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都知事選には七海ひろこ氏を推薦します

都知事選には七海ひろこ氏を推薦します

小池知事よりまとも

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 最初にお断りしておきます。私は、特定の宗教団体と利害関係を持っておらず、かつ、今後も宗教団体に属するつもりはありません。
 このような前提に立ちながら、現在、展開されている都知事選について、「幸福実現党の七海ひろこ氏」を推薦するものです。その理由を端的に表現すれば、次のようなものです。
①現職の小池百合子という人物が、これまでの実績に照らし、全く信用できないことが明らかになったからです。他方、
②新人の七海ひろこ氏は現段階において清新で、かつ現実的な政策を提案していると確信するからです。

前回は小池知事を支持

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 私は、4年前、小池知事が都知事に立候補した際、当時の有力候補3人のうちでは、比較優位の観点から小池支持を唱えました。当時の有力な対立候補は、自民党推薦の増田寛也氏、立憲民主党などの推薦する鳥越俊太郎氏でした。
 増田候補は、岩手県知事3期12年のあいだに、6,000億あまりだった岩手県の公債費を、1兆2,000億円強と、ほぼ倍増させ、四選目に立候補することなく退任しました。彼の唱えた地方消滅にも強い抵抗感がありました。彼は、『過疎化の進展は、人間としての普遍的な欲求が満たされにくい環境であり、「選択と集中」によって、対応すべきだ』と主張していました。でも、これではあまりにも寂しい。行政の役割は、選択と集中により、一箇所に集めることではなく、農魚村でも住みやすい環境を作るにはどうすればよいのか、を考えるべきです。私が彼を支持できなかったのはこのような理由からでした。
 もう一人の鳥越俊太郎氏には、更に強い抵抗感がありました。彼は徹頭徹尾、安保法制の反対論者でした。安保法案の審議の最中、毎日のようにラジオ番組に登場し、安保反対を主張し続けました。朝日新聞、毎日新聞と全く同じ反日親中体質の持ち主です。彼曰く、「(亡くなった外交評論家岡本行夫氏に対して)あなた方は日本の平和が侵されているというのが前提で話している。そんなの虚構です。何となく中国が近くまで来ているなとか、北朝鮮がミサイル撃ってるなということはあるが、それじゃそれで日本が攻められるのか、国民の生命が危ないのか」なんて、まるで周りには「平和を愛する諸国民ばかりが住んでいる」かのようなことを言っていました。国防意識が全く欠落していたのです。しかも彼は同じ番組で「尖閣は人が住んでいない。人が住んでいない所を攻められたからといって戦うんですか。」とまで述べていました。こんな人物を、いくら自治体の首長選だといっても支持することなど到底できなかったのです。

相対評価で小池候補だった

 このように、他の有力候補を支持することができなかったため、私は、相対的な評価として、小池候補を支持することにしたのです。お金にかかわる噂もなかったし、何より、小池という人物をほとんど知らなかったのです。
 しかしながら、この4年間の実績、皆さんはどう評価されるか分かりませんが、私は、零点、いやマイナス点しか与えることができません。
端的に言って、小池百合子という人物、政治家として信念がなく、思い付きでモノを言い、思い付きで行動し、且つ、極めて独断的です。人間味にも温かみを感じることができません。
 小池都政の4年近くの成果は、端的に言って、余りにもひどい。ひどすぎました。アウフヘーベンだのワイズスペンディングだの、中味のないカタカナ文字を多用し他者を煙に巻くことは上手です。しかし、当初掲げた政策は何一つ実行していません。

