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NHKの地震報道は大袈裟すぎます

NHKの地震報道は大袈裟すぎます

突然緊急地震速報が

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 先日、テレビを見ていた時のことです。朝ドラ「スカーレット」が終わった後ですから、時刻は、朝8時半過ぎです。見ていた番組は「あさイチ」で、内容は、セックスレス夫婦の話題でした。おお、NHKもこういう話題を扱うようになったんだ、と妙に感心して見ていました。と、その時、突然、テロップが流れ「緊急地震速報」という文字が点滅し始めたんです。時刻は、8時35分でした。
 そして、あさイチの生放送番組が中断され、地震報道に切り替わったんです。テロップでは足りないほどの大きな地震なのか、と注目してみていました。
 すると、アナウンサーは、「18日午前8時35分ごろ、鹿児島県奄美大島南部で震度4の地震がありました。この地震による津波の心配はありません。」と述べ、その後、現地の市の防災担当者との電話のやり取りなどを紹介していました。市の担当者は「横揺れが10秒ほど続いたが、棚から物が落ちるようなことはなかった。」と述べていました。
 ああ、そうか、それほど大きな地震ではなかったんだな、と一応納得し、地震報道はすぐに終わるものと思っていました。ところが、この地震報道、その後、延々28分も続いたんです。

28分も続いた地震報道

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 震度4の地震で、津波の心配がない、しかも現地報道でも棚から物が落ちるようなこともなかったと言っているのに、生放送番組を中断し、延々28分も放送し続けるこのNHKの常識感覚、おかしいと思いませんか。この28分間、出てくる情報は、①震度4の地震であること、②津波の心配はないこと、③棚から物が落ちるようなことはなかった、という以外に新たな情報は何一つなかったんです。テレビに向かって、思わず「何回同じことを言ってるんだ」と怒鳴りたくなってしまいました。
 震度4の地震で、これほどの長時間を割いて放送する意味が本当にあるのでしょうか。仮にあるとして、番組中断は2,3分にとどめ、あとはテロップで各地の震度を伝えるなど、適切な報道の仕方があったはずです。
 私が住んでいるの埼玉県です。関東地方は、地震の多発地帯です。震度4程度の地震には慣れっこです。震度4くらいで番組を中断し、約30分も放送したなどということは、これまでなかったように思います。沖縄だから特別念入りに放送したのでしょうか。

震度4の地震は年に67回

 気象庁のデータによれば、昨年(平成30年)は震度7の地震が1回、震度6弱が1回、震度5強2回、震度5弱7回、震度4は67回観測されたとのことです。震度4は年に67回ですから、月平均5.58回、週平均だと1.39回という計算です。
 つまり、毎週1回から2回、緊急地震速報で番組を中断し、約30分も延々同じ内容の報道を繰り返してきたのでしょうか。私の記憶では、震度4程度なら、テロップで地震情報が流れ、津波の心配の有無が報じられ、続いて各地の震度がテロップ形式で流される、というのがお決まりのパターンだったように思います。
 このような報じ方で、どのような問題が生じるのでしょうか。何も問題はないはずです。だって、震度4なら体感的にも大きくないし驚かない。津波の心配もなし。棚から物が落ちるということない。そもそもその程度の地震報道を約30分も繰り返す意義って、一体どこにあるのでしょうか。全く理解不能です。
 日頃から感じていることですが、番組を中断するような地震情報は震度5弱以上でよい、とさえ思っています。震度4以下をその都度詳細に報じられると、報道の機会が多くなりすぎて、「うるさい」と感じてしまうからです。

番組内容に問題があったのか

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 これは私の邪推かもしれませんが、今回の地震報道が延々と長すぎたのは、番組の内容に問題があったのかもしれんせん。というのも、前述したように、同日の番組内容が「セックスレス夫婦」の話題でしたから、視聴者から苦情が来ていた、という推定も成りたつからです。
 私もすでに後期高齢者ですから、典型的なセックスレス年代、いやで立ち枯れ世代ですが、こういう番組を見ると「おう、おう、世のなかの夫婦もみんな悩んでいるんだな~」なんて感想も抱いていたのです。しかし、番組の取り上げ方は、いやらしさは全く感じない極めて常識的なものでした。ゲストが3人とも女性だったということも影響していたかもしれません。
 いずれにしろ、今回のNHKの28分の地震報道と、その後1分のニュース、1分の天気予報まで入れて計30分も生放送を中断した運営方法。これは見直しが必要だと思います。猛省が必要です。特に、最近のNHKには左傾化の波が押し寄せているだけに、批判的にならざるを得ないのです。(R1・12・22記)

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