時事寸評 書評コーナー

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北朝鮮政策を見直しませんか

北朝鮮政策を見直しませんか

日本越えでミサイル発射

 8月29日早朝、北朝鮮が日本列島越えに弾道ミサイルを発射しました。ミサイルの種類は、中長距離弾道ミサイル「火星12型」と見られています。
 日本政府は、Jアラートを発令し、12道県で警報が鳴り響きました。私の住んでいる埼玉県は対象外でしたが、隣接する茨城・栃木・群馬が対象地域でしたから、準警戒地域のような位置づけでした。一応、雨戸を閉め、カーテンを閉め、静かに室内で待つことにしました。
 国の基準では、地下鉄の構内に逃げ込めとか、堅固な建物に避難せよなんていう指導がなされていますが、当地にはそんなしゃれたものはありません。ひなびた自分の一軒家に籠るしかないのです。発射から日本上空に達するまで約4分ですから、テレビを見ながら数分間、家の中で待ちました。北海道や東北、特に北海道南東部や青森の人達は、より強い切迫感があったかもしれません。

今後どうなる

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 北朝鮮のミサイルが日本の上空を通過したのは、今回で5回目です。直近は今年の2月でした。このミサイル、今後どうなるのでしょう。言えることは、間違いなく、同じことが繰り返される、ということです。なぜなら、北朝鮮は、これからもミサイル開発のスピードを緩めることはないと考えられるからです。同時に、核実験に成功した北朝鮮は、今後、ミサイルに搭載可能な核の小型化に向けた開発を進めることは間違いありません。
 核の小型化に成功すれば、開発中のICBM(大陸間弾道ミサイル)に搭載して、直接、アメリカ本土を狙うことも可能になる、ということになります。併せて潜水艦の開発にも挑んでいるようですから、アメリカに対する脅威は益々高まる、ということになります。
 ICBMの開発段階では、何度か日本上空を通過させ、実験を繰り返すということになるでしょう。その度に、日本はJアラートを鳴らし、逃げる場所もないのに逃げ惑う、ということを繰り返すことになるでしょう。
 そして、その度に、日本政府は、「これまでとレベルの異なる深刻な脅威だ。北朝鮮に対話の用意がないことは明らかだ。度を越した挑発行動を断じて容認できない。最も強い言葉で非難する。」なんてことを言い続けることになるでしょう。

北朝鮮を止めることはできない

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 このように、これまでの流れから見て明らかなことは、北朝鮮は、アメリカに届くICBMの開発と搭載可能な小型の核開発に成功するまで、実験を中止することはないと断言できます。なぜなら、北朝鮮の狙いは、アメリカに対して、「北朝鮮の現体制維持を保証」させることにあるからです。
 アメリカとしては、朝鮮戦争以降、休戦状態にある韓国に米軍を置き、北朝鮮と対峙する立場にある以上、北の核保有を認めるわけにはいきません。また、核の拡散を防止する「核拡散防止条約」を守る立場からも、同じです。
 しかしながら、北朝鮮の強硬な態度からして、現実に核の放棄を認めさせることは可能なのでしょうか。私は、「否」と答えるしかありません。「否」というより「絶対に否」です。金正恩は、リビアのカダフィーやイラクのフセインといった指導者が、核の放棄を容認した途端、アメリカを中心とする外国勢力によって、殺害された事実を知っているからです。この強い信念は、父の金正日、祖父の金日成から受け継ぐDNAと言ってもよいでしょう。

国連は対応できるか

 ならば、国連はこのような北朝鮮の暴走を止めることができるのでしょうか。これも答えは「否」というしかありません。なぜなら、現在の国連のシステムには、5大国の拒否権という致命的な欠陥があるからです。拒否権は、文字通りその内の一国でも反対すれば、国連決議にならない、ということです。
 北朝鮮は、ロシア・中国と深く関わっています。特に、北朝鮮は対外貿易の85%を中国に依存しており、中国頼みになっています。しかし、北朝鮮という国家は、本来、その成り立ちからしてソ連によって作られたものです。初代金日成主席の素顔は、金聖柱というソ連極東方面軍の第8歩兵旅団の大尉に過ぎなかった人物です。それが、ソ連共産党の庇護と指令によって、朝鮮の民衆が作り上げた伝説の男、金日成という人物になり替わった、そういう存在なのです。すなわち、初代金日成は、ソ連が作り上げた完全な傀儡政権だったのです。

