時事寸評 書評コーナー

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テレビが偏向・金太郎あめ報道になる理由が分かりました

テレビが偏向・金太郎あめ報道になる理由が分かりました

テレビは似たような番組ばかり

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 最近のテレビ、私は、「見る気になれない」「見るに堪えない」というのが、率直な感想です。どこのチャンネルを見ても、同じような番組を流し、同じような見解を述べているからです。ひと頃は、連日、森友・加計学園問題で明け暮れました。こんな報道が延べ3年以上も続いたのです。その後も、あおり運転や高齢ドライバーの問題が盛んに報道されました。そして今は、「桜を見る会」と「沢尻エリカ騒動」でしょうか。
 各局の報道は、何か問題が起きると、どこのチャンネルを回しても、ほぼ同一の切り口で、しかも連日、集中的に報じられるのが特徴です。これら地上波テレビに共通している特徴的な傾向は何か。それは次の2点です。
 第1は、常に政権批判、安倍おろし、が基本ベースになっていることであり、第2は、どの局も金太郎あめのごとく同じ内容になっていること、です。
 第1の、政権批判、安倍おろしという特徴は、必ずしも悪というわけではありません。民主主義政治である以上、政権与党に対するきちんとした批判はあってしかるべきだからです。しかし、公正・公平な報道を旨とするマスコミなら、単に政権批判ばかりでなく、同時に野党に対する適切な批判もあって然るべきです。ところが、野党やマスコミのデタラメ報道に対する批判は全くと言ってよいほど見られません。これが大きな特徴です。
 実例をあげます。毎日新聞が連日、トップ記事で一民間人である原英史氏を犯罪者であるかの如く扱ったことがあります。
 毎日新聞は、令和元年6月11日の毎日新聞1面トップ記事で、「特区提案者から指導料 WG委員支援会社 200万円、会食も」との見出しで、原英史氏を誹謗する記事を彼の顔写真とともにお金の流れをイラスト付きで掲載しました。原英史氏は、政府の規制改革推進会議委員、国家戦略特区ワーキンググループ座長代理を務めていたことから、マスコミのターゲットになったものとみられています。
 その後、15日まで5日間も(!)連続1面で、「特区WG原英史委員」の関わった不祥事事案が報じられたのです。11日の記事の見出しをみると、原氏が「200万円の指導料」を受け取ったという意味にしかみえないものです。しかも、識者のコメントとして、「公務員ならば収賄罪にあたる」ことをした、とまで書かれているのです。原氏は毎日新聞から全く取材を受けてもいないのに、このような捏造記事を書かれたのです。落ち目ながら、一応「大新聞」とされる毎日新聞がこのような捏造記事を書いたんですから、本来なら、自浄作用として、他の新聞やテレビが大々的に批判記事を書くなど、事実の報道を行うべきは当然です。しかし、ネットを除き、新聞社及び地上波テレビ局からの批判報道はありませんでした。

森ゆうこ議員までも非難中傷

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 さらに輪をかけてひどかったのは、新潟県選出の森ゆうこ参議院議員です。彼女は10月15日の参議院予算委員会で、この毎日新聞の記事をベースにして、原氏を非難したのです。「(原氏が)国家公務員だったらあっせん利得、収賄で刑罰を受ける(行為をした)」、すなわち「原氏が財産上の利益を得た」と主張したのです。しかし、この問題については、原氏は毎日新聞社に対して名誉毀損であるとして訴訟を提起しており、訴訟の中で毎日新聞社は、「原氏が金銭を受け取ったとは報じていない」と弁明しているのです。つまり、すでに事実関係は決着していたのです。

