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蓮舫代表の二重国籍問題、やはり嘘をついていた

蓮舫代表の二重国籍問題、やはり嘘をついていた

ライブ中継一切なし

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 民進党の蓮舫代表が、二重国籍問題について説明するため、昨日(7月18日)記者会見を行いました。午後5時からライブで記者会見するというので、どのように釈明するのか見ようと思いテレビをつけました。ところが、NHKをはじめとして、どのチャンネルを回しても中継していなかったんです。NHKは相撲中継でした。
 おかしい、国民的関心の高い蓮舫議員の記者会見。それも二重国籍に関するものですから、ライブ中継がないはずがない。どこを探してもやっている気配がありません。そこでBS放送を探しました。ところが、こちらも全く中継なし。相も変わらずサプリメントや健康器具などのテレビショッピングやドラマばかりです。折角ライブで記者会見をするというのに、どこも中継をしないというのは、一体どういうことでしょう。
 その時、ふっと思い浮かんだのは、森友学園問題のあの時、民進党がマスコミ各社に対して「報道するな」と通知した件です。あの時とは、公表された安倍昭惠夫人と籠池夫人とのやり取りのメールが公開された時です。民進党など野党が、二人の間のメールを全文公開せよと迫った件です。包み隠さず全文を公開せよ、というわけです。ところがそのやり取りのメールの中に、辻本清美議員が、諜報のため作業員を下請け業者として潜り込ませていたという内容が入っていたんです。
 慌てた民進党が「民進党役員室」名の文書をマスコミ各社に送付し、「辻本議員が作業員を下請け業者に送り込んだとされていますが、これは全くの事実無根です。これはネットで流された根も葉もない噂を信じたためと思われますが、そのような事実は一切存在しません。メディア各位におかれては、このような誤った内容を拡散しないよう強く求めます。」というものでした。全文公開を要求しておきながら、自分たちに都合の悪い情報が入っていると「根も葉もい噂」とか「そのような事実は存在しません」といって、マスコミを黙らせる。相手がいくら「そのような事実はありません」と言っても絶対に認めないのに、火の粉が自分たちに向ってくると、「根も葉もない噂」と言い放ち、マスコミを黙らせようとする。
 今回も、マスコミに対してこのような「指導」がなされたのでしょうか。そうでなければ、野党第一党の党首の釈明記者会見が、地上波でもBSでも一切報道されないというのは、余りにも異常です。まあ、この点については、いずれ誰かが真実を知らせてくれるでしょう。

初当選時の「帰化」表示は明らかに公選法違反

 記者会見の翌日つまり本日、YouTubeで、記者会見の模様はノーカット版ですべて見ました。例によって、蓮舫代表は、マスコミ出身ですから口八丁手八丁。弁舌はさわやかです。人間は国籍や肌の色、髪の色、言語や性別、出自によって差別してはならない。社会は多様性を認めなければならない、とか高邁な理想を語っていました。
 二重国籍を問題にしているのと、髪の色や肌の色が違うのとは全く違います。私たち国民は、肌の色が違うからとか、髪の色が違うとか、言語が違うとかいうことで差別したり、問題にしたことはありません。しかし、国籍は違います。国民は中国人を総理大臣にはしたくない、いやしてはならないのです。総理大臣は、日本国民でなければならないのです。なぜなら、総理大臣は、国益をかけて、他国と渡り合う必要があるからです。仮に総理が中国人だとして、中国と国益をかけて交渉などできますか。
 また、蓮舫代表は子供が成人するまで待ったとか言っていますが、そんなことは全く関係ありません。子供のプライバシー情報を公開しろと言っているのではなく、自分の国籍だけ明確に示せばよいのです。子供に関する部分は「のり弁」でいいんです。蓮舫代表の言い分によれば、子供が小さかったら、二十歳になるまで自身の国籍を明らかにしなくてもよい、ということになります。
 蓮舫代表は、明らかに問題のすり替えをしようとしているのです。朝日新聞が慰安婦報道について、捏造報道であったことを認めておきながら、「女性の人権が奪われたことに変わりはない」なんて言い訳していたのと同じ論法です。彼女がたこ焼き屋の女将さんとして働いているなら、二重国籍を隠していることを批判したりはしません。しかし、国会議員、それも公党の党首としてまかり間違えば(絶対にないと思いますが)総理大臣になる可能性もあるんです。そういう人物が中国国籍でいいわけがないではありませんか。それはプライバシーの問題ではありません。
 一問一答になった後、どこかの社の人が「初当選した2004年、参議院選の選挙公報に「1985年、台湾籍から帰化」と表記しましたね。これは明らかに間違っていますよね。」と質問していました。
 蓮舫代表は、「17歳の時に、届け出によって日本国籍を取得した。併せて台湾籍放棄の手続きを父が完遂したと理解したまま、台湾籍を持っているとは考えなかった。確認しなかったことを深く反省している」と述べたんです。