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 そのソ連の傀儡政権がなぜ中国に依存するようになったのか。それは、ソ連のペレストロイカ、すなわちソ連邦の崩壊により経済的に依存できなくなったため、已む無く中国に依存することになったからです。ですから、ロシアとしては、再び旧宗主国としての地位を取り戻したい、という意欲が満々なのは当然なのです。
 このような流れから、中国とロシアは、同じ共産主義国家として、北朝鮮を崩壊させることまでは望んでいません。北朝鮮の崩壊は、南北統一につながる可能性があります。韓国には米軍基地がありますが、北朝鮮にはロシアや中国の軍事基地はありません。従って、アメリカの防衛ラインが38度線を越えて迫ってくる可能性があります。また、多くの難民の侵入など、面倒な問題を抱え込むリスクもあります。よって、ロシア、中国の二国が関わっている以上、国連での北朝鮮制裁には限界があるのです。

アメリカは軍事攻撃できるか

 では、アメリカは、北朝鮮に対して直接軍事攻撃することができるでしょうか。これまでは、ICBMの開発と核の小型化が成功するまでに、アメリカが軍事侵攻する可能性が大きいとされてきました。しかし、その後、かなり情勢が変わってきました。
 中国は、「グアムへのミサイル発射など北朝鮮が先に挑発した場合、中国は軍事的中立を守る。ただし、38度線を超えて米軍が北上するような事態になれば、人民解放軍も出動する。」という言い方で、米国の軍事侵攻を容認する発言をしています。このため、アメリカの軍事攻撃もありうる、というのがこれまでの大方の見方でした。

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 一時、私も、この考え方に同調していましたが、今はかなり変わってきました。これまでの推移から見ると、米軍の軍事攻撃はない、と見ざるをえないのです。なぜなら、アメリカは、北朝鮮がICBMを完成させようが、核の小型化に成功しようが、北朝鮮の方から、先に先制攻撃をすることはない、と見ているからです。それをすれば、北朝鮮という国は文字通り一日で消滅するからです。体制保証を要求する小心者の金正恩が、一日で国が消滅するような重大な賭けをするとは思えません。そこまで金正恩もバカではないでしょう。彼は「現体制を保証してよ」と言っているにすぎないのです。
 他方、トランプ側に立って、損得勘定で考えるならば、北朝鮮という小国を相手に本気で喧嘩をして、数十万、或いは数百万という単位で人命を失うことが得になるのか、と考えれば、決して得にはならない。逆に、北朝鮮という国が核武装しようがミサイル開発をしようが放っておいたとき、アメリカはどのようなマイナスになるのでしょうか。
 アメリカが挑発しない限り、北朝鮮からの先制攻撃はほぼ100%ありません。ならば、北の体制を保証しても、特にアメリカの国益は損なわれません。しかも、米軍基地を置きながら、北朝鮮に秋波を送るような、ややこしい韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領など相手にせず、韓国から米軍を撤退させる方がアメリカの国益に叶います。アメリカファーストという基本軸からすれば、アジアの小国に振り回される理由など、ほとんどないのです。

その時日本はどうする

 このようにアメリカが自国中心に舵を切った時、日本はどうするのでしょうか。今の状態では、日本がいくら騒いでも世界の国々はほとんど問題にしません。なぜなら、今回のミサイル発射だって、日本の上空を飛行したのは、高度550キロとされています。「領空侵犯」という用語さえ使えないほどの高度空間です。端的に言えば、宇宙空間を飛んだとも言えるのです。1月ほど前にロフテッド軌道により打ち上げたものを、角度を変えて打ち上げただけにすぎないのです。
 迎撃ミサイル「SM3」を搭載したイージス艦からの迎撃は高度500キロが限界とされています。陸上に配備されたPAC3も、守備範囲は、地上から十数キロとされています。そのPAC3も配備されているのは、全国で僅か16基に過ぎません。北朝鮮がグアムに向け発射すると言った時に、慌てて他の基地から移動させたというほどに手薄な状態なのです。
 ですから、今後、北朝鮮が同じように日本上空を越えてミサイル発射を繰り返しても、日本はひたすら右往左往するしか方法がないのです。そして今回と同じように「これまでと異なるレベルの深刻な脅威だ。最も強い言葉で非難する。」と言うしかないのです。これからも核実験を含め、核装備を充実させるための開発が続くことは間違いありません。
 これを何回繰り返えされても、日本には具体的な報復の手段がありません。韓国でさえ報復能力ありということを示すため、国境近くで空爆のデモンストレーションをしたというのにです。これが平和国家日本の実態なのです。
 このように日本がいくらアメリカに泣きつき、国連に取りすがっても、制裁のメニューが一つか二つ増える程度で、実効ある制裁は殆どできないのです。