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 記事を掲載した毎日新聞自身が、「金銭を受け取ったとは報じていない」と言っているんですから、森ゆうこ議員が、「公務員だったらあっせん利得、収賄罪で刑罰を受ける(行為をした)」などと、国会の場で発言することは、文字通り国会議員発言に関する免責特権を故意に利用した行為で、絶対に許されることではありません。文字通り、こういうことこそ、野党やマスコミが厳しく断罪すべき事柄のはずです。しかもこの森議員、自身のサイトに原英史氏の自宅住所が記載された資料までアップしてしまったんです。とんでもない俗悪・破廉恥議員というべきです。
 しかし、このニュースは、新聞でも地上波テレビでも一切報じられることはありませんでした。もちろん、野党も国会で取り上げることはありませんでした。確かに憲法51条に、「両議院の議員は、議院で行った演説、討論または表決について、院外で責任を問はれない」という規定があります。しかし、本条は「院外」での免責を認めるものであって、国会議員は国会の規則・紀律に従う義務があります。このような個人を敢えて誹謗中傷する発言をし、そのうえ、自身のサイトで個人の住所まで知らしめるような行為は、国会議員として許されるべきことではありません。当然、議員として、懲罰の対象になるのは当然だと思います。地上波テレビは、こういう時こそ、きちんと彼女の責任を追及すべきなのではありませんか。

▶▶関連記事「逆切れ森ゆうこの卑劣な手口」高橋洋一嘉悦大学教授(月刊Hanada1月号280頁)

番組が金太郎あめになる原因は「泉放送制作」にあり

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 第2の問題は、地上波テレビの報道の内容が、なぜほぼ同じになるのか、ということです。
 私たちは、テレビをつけると、どこのチャンネルを見ても、金太郎アメのように、ほぼ同じ内容が放送されていることを見て、うんざりします。これまでその理由が全く分からず、不思議でなりませんでした。
 その理由が分かったのは、最近です。実は、これら民放報道の番組は、そのほとんどがたった一つの番組制作会社が作っていたのです。各テレビ局が、その制作会社に番組作りを下請けさせていたのです。その会社の名前は、「株式会社 泉放送制作」です。
 この会社が番組制作を請け負っている番組は、現在放送中の番組に限っても、次の通りです。
★日本テレビ系 情報ライブ ミヤネ屋
★TBS系   あさチャン、グッドラック、Nスタ、ひるおび、サンデーモーニング
★フジテレビ系 直撃LIVE グッディ!、ノンストップ!、フジテレビスポーツ、とくダネ!
★テレビ朝日  羽鳥慎一 モーニングショー、スーパーJチャンネル
★テレビ東京  TVテレビTOKYO
 もちろん、このほかに多くのドラマの制作も行っており、NHKもこの㈱泉放送政策に委託していることが分かります。
 このような実態は、これまでも続いてきたようで、過去に放送された有名な番組、例えば「筑紫哲也 NEWS23」や「みのもんたの朝ズバ!」、「JNN報道特集」、「報道2001」なども、同社によって制作(一部制作協力扱いのものも)されていたというのです。
 私は、僅か一つの下請け制作会社が、番組制作を行っていたということに驚愕しました。これほどまで一社に依存しているのであれば、金太郎あめのような番組が大量生産されるのは、いわば当然のことです。
 このような実態を知れば知るほど、視聴者は更に地上波テレビから離れていくのは必然でしょう。私自身、地上波テレビは、参考程度にチラ見はしますが、落ち着いてみることは殆どありません。NHKの「サイエンスゼロ」など、見たい番組はを録画しておき、時間のある時にまとめてみるようにしています。
 地上波テレビでよく見る番組は、「YOUは何しににっぽんへ」「ぽつんと一軒家」「家ついて行っていいですか」です。これらの番組に共通していることは何か。それは「意外性」にあります。念入りに仕組まれたドラマやシナリオのある偏向報道番組と違い、一寸先の展開が全く読めない、その意外性、その後の展開に興味が湧くのです。