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 就任直後、2か月後に迫っていた築地市場の豊洲への移転を、小池知事は鶴の一声で突如延期しました。しかも、議会にも諮らずにです。自ら「科学的にも法的にも安全」と明言しておきながら、移転を延期したのです。この移転延期に伴う損失額について、ジャーナリストの有本香氏は、「全業者への補償額は年間約240億円に上る」と述べています。毎日6,500万円以上の公金がドブに捨てられていたのです。そのため、維持費と補償金を合わせると総額500億円を超える損失を都民に与えたのです。
 豊洲の地下水汚染問題でも軽薄な判断をしました。ベンゼンの量が環境基準の100倍を超えているという理由でした。そもそも環境基準というのは、「維持されることが望ましい基準」であり、行政を行ううえでの政策目標に過ぎません。今その基準に合致していないからといって、問題になるものではありません。豊洲市場で使う水はすべて上水道を使うことが前提になっていたのです。地下から汚染水が出てきたからと言って、一体何が問題なのでしょう。一部マスコミにおもねり、「安全はあるが安心がない」なんて宣う知事を信頼することはできません。
 更に、築地の売却代金を原資にして豊洲を購入したのに、「築地は残す、豊洲も残す」発言をし、築地は食のテーマパークにするなんて発言をしました。その結果は予想通り、現在は駐車場として利用されています。
 環状2号線についても同様の問題が生じています。当初予定通りに開通できなくなったことによる損害をはじめとした諸々の仕様変更、工期短縮に伴うコスト増を計算すると1,000億規模のロスになる、と言われています。
 このように、巨額の無駄金を使い放題にしながら、一方で、すでに出来上がっていたボランティア用の半被(はっぴ)を8,000万円もかけ、最初から作り直した、なんてこともありました。

都知事でありながら国政に色目

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 その後、小池知事は、都知事でありながら国政にも乗り出しました。自ら作った地域政党「都民ファーストの会」が都議選で大勝した勢いを買い、今度は、「希望の党」を立ち上げ、国政進出を図ったのです。しかし、民主党を離脱し、希望の党にすり寄ろうとした野党議員たちに対して「全員を受け入れる気はさらさらない」と述べ、希望の党の側で「入れる者を選抜する」と言いました。この発言そのものは、ある意味当然ですが、多くの人に極めて尊大な印象を与えました。私自身は、都政だけでも多忙を極める激職だというのに、それを放り出して国政に色目を使う小池という政治家に強い不信感を持ったのは当然です。
 彼女は、自分の置かれたポジションを地道にこなすというタイプではなく、浮気男のように遍歴しています。日本新党から始まり、新進党→自由党→保守党→自由民主党と5つもの政党に所属し「政界渡り鳥」と呼ばれたりもしています。
 大臣としての経歴もありますが、女性初の防衛大臣は、守屋事務次官との対立の結果、僅か55日で辞任しています。第5代、第6代、第7代の環境大臣としての実績も「クールビズ」なんて、軽薄な思い付き提案をしたくらいしか思い出せません。

新型コロナへの対応も危険を煽るのみ

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 小池知事の新型コロナへの対応も、極めて拙劣なものでした。その手法は、常に、危機を煽り、「3密」だの「ステイホーム」だのと、自粛を迫るものばかりでした。そこには、為政者として、都民の経済活動、生活基盤をどう守るかという視点が決定的に欠落していました。
 しかも、緊急事態宣言解除後も、「東京アラート」と称してレインボーブリッジを7色に点灯してみたり、ステップ1からステップ3まで、さらに解除時期を引き延ばそうとしました。その意図は、危機を演出しながら、その実、次期都知事選の選挙運動を兼ねている、という底意が透けて見えました。連日、マスコミに登場し、選挙活動に勤しんでいるようにしか見えませんでした。
 例えば、4月8日、東京都は緊急事態宣言に伴い都の予備費を使ってコロナ対策を行うと発表しました。「東京都知事の小池百合子でございます」で始まるPR動画です。総予算額は約9億円でした。広告費なんて使わなくても、マスコミはタダでいくらでも放送します。私には、次期知事選のPRにしか見えませんでした。
 都民ファーストとか言いながら、都民には何の説明もしません。都民ファースト同志の発言を「勝手には発言するな」と制し、腹心の音喜多氏など二人が離党したなんてこともありました。
 更に許せないのは、小池知事が、二階幹事長に頼まれて、7回に分け、都が備蓄していた医療用防護服を議会にも諮らず33万6,000着も中国に送っていたという事実です。1着1,500円、総額3億円にも達するものです。このように、言うこととやることが真反対。都民を後回しにし、知らん顔を決め込む小池知事の顔を見る度に胸がむかつきます。また、マスコミがこのような事実を伝えないのも、不思議でなりません。中国に忖度するマスコミの姿勢が透けて見えるではありませんか。