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 原油の輸入を全面的に禁止すれば、大きな効果が期待できますが、その時は本当に戦争の火ぶたが切られるかもしれません。現代社会で、石油を止めるということは単に軍事用だけでなく、民の生活も成り立たなくなります。日本が太平洋戦争に踏み切ったのも、アメリカが日本への石油を全面的に禁止したからです。「座して死を待つより、打って出るべし」は、当時の日本の国家判断として、やむを得ない選択だったと思います。今、現実の解決策として、そのような石油全面禁輸を北朝鮮に強いることができるでしょうか。
 北朝鮮の隣のロシアは、北朝鮮に石油を売りたくてウズウズしています。そのロシアが国連決議で、石油全面禁輸に賛成するでしょうか。あり得ません。中国もそこまでは踏み切れないでしょう。中国から北朝鮮への石油輸出は、毎年50万トン、大慶産の石油を鴨緑江をまたぐ地下のパイプラインを使って行っています。この石油にはパラフィン成分が多く、流れていなければ固まってしまうという欠陥があります。一度止めてしまうと、パラフィン粒子を溶かす必要があり、再開させるまで相当の時間がかかる、とされています。中国としては、人工呼吸器を外すに等しい外科手術には、容易に踏み切れないのです。しかも、中国が禁輸すれば、それを奇貨としてロシアが原油供給を代替することになるかもしれません。中国依存から本家ロシア帰りが実現してしまうことにもなりかねないのです。
 そのうえ、アメリカがアメリカファーストの理念に基づき、北朝鮮の核保有を認め、現体制の保証に踏み切ることも十分に考えられます。なぜなら、それが一番アメリカの国益に叶うからです。中国に擦り寄ってみたり、アメリカに寄ってみたり、腰の定まらない韓国の面倒を見るために米軍を置いておくよりも、米軍を引き上げ、朝鮮半島が北主導で統一されても、アメリカとしては失うものは少ないのです。但し、金づるでもある強力な同盟国、日本さえ健在であれば、です。

多弾頭化への対応は困難

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 報道によれば、今回の「火星12型」は、着弾前に3つに分かれた、ということです。これは切り離されたブースター(どんがら)のことではなく、弾頭部分が開き、三つに分かれたということのようです。だとすると、北朝鮮は、ミサイルの多弾頭化も進めているということです。もっとも、専門家によれば、アメリカはすでに11個まで分割できる多弾頭化に成功しているようですから、北朝鮮も、今後、同様の開発を進めていくことになるでしょう。しかも、核の小型化に成功すれば、多弾頭にそれぞれ核を搭載することも可能ということになります。もちろん実際に装備する場合は、弾頭10基のうち2つだけ核装備をし、残りはダミーにするというような作戦をとることになるでしょう。
 迎え撃つ方は、全弾を撃ち落とさなければ安心できません。しかし、今でさえ4発同時発射されたら、すべてを撃ち落とすのは難しいと言われていますから、着弾前に多弾頭に分岐したら、もうお手上げと言ってもよいでしょう。
 北朝鮮が既に3個の多弾頭化の能力を得たということになれば、今後、更なる多弾頭化に邁進することになるでしょう。ロシアや中国も公にはしませんが、水面下では、多弾頭化の能力を高めている筈です。
 もうこの段階になれば、いくらイージス艦やPAC3の数を増やしても、もはや対応は困難です。着弾前に、パカッと10個以上に分かれてしまう弾頭をすべて迎撃できる能力は、いかにアメリカと言えどもないはずです。

北朝鮮を崩壊させるためには

 私は韓国と同様、北朝鮮という国が嫌いです。金正恩なんていう指導者も大嫌いです。しかし、ここで好き嫌いを言っても始まりません。北朝鮮を崩壊させるための方策を考えてみましょう。
 今の北朝鮮は、金正恩の独裁体制が固まっているように見えます。粛清に次ぐ粛清で、周辺の取り巻きはピリピリしているように見えます。自分の息子のような年齢の金正恩の周りで、全員が真剣にメモ帳にメモしている姿がそれを象徴しています。内部からの反乱、クーデターは当分期待できそうもありません。
 では、今のように国連制裁など、国際的な圧力を一層強化することによって体制転換が可能か。これも無理であることは、これまでの実績を見れば間違いないでしょう。中国やロシアが全面的に賛成することはあり得ないからです。

