時事寸評 書評コーナー

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患者との面会を早急に認めるべきです

患者との面会を早急に認めるべきです

弟が心筋梗塞で入院

死にきれない

 7月末、72歳の弟が心筋梗塞で意識を失い、緊急入院しました。救急車での搬送です。倒れたとき、椅子に座り急に意識を失ったんです。即刻救急車を手配し、搬送し、その日のうちに手術となりました。心筋梗塞との診断です。長年、糖尿病を患っていましたから、その影響によるとの主治医の見立てでした。
 入院当日は、私が肉親ということで救急車に同乗したこともあり、手術室まで同行を許されました。その点で不満はありません。医師や看護師の方々に対し、心から感謝しています。
 問題は、後日、肉親との面会についてです。入院したのが栃木県、面会に来たのが福岡に住まう長女、実の娘です。文字通り福岡から栃木県まで、遠路はるばる面会に来たので、一目だけでも会わせてもらえるかと思いきや、「コロナのため」一切面会はできないとのこと。
 結局、はるばるやってきた長女は、面会も叶わず、ズームとやらでモニター画面越しでの会話のみで、空しく福岡まで帰ることになったのです。

100歳過ぎの高齢者にも面会拒否

橋本

 私の叔父は大正8年生まれですから今年103歳です。現在、栃木県内のある病院に入院しています。入院からすでに2年以上が経過していますが、これまで一度も面会が叶ったことがありません。この叔父は、大東亜戦争(アメリカ式では太平洋戦争)終了時にソ連の捕虜となり、シベリアに抑留された経験の持ち主です。その叔父の書いたシベリア抑留記は、私のこのホームページに載っているので、興味のある方は是非ご覧ください。→シベリア抑留記

 問題は、この100歳を超える叔父との面会を、コロナを理由として一切面会を禁じるこのやり方、本当に真っ当な方法なのか、余りにも過敏になりすぎているのではないか、ということです。
 シベリアへの抑留経験を持ち、100歳を超えるこの超高齢者に対し、2年以上にわたって一切の面会を禁じる。こんな血も涙もない非情な対応、いやもっと言えば全く合理的根拠のない対応は余りにもおかしい、と言わざるを得ません。コロナだから性別、年齢、病名一切関係なく、面会を禁じる。文句があるなら厚労省に言ってくれ。これが今現実に全国の病院で行われている統一的な取り扱いなのです。

余りにも杓子定規

 これら二つの例から分かるように、現在病院に入院している患者は、病名の如何を問わず、すべて面会謝絶という扱いになっています。謝絶ということは謝りつつ断る、というほどの意味です。誰が断っているのか。患者本人も、親族も断ってなどいません。むしろ面会を求めています。病院が断っているのです。病院が断る理由は、患者や面会者、職員の感染を防ぐという目的でしょう。感染を防ぐという目的なら、簡易なアクリル板を設置するとか、対処の方法はいくらでもあるはずです。
 私は、実際自分が経験した二つの事例から見て、入院患者との面会の運用が余りにも杓子定規、血も涙もない処置であると断じざるを得ません。
 その原因が「コロナだから」というなら、そのコロナはそれほどまでに恐ろしい死病なのでしょうか。
 私は、このコーナーで度々述べてきたように、日本にとって、あるいは日本人にとって、この新型コロナは、これほどまでに恐れる死病ではない、と繰り返し述べてきました。

画像の説明

 なぜなら、感染者数こそ大きな波を描いているものの、アメリカやヨーロッパ諸国に比べて、一桁も二桁も少ない。ましてや重症者の数や死亡者の数は地を這うが如く少ない。その理由、原因ははっきりしないにせよ、実際に示された数字は極めて少なかったのです。ノーベル賞受賞者の山中伸弥氏はこの原因を「ファクターX」と表現しました。何らかの因子が関与しているため、日本人の死亡者は少ない。しかし、その原因は分からない、というわけです。
 嘉悦大学教授で内閣官房参与だった高橋洋一氏も、コロナによる死亡者は世界レベルに比べたら「さざ波程度だ」と表現したところ、マスコミなどから叩かれ、参与の辞任にまで追い込まれてしまいました。このさざ波発言は、実際は厚労省OBである木村盛世氏の表現を模したものでしたが、そんな事実関係は横に、政府関係者の発言というだけでバッシングされたのです。文字通り言論封殺です。
 私に言わせれば、事実を述べたに過ぎないのに、「危険だ大変だ」と煽る政府の有識者会議やマスコミ、それに小池都知事ら行政の担当者の方こそ、狼少年だと言うべきだと思います。数は力で、圧倒的なマスコミの力によって、冷静な議論は封殺されてしまったのです。一時期、志村けん氏や岡江久美子氏らの死が、より一層この風潮を増幅させたとも言えます。
いずれにしろ、客観的に見て、この新型コロナは、彼らが煽るほどに恐れる必要のない病気だったと断定してよいと思います。