七海ひろこ候補に新鮮味を感じる

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 冒頭でも述べましたが、私は、幸福実現党の所属員でもありませんし、入信するつもりもありません。しかし、日頃から同党の掲げる政策には共感するところが極めて多い、ということを感じています。特に、YOUTUBEで放送している釈量子党首や及川幸久外務局長、それに江夏正敏幹事長の話はしばしば視聴しています。
 彼ら彼女たちが話している内容には、共感するところが多く、極めて真っ当な主張をされていると思います。時事問題の解説は、視聴者に問題の本質をよく理解させるだけでなく、日本の国益にも貢献していると思います。
 特に、及川氏の動画では、習近平を国賓と招くことに明確に反対し、また、年金改革の必要性とその手法など、示唆に富むものが多いと思います。釈量子党首の動画も、基本的には同じ視点からのもので、時事問題の理解に大変参考になります。
 彼ら3人の動画を見ていると、これは自民党は公明党と手を組むより、幸福実現党と手を組む方がはるかに現実的で、自民党の力をより強く発揮できると思われます。
 ところで、肝心の七海ひろこ候補ですが、最初、選挙公示前の動画を見てびっくりしました。こんなに若くて美人で、しかもしっかりと自分の主張を述べる候補は最近では珍しい、と感じました。

七海ひろこ候補の主張

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 七海候補の具体的な主張は、次のようなものです。

七海ひろこ候補の主な主張

①年金・老後の不安は、安い税金で、暮らしを豊かに
「消費税5%への減税」「相続税の廃止」を国に働きかけます。住民税・固定資産税を大幅に減税します。高齢者の再就職・再雇用を支援し、2世帯3世代同居・近居による子育て・介護を税制優遇で支援します
②子育て世代や若者が、働きやすく、暮らしやすく、将来に希望を
建築規制を見直すことで、都心に、広くて安い家を増やします。企業内保育所・病院内保育所の開設を支援します。保育の質を上げ、安心して子どもを預けられる保育所を増やします
③安心・安全の防災都市・東京を!
首都直下型地震を見据えた震災対策を進めます。台風等の増水時対策のインフラ整備を進めます。カジノ(IR)の誘致に反対します。
④中国への経済的依存を改め、産業の国内回帰を
法人税を大幅に引き下げ、また、事業用資産の即時償却を可能にし、国内に立地する企業を増やします。規制を大幅に緩和し、海外から企業が進出しやすい国を目指します。東京から“Made in Japan”を復活させます
⑤価値観を共有する国々と友好的な外交関係を
台湾・台北市と東京都との姉妹都市協定を結びます。習近平主席の国賓待遇での訪日に反対します。日米同盟を基軸に、英国、インド、EU、ロシアなどとの関係を強化していきます
⑥東京に一大交通革命を!
横田基地の空港化を推進します。主要各線の24時間化を推進します(JR線の複々線区間、地下鉄は路線毎に隔週運行などを行います)
⑦努力家が必ず報われる社会を
働き方改革に反対します。アイデアあふれる若者が自由に起業できる社会を目指します。

