの人間の方が受ける害は大きいというわけです。
 医学博士で厚生労働省研究班委員・経済産業省委員会座長などの要職を兼ねる植田美津恵なる人が、次のような主張をしているんです。

副流煙に関する植田美津恵氏の主張の骨子
 たばこは吸う本人より、その煙(副流煙)が他人に与える害(受動喫煙)が大きい。副流煙から逃れるための距離は70m必要。副流煙には4000種類の有害物質、少なくとも20種類の発ガン性物質が含まれている。従って、新幹線を禁煙車と喫煙車に分けても無意味。煙は70m先まで届くのだから。なので、JR東日本が踏み切ったように、全車禁煙にしないと意味がない。新聞などで問題になっているアスベストなんかより、はるかに、たばこは害が大きい。ただ、アスベストは責任の所在がはっきりしており、責任追及の意味で大きなニュースになっているだけ。

 これって本当でしょうか。私は科学者ではありませんから、科学的な真実は分かりません。でも、タバコを吸う本人よりも、他人の方が害が大きいって、常識で考えてもおかしいと思います。
 なぜなら、喫煙者本人は、主流煙と副流煙を同時に吸い込んでいます。しかも、副流煙との距離も一番短いんです。当然、煙は吐き出された瞬間から、360度3次元的に拡散します。もちろん均等に拡散するわけではありません。よって、その濃度は幾何級数的に薄められます。その拡散した煙を吸い込んだだけの人間が、主流煙と副流煙の両方を最短距離で吸っている人間よりも害が大きいって、どう考えても私には理解できません。

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 この点について、科学者で中部大学教授の武田邦彦氏は、明快に、「この植田女史は間違っている」と断定しています。武田教授によれば、「煙というものは燃やせば毒性は2倍になる。しかし、喫煙者の隣の人は、1万分の1しか吸引しない。つまり、毒性が2倍になっても隣の人は5,000分の1しか吸引しないのと同じ。喫煙者が1万本吸っても、その隣の人はたった1本吸った程度にしか影響しない、と言うのです。私は、この武田教授の説明の方が、はるかに理に叶っていると思いますが、皆さんはどう思いますか。
 私のこの説明では納得しがたい人も多いでしょうから、是非、武田教授が出演した番組を、直接ご覧いただきましょう。

武田邦彦教授が出演した番組→タバコを吸っても肺がんにはならない
武田邦彦→たばこの本当の害とは何なのか

グリンクマン指数

 タバコの問題は、とかく感情的になりがちです。前述したように、私も、タバコをやめてから、他人のタバコの煙を吸わされるのは嫌いになりました。感情的に嫌悪感を感じるようになりました。
 しかし、武田教授の主張するように、「副流煙を吸っているくらいなら、喫煙者が1万本吸っても、自分は僅か1本程度」と考えると、何だか気持ちが落ち着くではありませんか。
 タバコには、グリンクマン指数というものがあるそうです。この指数以下に抑えるならば、健康上、何の問題も生じないというレベルを数字で示したものです。その指数とは、次のようなものです。

グリンクマン指数

30本/日 × 年数 =700以上 

 つまり、グリンクマン指数を700以下に抑えておけば、健康上特段支障は生じない、というのです。たとえば、1日に40本、20年間喫煙している場合は40×20=800ですから、喫煙指数は800となります。700以内に抑えるためには、毎日20本×35年=700です。毎日20本なら、35年は安心して喫煙できる、ということになります。
 この指数が、400以上になると肺がんのリスクが高まり、700以上になるとCOPD(慢性閉塞性肺疾患)のみならず、咽頭がんや肺がんのリスクも数十倍上がる、という報告もあるそうですから、できるだけ本数を減らすことは必要といえるでしょう。

もっと大らかに生きたい

 以上述べたように、今の世の中は、たばこの害、特に副流煙の害が強調されすぎているのではないでしょうか。強調しすぎたために、過剰に喫煙者に対して攻撃的になっているように感じます。

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 タバコは、嗜好品です。しかもその害は、前述したとおり、本人が1万本吸った時に自分は1本程度、その程度のものです。しかもムシャムシャ食べるのではありません。
 そう思えば、ベランダで吸うホタル族なんて、可愛い存在に思えてくるはずです。これくらいは許容してあげてもいいのではありませんか。わざわざ法律で規制するような話ではないと思います。科学的、疫学的にも健康被害は無視できるレベルなんですから、目くじらを立てる必要などないんです。
 もちろん、どんな説明をしてもタバコは嫌いだという人は山ほどいます。直接の健康被害がなくても、タバコの煙は結構強く臭いますし、衣類にも付着します。衣類につくと、家に帰って妻から「タバコを吸っているの?」なんて聞かれたりします。それほど臭いはきついんです。
 ですから、喫煙者には最低限「喫煙マナー」が必要です。居酒屋で吸う場合も、同席している人に「吸ってもいいですか?」と一声かけるだけでいいんです。このように聞かれて、断る人はほとんどいません。声かけもせずに吸うから、嫌がられるんです。言葉は、人間関係の潤滑油です。ポイ捨てなんて言語道断です。
 マナーを守って吸う。そして社会の側も、もう少し大らかに受け入れる。それこそが本当に成熟した社会といえるのではないでしょうか。(H29・5・22記)

  

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