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韓国人が書いた日本へのラブレター本「反日への最後通告」

韓国人が書いた日本へのラブレター本「反日への最後通告」

勇気ある二人の著作

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 私は、韓国という国が大嫌いです。慰安婦問題や徴用工問題から始まり、レーダー照射問題、戦犯旗問題、半導体素材の輸出管理問題、GSOMIA破棄問題など、常に不愉快な問題のオンパレードで、ほとほと嫌気がさしたからです。何十年前も前の問題を持ち出し、事実を歪曲し、飽くことなく謝罪を求め続ける。一度金を出すと、執拗に何度でも金を出せと食い下がる。もうほとほと疲れた、というのが率直な感想です。「寄るな、さわるな、向こうに行け」というくらいに、嫌いな存在なのです。
 ですから、本当は韓国に関する本など読みたくもない、という気分でいました。ところが、最近、反日ではなく、日本をきちんと再評価しよう、いやすべきだという勇敢な韓国人が発行した書籍があると知ったので、二冊ほど買ってしまいました。一冊目は、李栄勲氏の「反日種族主義」であり、もう一冊は、今回紹介する池萬元氏の「反日への最後通告」です。
 これらの書籍を読むと、韓国人の中にも、きちんと歴史の真実に向き合い、日本を正当に評価しようという良心的な人たちもいる、ということに気づかされます。

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 著者、池萬元氏は、次のように述べます。
「朝鮮が美しい花の国というのも嘘、日本が悪魔の国というのも嘘、日本がハングルを葬ったというのも嘘、慰安婦に関する話も嘘、強制徴用という話も嘘、すべて嘘づくめだ。今日の韓国の大企業はほぼ例外なく日本が残していった企業を母体にして成長した企業である。日本は憎悪すべき国ではなく利を与えてくれた国であり、日米韓の三角経済構造を宿命として受け入れなければならない韓国経済にとって、絶対的に必要な国だ。」
 このようなきちんとした分析に基づく評価は、常識レベルの話で、極めて真っ当なものだと思います。が、共産主義者、文在寅政権にとってはもちろん、反日プロパガンダに洗脳された多くの韓国人にとっては、到底受け入れがたいものでしょう。著者に身の危険が及ぶのではないかと案じていました。
 やはり、本書でも左翼勢力からのあからさまな攻撃がなされたことが、克明に記されていました。曰く。「2002年、ソウル近郊にある筆者はある日突然、光州検察に手錠をかけられ、遠い光州に強制的に押送された。筆者は押送される6時間と調査を受ける2時間の間、ずっと後ろ手に手錠をかけられていた。通常の人間であればほんの10分も耐えられなかっただろう。年齢的に息子ほどの4人の公安公務員たちから、のべつ幕なし小突かれたり、言葉の暴力を浴びせられた。文字通りの生き地獄だった。」と述べています。韓国がいかに非民主的国家であるかを示す典型事例と言えるでしょう。

慰安婦像は韓国の品格を落としている

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 著者は、慰安婦問題に関しても、独特の視点から論じています。日本人は、慰安婦像を「日本を貶める象徴」と認識しています。しかし、著者は、逆にこの像は韓国民を貶める像だというのです。
 曰く。「韓国内のいたるところに置かれている慰安婦問題を象徴する少女像、見る人によって感じることは違うと思うが、筆者はこれが一番嫌いだ。なぜか?韓国の女性が韓国内外で前述した女医と同じ目(注:韓国女性が女医としてオーストラリアを訪問した折、ホテルを予約してチェックインしようとしたところ「君はもしかして慰安婦じゃないか?」と言われたことを指す。)にあう日が来ると思うからだ。筆者の妻や娘たちが韓国で道を歩いているときに外国人観光客からどんな目で見られているのか?「彼らはあの女性も慰安婦だろうか?」と心の中で考えているのではないか、さらに、妻や娘が外国に行ったときに、「彼女たちは慰安婦の国から来た女性だ」、そんなふうに蔑んでみられるのではないかとずっと懸念していた」とも語っています。
 確かに、国のあちこちに慰安婦像を建てまくり、日本を貶めたつもりになっているのかもしれませんが、乱立する慰安婦像を見る外国人は、「韓国は慰安婦の国」という印象になる可能性が十分にあります。私自身、韓国女性を見ると、何となく慰安婦を連想してしまいます。