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 候補者は、常に、耳障りのよい大衆受けのする公約を並べるものですから、これらの公約にいちいち異議を述べるつもりはありません。
 大筋として「減税による経済の活性化」が主題になっているものとみて取れます。経済が活性化すれば、減税をしなくても税収増になるという当たり前のことを理解している政党だと思います。
 カジノ(IR)に反対とのことですが、私自身、IRにあまり抵抗感はありません。ギャンブルの弊害を言うなら、パチンコや競馬の方がよほどギャンブル性が高いのではないでしょうか。要は、コントロール次第だと思います。それにIRは、東京でなく、横浜や神戸、福岡といった地域の方がより適地でしょう。

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 中国依存を改め、国内回帰を進めること、これも大賛成です。習近平来日に反対し、台湾、台北との姉妹都市提携、大いに結構です。
東京に一大交通革命を!に反対ではありませんが、もう一つ、「東京を香港に代わる国際金融都市にする」という視点も欲しかったと思います。
 働き方改革に反対、私もそう思います。欧米人と異なり、日本人はまじめに働くことが好きなんです。欧米人は労働=苦役とする思想がありますが、日本人は労働こそ喜びと感じる文化があります。働くことは日本人の喜びであり誇りなのです。行政があれこれ口をはさむことは間違いです。
 以上、七海候補の主義主張については、まだ十分に理解しているわけではありませんが、今度も相対比較として、「小池知事よりははるかに良い!!」と断定できると思います。東京都民は、七海候補のような若くて新鮮な首長を期待しているのではないでしょうか。マスコミは、七海候補を泡沫候補扱いにしていますが、認識を改めるべきだと思います。(R2・6・26記)


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七海ひろこ氏が撤退を表明

 昨25日、七海ひろこ氏が都知事選から撤退すると表明しました。この原稿を書いている最中で、まだ未定稿の段階だったので大変驚き、且つ失望しました。文字通り、アチャ~って感じです。
 撤退の理由は、一言でいえば、マスコミから泡沫候補扱いをされ、当選の見込みが全く立たないから、ということでしょう。確かに、マスコミは、「主要5候補」という括りで、七海候補は完全に報道の外に置かれていました。しかし、Youtubeなどを見ている若者層や、私のような後期高齢者でも、冷静に見ている者には、七海氏を一番まともな候補者ではないか、と思う層も多いのではないかと思います。

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 これまでの選挙では、地上波による影響がダントツに大きい時代が続いてきました。しかし、地上波テレビの偏向性、独善性に気づいている人たちも多く、若者層は地上波テレビはほとんど見ず、YOUTUBEを中心に見ている、と言われます。私も、地上波テレビはニュースと天気予報以外、ほとんど見ません。余りにもくだらないからです。ですから、七海候補も、YOUTUBEを中心に働きかければ、もう少し露出度も高くなったかもしれません。
 一方、マスコミが主要5候補に絞ったのも、一応、理解はできます。支持率が常に1%前後しかない社民党のようなオンボロ政党を「平等」に扱い、反日政治家福島瑞穂のような人物が、文字通りでかい顔して、偉そうに演説されたのではたまりません。NHKの番組で、20人以上の候補者が並んで、一人ずつ平等に意見を言わせるような番組では、誰も見る気にはならないでしょう。
 七海候補は、今回は残念なことをしましたが、都知事選だけが選挙ではありません。衆議院選もそう遠くないでしょう。衆議院議員として活躍し、知名度を上げてから再挑戦してもよいかもしれません。いや、その頃には、総理候補に名乗りを上げるくらいに成長しているかもしれません。将来の逸材の予感がします。
 人生に挫折はつきものです。今回の挫折にめげず、日本の国益のため、また自身の成長のためにも、是非頑張っていただきたいと思います。
 なお、老婆心ながら一つだけご注意を。七海さんは若くて美人です。マスコミは常に、スキャンダルを探します。有名になればなるほど、危険が増します。男女関係には十分注意してくださいね。(R2・6・26記)
 
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七海ひろこの街頭演説風景

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