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WBA世界ミドル級、村田は本当に負けたのか

WBA世界ミドル級、村田は本当に負けたのか

ボクシングは重量級の試合が最高

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 世界ボクシング協会(WBA)ミドル級王座決定戦。テレビで見ました。挑戦者村田諒太とアッサム・エンダム(仏)の対戦です。判定の時は、村田が勝ったと確信しました。ところが、意外や意外、2-1で判定負け。残念です。
 1ラウンドは、村田は全くと言ってよいほど手を出しませんでした。相手の出方を見ていたのでしょう。4回に村田の右フックがさく裂し、ダウンを奪いました。ミドル級位の試合になると、パンチが重いですから、一発で倒せるんですね。
 しかし、「起き上がりこぼし」と言われるほどに、エンダムは打たれ強い。すぐに起き上がって、ダメージを感じさせないように軽快に動き回りました。通常は、ダウン直後のフラフラしたところを襲い掛かれば、再度、ダウンを奪えるんですけどね~。ここがエンダムの凄いところです。5回は、双方激しい打ち合い。6回には村田の右がクリーンヒットしましたが、エンダムはダウンしませんでした。7回から10回までは双方打ち合いでしたが、手数はエンダムの方が明らかに勝っていましたが、クリーンヒットはなかったはずです。
 11回と12回は明らかに村田の方が勝っていたと思います。主審もそのような判定をしています。ところが、副審二人はこれらの回も、村田の負けと判定しているんです。

明らかに別れた判定

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 結局、主審のカイズ(米)は117-110で村田の勝ちと判定しました。しかし、副審の二人が、111-116、112-115でアッサム・エンダムの勝ちと判定したんです。採点表を見ていただければ分かりますが、8回以降、主審はすべて9-10で村田の勝ちと判定したのに対し、副審の二人は、すべて9-10でエンダムの勝ちと全く逆の判定をしているんです。同じ場面を同じ審判が見て判定しているのに、このように明らかに異なる判断がなされるのは、おかしくありませんか。
 素人の私が言うのも何ですが、ボクシングでは、評価の手法が確立していないのではないでしょうか。この判定結果をみれば、ボクシングにおいては、「有効打よりも手数の多い方が有利」ということになります。ミドル級クラスの試合で、単に手数が多い方が勝ちというのはどうも納得がいきません。

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 私が体操競技やフィギュア-スケートをいまいち好きになれないのは、協議の結果を審判が判定するからです。人間はどこかの国籍を持っており、多くの審判は、現役の頃に、選手として活躍した時期があったはずです。引退後も、自国や他国の選手のコーチになったり、ということも多いでしょう。となれば、贔屓の国や選手もいてもおかしくありません。特に国籍の違いは大きいかもしれません。日本の立場から見れば、すべての競技において、韓国や中国の審判に判定してもらうのは、絶対に避けたいところです。

日本にもいた世界ミドル級王者

 ボクシングの迫力は誰が何といおうと重量級に勝るものはありません。ですから、ヘビー級が最も迫力があるのは当然です。蝶のように舞うモハメド・アリなんかもよく見ていました。マイク・タイソンも強かったですね~。タイソンは上背こそ足りなかったものの、下から突き上げるパンチには迫力がありました。モハメド・アリとの対戦でも、軽快に足を使うアリよりも、武骨に攻めるタイソンの方に魅力を感じたものです。

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 それはともかく、日本にも、重量級のチャンピオンがいたんですね。1995年12月19日、日本人で初めてWBAミドル級王者となった竹原慎二氏(45)です。彼は同年12月に、23勝(18KO)無敗の王者ホルヘ・カストロ(アルゼンチン)から初めてダウンを奪うなど圧倒し、3―0の判定で世界奪取に成功したんです。「奇跡の勝利」と語り継がれるビッグファイトで歴史に名を残したんですね。しかし、カストロとの壮絶な打ち合いで大きなダメージを受け、「左目網膜剥離」により、翌96年6月の初防衛戦までもたず、24歳にして引退を余儀なくされたんです。

WBA会長も不満を表明

 試合後、村田の所属する帝拳の本田会長は「村田は作戦通り完璧にやった。誰もが村田の勝ちと思っている中、ジャッジ2人が相手につけた。負けは絶対にない。こういう採点をされるとボクシング全体の信頼がなくなる。」と述べています。
 これまで世界戦のジャッジを数多く担当した森田健氏も「二人は手数をとり、もう一人はパンチを当てている点をポイントにしたのだろう。私としては、きちんとパンチを入れている方をとる。村田が勝っている。」と述べています。

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 WBAのメンドサ会長も、公式サイトなどで、4回にダウンを奪うなどした村田選手が117-110で勝っていた、とする自分の採点を公表しています。この採点結果は、主審の結果と同じです。メサド会長は、「委員会に再戦を要求する」と発信しています。

謙虚な村田選手

 試合後、村田選手は、「こういう判定について言われることもなかなか経験できない。そういう意味で自分の成長になればいい」と、さばさばした感想を述べています。そして、「気持ちの整理が必要だ。5輪が終わってから努力してきた集大成が今日だった。簡単にもう一回やりますという気持ちにはなれない」とも述べています。
 それはそうでしょうね。これほどの大試合を終わったばかりです。さあ、もう一度やるぞ、という気持ちが熟してくるまでには時間が必要でしょう。
 読売新聞の「編集手帳」に載っていましたが、村田選手は試合の翌日、エンダム選手の宿舎を訪ね、「判定どうこうより、お互いにベストを尽くした。素晴らしい経験をありがとう」と述べたというんです。
 そういう村田選手の姿勢と感謝の心だけで、もう勝ったような気持ちになれます。日本人の誇りです。結果は素直に受け入れましょう。(H29・5・24記)

▶▶▶村田選手のプロフィールや家族、年収、ファイトマネーなどについて興味のある方は、こちらからどうぞ→村田諒太

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