虎の門ニュースが見られないのはなぜか

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 いつも感じることですが、左翼系のニュースや報道番組は地上波に溢れているのに、いわゆる右に寄っているとされる番組が阻害されていることに不満を感じます。例えば、「ニュース女子」や「虎ノ門ニュース」です。これらの番組は、出演者の本音が聞ける番組であり、現在の社会情勢を理解するのに極めて有益です。露骨な政権批判や安倍おろしの番組が溢れているのに、これらの事実を直視する良質の番組が阻害されているのは明らかにおかしいと思います。
 現在の政治や経済、世界情勢を理解するには、これらの番組の方がはるかに有益です。それなのにニュース女子はBPOから倫理違反に問われたり、虎の門ニュースは、BS放送からも追放されてしまいました。しかも、我が家のテレビでは、ニュース女子は視聴できますが、虎の門ニュースは見ることができません。やむなく、パソコンでインターネットにつなぎ、視聴しています。しかし、下請けの会社が作った左翼番組がバンバン流されているのに、これら右寄りと言われるニュース女子や虎ノ門ニュースが自由に見られないのは、極めて不合理であり、不公平です。
 付言しますが、私は自身を決して右派の人間だとは思っていません。強いて言うなら中立の立場です。考え方の基本はすべて中立。「事実」だけを知りたいのです。朝日、毎日、東京のように事実を曲げて報道する媒体には全く興味がありません。常に、「事実は何か」という視点で、情報に接しているのです。そういう事実追求型の人間を、右派というなら、私は間違いなく右派に属することになります。

電波オークションを早急に進めよ

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 私は、かねてから電波は公共のものであり、朝日新聞や毎日新聞といった報道機関がこれらを独占しているのはおかしいと主張してきました。これら大新聞社が、新聞、テレビ、ラジオまで一気通貫で独占している現状は、集中排除の原則に反しており、あまりにも不合理です。一日も早く電波オークションを実施し、右の番組も左の番組も自由にみられるようにしていただきたいものです。
 その際には、BS放送のあり方も見直していただきたいものです。現在のBS放送は、ネットショッピング専用チャンネルかと思うくらい、偏っています。こんなくだらないネットショップばかりなら、右派の番組や自衛隊専用番組などを作ってくれる方がはるかに有益です。
 最後に、NHKにも注文を付けておきたいと思います。一言で言って、NHKの左傾化がひどいと思います。その実態については、すでにこのコーナーで述べた(NHKの左傾化がひどい→こちら)のでここでは繰り返しません。
 公共放送であるにもかかわらず、安定的な受信料収入に胡坐をかき、更に、ネットへの同時配信により、ネットユーザーからも受信料をとろうとしています。NHKは、スクランブルをかけることにより、見たくない人には番組を提供することを拒否できる技術があるんですから、強制的に徴収する現在の料金システムについて、根本的に見直していただきたいと思います。現在の、「受信契約」という名の強制徴収方式は、すでに限界を迎えていることを認識すべきです。


<後日記>

 原英史氏は、「国家公務員だったらあっせん利得・収賄で刑罰を受ける」と発言し、更に自分のホームページ上で同氏の自宅住所を公開した森ゆうこ議員に対して、名誉棄損だとして訴えを起こしました。当の毎日新聞でさえ、「原氏が金銭を受け取ったとは報じていない」などと弁明をしているんですから、明らかに名誉棄損です。また、国会議員が一民間人の自宅住所を公開するなど、これまた明らかなプライバシーの侵害です。
 原氏は、森ゆうこ議員の発言の根拠を問う文書を同議員あてに送りましたが、森議員はこれに全く返答しませんでした。このため、原氏は、国会に対して6万6千人分の署名簿を添えて、懲罰を求める請願書を提出しました。
 しかし、国会は、これに対して、議院運営委員会において、自民、公明、立民、国民、共産がこれを保留としてしまったのです。懲罰に賛成したのは、唯一、維新のみです。
 明らかに民間人が国会議員によって、名誉を棄損され、悪意としか考えられないプライバシー侵害を受けたというのに、国会はこれを完全に無視したのです。野党は「屑」の集まりだから仕方ないとして、自民党までこの扱いとは一体どういうことなのでしょうか。最近の自民党、明らかに狂ってる、いや腐っているとしか思えません。(後日記のみ、R1・12・29記)

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