▶▶▶蓮舫代表の記者会見ノーカット版はこちらから→画像の説明

台湾籍が残っていることは知っていた

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 蓮舫代表は、17歳の時に日本国籍を取得したので、台湾籍が残っていることを知らなかったと言っていますが、明らかに嘘です。
 なぜなら、彼女は、議員になる前、つまり日本でタレントとして活動している時に、むしろ二重国籍であることを自らの「売り」にしていたからです。例えば、1993年2月号の週刊現代誌上で彼女は「国籍は台湾で、私は二重国籍です」と明言しています。週刊誌が紙上掲載する場合、文章について本人に最終チェックを求めてくるのかどうか分かりませんが、対談の場合には、チェックが入るのではないでしょうか。仮に、それがなかったとしても、記者が独自の発想で勝手に国籍のことについて嘘を書く理由はなさそうです。
 また、1993年3月の朝日新聞のインタビューに対しても、「在日の中国国籍の者として、アジアからの視点に拘りたい」とも語っています。また、日本航空の機内誌でも全く同様の発言をしています。

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 このように、蓮舫代表は国会議員になる前は、二重国籍であることを自分の「売り」にさえしていたのです。これは自分自身、明確に出自を認識していたということであり、誤解とか、気が付かなかったというレベルのことではありません。彼女は事実関係を知っていたからこそ、昨年、二重国籍問題が表面化した際に、説明が二転三転したのです。人間、誤魔化そうとすればするほど、言動に矛盾が生じ、イラつき、墓穴を掘るものなのです。

謝れば済む話ではない

 このように、二重国籍であることは、本人も十分に承知の上でPRに使っていたんですから、今更知らなかったでは済みません。確かに、彼女は、「確認しなかったことを深く反省している」なんて一応謝ってはいます。でも、「謝れば済む話ではない」というのは、国会における蓮舫議員の決め台詞ではなかったでしょうか。またしてもブーメランですね。
 私たちは生涯で何度か自分の戸籍謄本や住民票をとることがあります。就職するときや不動産の売買、会社設立、NPOの立ち上げ、更には家を借りたり保証人になる時など、その機会は決して少なくない筈です。その際、いやでも自分の国籍について確認するはずです。一般の人にとって、自分がどこの国籍なのかなんて、関心がありません。当然に日本人だからです。
 でも、自分の両親又は両親のどちらかが日本人でないとしたら、必ず国籍の欄に目が行くはずです。二重国籍の場合にはどのように表記されるのか分かりませんが、識別困難な表示ではない筈です。つまり、自分の国籍は自分が一番よく知っているのです。
 蓮舫代表は、知っていながら、嘘をついて選挙公報に記載したのです。ですから、その当時は明らかに公職選挙法違反(235条「虚偽事項公表罪」)だったのです。この罪には「2年以下の禁錮又は30万円以下の罰金」が明記されており、立派な刑法犯なのです。現時点では3年の公訴時効になっていますが、二重国籍であることを認識したうえで犯した罪ですから、その事実は重く受け止めるべきです。

国籍法の見直しなど余計なお世話

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 蓮舫議員は、「深く反省している」などと言いながら、その口で「国民の53人に一人が、父または母が外国人という調査結果がある。この実情を踏まえ、今後、国籍法など、二重国籍のあり方についても見直しを進めていきたい。」なんて述べています。
 泥棒がヤバイところを見つかって、お縄を頂戴し、「今後は刑法のあり方についても見直しを進めていきたい」と言っているようなものです。国籍を一つにするよう求める国籍法に問題があるのではありません。これこそ、大きなお世話というものです。
 野党第一党の一番大事な仕事はなにか。いかにしたら日本国民の生命・財産を守ることができるのか、経済の発展はいかにすれば実現できるのか、この二つを追及してくことです。この本道をはずさなければ、民進党ももっともっと党勢を拡大することができるでしょう。
 今のように、森友問題や加計学園など国民の生命財産や日本経済に何の関係もない問題で、総理の意向を忖度しただの、ご意向があっただの、余りにも低次元です。稲田防衛大臣などへの追及も、もはや魔女狩りのレベルです。このレベルのことに使うために、国民は議員の歳費を負担しているのではありません。民進党は、今後益々党勢はじり貧への道を歩むことになるでしょう。党の体質は全く変わらないからです。

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 そういえば、北朝鮮のミサイルが飛んでくるかもしれないというその時期に、国会でどのような対策を講ずべきかなんて議論きいたことがありません。ミサイル問題を隠すかのように、森友や加計問題ばかり議論していましたね。武装した中国艦船が連日のように尖閣諸島に接近し、領海侵犯さえ繰り返しているというのに、民進党やその他の野党(日本維新の党は除く)から非難の声も出ませんでしたね。中国国籍でないというなら、中国に対して毅然とした態度を見せたらどうですか。森友や加計問題と同じ切り口上で、「どうして中国の不法な領海侵犯に対して毅然とした態度をとらないんだ!」と追及したら、私はあなたを信じましょう。
 でも、あなたは決してそんなことをしません。そして、明日からはまた国会で、魔女狩り、言葉狩り、けたぐり、足払いで朝から晩まで大騒ぎをし、毎日が過ぎていくのでしょう。その結果、民進党は長期低落の道をたどり、「社民党さんこんにちは、同じ穴のムジナになりましたね」、と慰め合うことでしょう。それまで蓮舫代表、絶対に党首を辞めないでくださいね。あなたならこれからもきっと「重箱の隅」をつつき続けてくれるでしょうから。(H29・7・19記)


▶▶▶二重国籍解消の自民・小野田紀美氏が蓮舫氏を猛批判 「ルーツや差別の話なんか誰もしていない」「合法か違法かの話です」
こちらから

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