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 ならばどうするか。発想を転換して、民進党などが好んで使う「ズブズブの関係」を北朝鮮との間で構築することを考えてみてはどうでしょうか。ズブズブの関係=仲良くなるということは、正式に国交を開き、人的・物的な交流を促進する、ということです。もちろん、そんなことはアメリカ抜きではできませんから、アメリカに次のように進言するのです。
 『アメリカさん、貴国は北朝鮮の現体制を認め、核保有も認めてあげたらいかがですか。いくら制裁を強化しても怯むようなタマでないことはもう十分にお分かりでしょう?。しかも中国やロシアが、北朝鮮制裁に全面的に賛成するとは思えません。石油の禁輸だって無理ですよ。それならば、きちんと「平和協定を結び、貿易などヒト・モノ・カネの交流を活発にする」ことを考えましょうよ。その代わり、彼らが望む「体制の保証」をしてあげるんですよ。そうすれば、アメリカがミサイルを撃ち込まれるなんてこと夢想する必要もなくなるではありませんか。北朝鮮は、アメリカが一番怖いんです。そのアメリカと仲良くなれて、金正恩体制まで保証してくれるというのであれば、お互いにハッピーじゃありませんか。そうなれば日本も脅威が減少し、ハッピーになれます。これこそがアメリカファーストではありませんか。』。
 もちろん、このような進言も、疑心暗鬼の金正恩には通じないかもしれません。しかし、このような妥協策すらも受け入れないとなれば、平和協定は成立せず、北朝鮮自身も出口が見えない手詰まりの状態が続くだけということになります。

拉致被害者の救援も

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 横田めぐみさんや有本恵子さん、田口八重子さん、松本京子さんなど、国が拉致被害者として認定している人は17人います。2012年9月1日のニュースで、警察庁が認定している「北朝鮮に拉致された可能性が排除できない行方不明者」の人は883人にのぼる、とされています。横田めぐみさんが拉致されたのが昭和52年ですから、すでに40年の歳月が流れました。13歳の少女は、すでに53歳になっています。ご両親の高齢化も進んでいます。何とか早急に救済してあげたい、というのは国民共通の願いです。
 国はこれまでさまざまな努力をしてきたとは思いますが、遅々として進展しません。この問題の解決のためにも、上に述べた逆転の発想で、取り返すことを考えるべきだと思います。強硬手段を尽くしてもダメ、ということは実証済みなんですから、からめ手で行くしかないではありませんか。北朝鮮が固執する核もミサイルも認めましょうよ。だって、もう持っているんですから。現実を追認するだけです。若い女性の貧困状況を調査していた前川次官の説明じゃありませんが、「持っているものを持っていないことにすることにはできない」んです。
 そもそも日本を攻撃するためには、ICBMなんて必要ありません。従来のテポドンやノドンだけで十分なんです。ノドンの射程距離は1,300キロとされていますから、それだけで、ほぼ日本列島全体を射程に収めることができます。小型化された核を搭載すれば、日本全国どこへでも核攻撃ができるのです。
 安倍総理は、火星12型の発射に関し、「これまでとレベルの異なる深刻な脅威だ」なんて言ってますが、それはアメリカの言うセリフです。日本はとうの昔から、「レベルの異なる深刻な脅威」に直面してきたんです。

国民が豊かになることが金体制崩壊の近道

 このようにして日米朝の三か国が友好関係を築くことができれば、北朝鮮の国力は一気に向上します。西側諸国の商品が雪崩を打ったように北朝鮮国内に流れ込みます。もちろん、日本も大いに投資をし、北朝鮮の経済発展に尽力します。経済が発展し、国民が豊かになるとどういうことが起こるか。
 そうです。国民が豊かになればなるほど、現在の金体制への批判が噴出します。生活が豊かになるということは、人・モノ・カネの交流が活発になるということを意味します。情報手段も多様化しますから、世界のニュースも入ってくるようになります。中国と同じように、スマホがあっという間に普及します。それによって、外国の生活実態も知られるようになります。
 そうなれば、自分たちの置かれた客観的な位置が理解できるようになります。その結果、「我々の生活はどうしてこんなに貧しかったんだ」「世界の人々は、ガラケイどころかスマホにパソコン、テレビは4Kなど、すべての面で圧倒的な格差がある」「なぜこのような極端な格差が生じたんだ」という不満につながります。
 最終的に、今の金政権にそもそも正当性があるのか、といった体制批判へとつながることが十分に予想されます。
 その結果、金正恩政権は、正当性のない委員長として権力の座を維持することができないことになります。このようにして、平和裏に政権交代がなされることが、日本にとって一番ハッピーなのではないでしょうか。