未開の韓国を近代化したのは日本

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 著者はまた、「李氏朝鮮は民を奴隷のようにこき使っていた。518年の歳月で朝鮮の王たちが残したものは、藁の家、道路のないソウル、糞尿だらけの路地、禿山、迷信と陰謀にふりまわされる未開人たちが共存する辺境であった。」と分析したうえで、日本統治時代について語ります。
「日本は、たった36年間の間に朝鮮に52億ドルの財産を残してくれた。この莫大な財産をアメリカがいわば奪うようにして、大韓民国の建国者である李承晩に「贈り物」のように与えてくれた。(中略)我々はアメリカだけでなく、日本にも感謝の気持ちをもつべきなのだ。我々が恩知らずな民族になってしまったのは、共産主義者たちの歴史捏造のせいだ。」
極めて真っ当な歴史認識であり、正当な評価だと思います。

多くの外国人が見た李氏朝鮮の実態

 本書には、李氏朝鮮時代に同国を訪問した外国人の手記が多数引用されています。それらを見ると、皆ほぼ同様の感想を漏らしていることが分かります。二つほど例を挙げてみましょう。

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<例1>
フランス人神父クロード・シャルル・ダレ(1829~1878)の著作より
「朝鮮の飢えた民衆は中国の密輸業者に自分の幼い娘を一人あたり米1斗で売っていた。朝鮮人は、「道という道に死体が散乱している」と国内の凄惨な状況について語った。朝鮮の政府は、中国や日本から食料を買うくらいなら、いっそのこと民衆の半分を死に追いやったほうがましだと考えているとしか思えない状況だ。」
<例2>
アメリカ人宣教師ホーマー・ハルバート(1863~1949)の著作より

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「朝鮮人は初歩的な衛生観念もない。金持ちの家に行っても状況は特に変わらなかった。誰も通りを清掃しないので、糞便を避けて歩くほかなかった。垂れ流された糞尿で、井戸が汚染されている。朝鮮人たちは、汚物や洗濯した水をそのまま井戸に捨て、その水をまた使っていた。だから、ある村にコレラが発生すると、あっという間に村全体に広がった。」
このような事例が、数多く示され、当時の李氏朝鮮の実情を垣間見ることができ、極めて興味深いものがあります。

日韓を悪化させた者こそ売国奴

 著者池萬元氏は、これまで日韓関係に関し、何冊もの著書を刊行しています。しかし、刊行するたびに、非難や暴力を振るわれたりしていたようです。そして、次のように、述べています。
 「自分たちの気に入らない本を書いたとして真面目に研究した人間をやみくもに告訴して、裁判の初日に法廷に50名も押しかけて集団暴行を働きながら、あろうことか殴られた人に逆に暴行されたと再告訴するような行為は朝鮮では通用するかもしれないが、日本では通用しない。韓国が日本の経営から学ぼうとするなら、まずこのような低俗な社会体質を清算しなければならない。周りの人との協調性を持ち、互いに成長しようと努力する日本人のDNAを韓国の体質に吸収しなければならない。
 世界で最も学ぶことの多い国が隣にあるのは大きな祝福だ。素材や部品、そして技術と品質で世界最高の地位を占める日本が韓国の隣国であることも韓国の祝福だ。このような有益な日本といきなり壁を築き、相互扶助の友好関係を敵対関係に急変させた人々こそが「売国奴」と呼ばれるにふさわしい。」

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 著者がいかに冷静に韓国と日本を見つめているのかが分かります。更に著者は、次のようにも述べています。
 「近代化によって築き上げた自分たちの財産をすべて朝鮮につぎ込んで手ぶらで帰っていったのが日本だった。この世界において、ある国がある国にこれほど価値ある遺産を譲ってくれた国が日本以外にどこにあるのか著者は知らない。」
 そうです、日本は、「アジアの植民地を解放し、大東亜共栄圏を設立してアジアの自立を目指す」ことを理念として大東亜戦争を戦ったのです。ただし、日本の敗戦後、日本を占領したGHQにとって、この理念は都合が悪かったので、大東亜戦争という呼称の使用を禁じ、「太平洋戦争」という用語に統一するよう命じました。つまり、欧米列強によるアジア侵略の事実が明らかになることを嫌ったのです。
 このほか、あまり実態は知られていませんが、GHQの指令を受けた文部省が、7769点もの書籍を焼却処分した事実は余り知られていません。文字通り占領軍による焚書坑儒です。このような焚書坑儒や戦勝国による敗戦国に対する一方的裁判は、当時の国際法でも禁じられていましたが、そんな常識は、「力」の前では通用しなかったのです。
 このような経緯がありますから、日本が進出した東南アジア諸国で、戦後、日本に対して侵略国家と呼ぶ国はどこにもありません。ただし、韓国と中国を除いては。是非、これらの本を一読することをお勧めします。きっと韓国にも、希望の星があったということに気づかされることでしょう。(R3・2・1記)

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