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大谷選手のMVPは日本人すべての誇りです!!

大谷選手のMVPは日本人すべての誇りです!!

野球の本場をも魅了

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 打って走って投げるという野球の基本技術のすべてを、最高の練度でやってのけた大谷翔平選手がMVPに輝きました。野球の本場、アメリカ大リーグでのMVPです。しかも満票の30票を獲得してのMVPです。すごい!すごすぎる!と言ってよいでしょう。
 これまでプロ野球の選手は、投手は投手業のみ、打者は打者業のみ。投打両方を兼ねるのはあり得ない、と考えられてきました。それだけ一業に集中しないと一流の選手にはなれないと考えられてきたのです。しかし、大谷選手は投手としても打者としても超一流。しかも、走っても早い。盗塁26、というんですからすごいものです。
 私は盗塁は滑り込みを常とするので、ケガをしやすい。よって、盗塁はしない方がいいのに、なんて思って見ていましたが、果敢に盗塁を試みる。本当に超人的な活躍と言えます。
 更に、大谷選手のすごい所、いや、素晴らしい所は、礼儀正しく、ボールボーイなどに対しても優しい。グランドにごみなどが落ちていれば、きちんと拾って片づける。本当に日本人的やさしさと気遣いがあり、見ていてすがすがしく、嬉しくなりました。柔道や剣道、合気道などと同じく、礼に始まり、礼に終わるという感じで、その所作にも感じ入っています。本場アメリカでも、「子供たちの手本」とされていたようです。

投げて161キロ打って46本

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 大谷選手は、すでに選手が選ぶ年間最優秀選手賞や優れた打撃選手に贈られるシルバースラッガー賞、コミッショナー特別表彰なども受けています。文字通り、大リーグの看板選手になったと言ってよいでしょう。
 読売新聞の報道ですが、大リーグ機構の公式歴史家、ジョン・ソーン氏(74)によれば、「1800年代まで遡れば二刀流は珍しくなかったが、大谷ほどのパワーとスピード、さらに球速100マイル(161キロ)を投げる能力をもった選手は唯一無二だ」とのことです。彼によれば「大谷に並ぶ高水準は1886年に投手で26勝を挙げ、首位打者に輝いたガイ・ヘッカーという選手がいたものの、本塁打は4本。当時は、本塁打が少ない時代で、長打力を発揮した二刀流は、1918年に13勝、11本塁打、19年に9勝、29本塁打を記録したベーブ・ルースまで現れない。分業、専門化で進化してきた米国野球のトレンドを打ち破ったことが何より偉大だ。この世のものとは思えない。」と称賛しています。
 私も見ていて感じたのは、大谷選手には先人の野茂英雄やイチローに見られたストイックな求道者の雰囲気が感じられないことです。野球を純粋に楽しんでいる。そんな雰囲気が感じられるところが素晴らしい。すべてそうですが、好きなことなら頑張れる、好きなことなら疲れない。大谷選手の全身からそんな雰囲気が伝わってきます。満票を投じた全米記者協会の記者たちすべてが、その雰囲気を感じ取ったのではないでしょうか。

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 エンゼルスのマドン監督も次のように述べています。
「投打もベースランニングも素晴らしいが、人間性も優れたスキルの一つ。彼は決してイライラしない。いつも穏やかで、周囲に対する敬意に満ちている。私が特に好んでいるのは、本塁打を打った時の振舞いだ。最近の大リーグには大きなアクションやデモンストレーションをする選手が多いが、彼はとても上品なやり方をする。大げさなことをしたくない、ただ自分の仕事をしたいと思っているだけだろうが、その謙虚さがとても印象的だ。」
 監督からも、このように人間性についても高く評価されるのは、野球人冥利に尽きるのではないでしょうか。

高校時代の目標達成シート

 このような人間性が形成されたのは、なぜでしょうか。それは、大谷選手が高校時代に書いた手書きの目標達成シートにありそうです。そこにはプロの選手になるために努力すべき、様々な項目が記載されています。体づくり、コントロール、キレ、スピード160km以上、変化球、メンタルなどは、一応、プロ選手になるためには必要な目標でしょう。
 注目すべきは、「運」と「人間性」の項目です。運の項目には、何とゴミ拾い、部屋掃除、あいさつ、道具を大切に使う、審判さんへの態度、本を読む、応援される人間になる、プラス思考といった項目が並んでいます。

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 私が感心したのは、こういう目標の中に審判への態度です。私が書いたとするなら「審判への態度」と書いたと思いますが、大谷選手は、ごく自然に「審判さんへの態度」と書いています。この言葉遣いだけでも、審判というものに対する敬意が感じられます。実際の試合でも、シーズンを通じて審判に文句を言うというような場面は、私の知る限り見たことがありません。あいさつ、ゴミ拾い、などと言う項目も、プロになった今でも実践している姿は、後期高齢者である私でも魅了されます。
 人間性の項目でも、感謝、愛される人間性、思いやり、礼儀など、教育勅語そのままのような項目が並んでいます。野球の本場、アメリカ大リーグの頂点に立ってなお、この謙虚ですがすがしい態度は、日本人の誇りと言ってよいでしょう。これこそ「ザ、ニホンジン!」という感じがします。

素敵なお嫁さんが欲しい

 こんな大谷選手ですから、花嫁候補は無尽蔵にいるでしょう。私の家内も、「こんなに非の打ちどころのない人間を見たのは初めて。天は二物どころか三物も四物も与えたわね~」なんて、妙な感心の仕方をしていました。
 いずれ、お嫁さんをもらうことになるでしょうが、きっと内助の功を発揮する素晴らしい伴侶に恵まれることでしょう。そして、そのうえで来期以降も、増々この記録を伸ばしていってほしいものです。すべての日本人に夢と希望を与えてくれた大谷翔平選手に、心から感謝と敬意と祝意を表します。(R3・11・20記)

◆◆◆[[ツイートにあった大谷選手の投球動画を載せておきます
→>https://twitter.com/i/status/1461865434895069192]]

<後日記>

 大谷選手は、日本国政府から国民栄誉賞の授与を打診されたそうですが、本人が辞退の申し出をされたそうです。「まだ早い」というのが理由のようです。
 プロ野球選手では、これまで王貞治、衣笠祥雄、長嶋茂雄、松井秀喜の各氏が国民栄誉賞を受賞しています。そういえば、マリナーズなどで活躍したイチロー選手も辞退したことがありましたね。
 大谷選手の辞退について、松野官房長官は「さらなる高みに向けて精進に集中するという強い気持ちと受け止めている」と述べています。(R3・11・24記)

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