韓国などどうでもよい

 この場合、韓国はどういう位置づけになるのか、という問題が生じます。韓国なんてどうでもいいんです。そもそも韓国という国柄は、民主主義国家という建前になっていますが、決して民主主義国家でも法治国家でもありません。

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 なぜなら、慰安婦問題や徴用工問題に見られるように、国家間での約束事でも大衆が騒げば、ひっくり返すことを何とも思わない国です。反日法(親日反民族行為者財産の国家帰属に関する特別法)なんて法律を作って、過去に親日であった者を、法律を遡及させて処罰するというとんでもない国です。今合法であった行為を、将来、遡って違法だとして罰せられるなら、どんな人間でも処罰可能ということになります。
 こんな国を法治国家とは呼びません。韓国で生まれ育ち、日本に帰化した呉善花氏によれば、『韓国には「韓国情緒法」というものがある。これは明文化された法規ではないが、すべての国際法、憲法にも優先する法概念である』(「北朝鮮化する韓国」58ページ)とのことです。要するに、国民が騒げば、すべての法規も曲げられる、というわけです。
 慰安婦問題、徴用工問題、対馬からの仏像窃盗問題、産経新聞のソウル支局長逮捕問題など、これが法治国家で起こる問題なのか、と不思議に思っていましたが、不文法の韓国情緒法を前提にすれば、すべてすっきり理解できます。 
 韓国は、反日でさえあれば何でも許される、という国ですから、この国を相手にして得をすることは何もありません。こんな国とまともに付き合おうというのが土台間違っています。そんな国がどうなろうと日本の知ったことではないのです。むしろ国交断絶をしたいくらいの国ですから、北朝鮮と統一することによって、韓国社会が混乱するのを、我々は、高見からじっくり見物させてもらおうではありませんか。但し、都合が悪くなると必ず擦り寄ってきて金を無心しますから、絶対に仲良くなろうなどという気持ちを持ってはいけません。

真の敵は中国

 日本にとって、本当の敵は中国です。北朝鮮は、基本的に「膨張主義」の国ではありません。周辺国を侵略したり併合したりする気はありません。仮にそんな気があっても、中国やロシアに囲まれた小国がそんなことができるはずもありません。

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 それをやろうとしている、いや実行しつつある国、それが中国です。既にウイグルやチベットを占領し、自治区という美名で徹底的な弾圧と民族浄化を図っています。南シナ海でも、勝手に赤い舌と言われる十段線を引き、自国の海だと主張しています。国際司法裁判所の判決にも、「紙屑だ」と宣い、完全無視を決め込んでいます。東シナ海でも尖閣列島を勝手に中国領だと宣言し、領海侵犯を繰り返しています。嘗て、一度も中国領になったことのない台湾も中国の一部だと主張し、憚りません。
 しかも、八重山日報によれば、その中国は、海軍内に北海艦隊などの三大艦隊と同格の本格的な陸戦隊(=海兵隊)を構築している、と報じられています。組織も現在の2万人から10万人規模に増員されるとのことです。
 北朝鮮と比べて、どちらがより危険な国であるかは一目瞭然です。ですから、いま日本は、北朝鮮にばかり目を奪われている場合ではないのです。虎視眈々と侵略の機会を窺っている中国の野望を阻止することにこそ、日本は全神経を集中すべきなのです。
 北朝鮮は、キチガイみたいなお兄さんが使い慣れない刃物を持って強がりを言っていますが、決して日本など他国を侵略しようとしているわけではありません。
 ですから今の日本は、北朝鮮ではなく、真の敵、中国の侵略に備えて、万全の対策をすることこそが、喫緊の課題なのです。
 野党やマスコミの大好きな言葉、「ズブズブの関係」を北朝鮮との間で早急に構築し、一刻も早く中国への対応に全力をあげようではありませんか。その方が枕をもっと高くして眠れると思いますよ。
 なお、早晩、北朝鮮が事実上核保有国になることは避けられませんから、日本としても、これを前提として、確固とした防衛体制を確立することが必要です。もちろん、日本の核武装も真剣に議論すべきです。この点については、また、日を改めて述べることにしましょう。(H29・9・3記)

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