マスクもワクチンも拒否

怖いマスク警察

 恐れる必要のない病気だからこそ、私は、自粛などは一切してきませんでした。私は、来年9月に80歳になります。文字通り、後期高齢者です。
 後期高齢者の仲間たちと毎月2回、定例の飲み会を行い二次会でカラオケ店にも行って楽しんでいました。ただその楽しみも、自粛という名の強制により、カラオケ店がほぼ全店休業となり、一時期飲食店すら休業になる店が多くなり、高齢者の楽しみも大幅に制限されてしまいました。
 私は、マスクは基本的にはしません。コロナの実態を重症者数や死亡者数を前提に把握していたからです。ただ、近くのスーパーマーケットなど妻と買い物に行くときは、妻からマスクを強制されるので、渋々つけます。入口でマスクを装着し、出口で外すというやり方です。それ以外の場所では、基本的にマスクをつけることはありません。ただ、マスク警察がいるとの報道もあったので、注意されたらすぐに装着できるよう、常にポケットに準備だけはしています。
 ワクチンも、私も妻も一度も打ったことがありません。それは、上に述べたとおり、この新型コロナは、日本人にとって決して恐れるべき死病ではない、と分かっていたからです。
 しかも、ファイザーやモデルナなど、外国産のワクチンと呼ばれるものは、従来のワクチンとは全く異なる製法によって作り出されたものである、ということが分かっていたからです。従来のワクチンは、「生ワクチン」と言われるもので、罹患した患者から病原体となるウイルスや細菌を採取し、それを増殖し、病原性を弱めて接種するというようなものです。しかし、今盛んに打たれているワクチンはそういった従来型のワクチンとは全く異なる製法、すなわち直接遺伝子に作用する製法によって生み出されたものです。
 もちろん、科学も化学も進歩するものですから、その製法が進歩することは当然許容されます。ならばファイザーやモデルナといったワクチンは、十分な時間をかけ治験がなされたのでしょうか。直接遺伝子に作用するというならば、尚更、多くの時間をかけ入念に経過観察をすべきものです。
 遺伝子の操作で作れるというなら、医学研究においては先進国であるはずの日本において、なぜこれらmRNAと称するワクチンが一つも承認されていないのでしょうか。他方、アメリカやイギリスの洋物のワクチンは、「治験段階!」であるにも関わらず、なぜ即刻輸入されるのでしょうか。緊急性があるから十分な治験を省略できるというなら、日本の製薬会社でも同じはずです。
 私は、こういった不透明な医療業界にも不信を抱き、ワクチンを拒否しているのです。前述したように、私も妻もワクチンは一度も打っていませんが、一度もコロナに感染したことはありません。いや、本当は、感染したことがあるのかもしれませんが、殆どたいした自覚症状もなく過ぎてしまったということかもしれません。
 私は、人間の体には、NK細胞の作用による自然免疫力が備わっており、あらゆるウイルスの侵入を防ぐことができる。仮に感染しても、このNK細胞の作用により、あらゆる病気に対抗することができる。この「自然免疫力を高める」ことこそ、本来のあるべきコロナ対策だと信じています。
 そういう中、数日前、Youtubeで放映の虎の門ニュースを見ていたら、作家の百田直樹氏も、弁護士の北村晴男氏もワクチンを一度も打ってない、と述べていました。事実を冷静に客観的に見ている人は、ワクチンを打たないんだなと意を強くした次第です。

面会拒絶は過剰反応

 このように考えてくると、今、全国の病院が行っている入院患者に対する「全面面会禁止」というやり方は、余りにも過剰な対応だと言わざるを得ません。
 病院側からすれば、全面禁止にすれば、対応は単に「ダメ」といえばいいだけですから、対応は極めて楽です。でも、これでは面会を求める親族にとって、余りに冷淡な対応であり過酷です。一度も面会を許されないまま、両親の死に目にすら会えないまま亡くなってしまった、そんな家族も多いのではないでしょうか。零下20度、30度という酷寒のシベリアで過酷な強制労働を強いられ、多くの日本人が亡くなった日本人捕虜たち。
 やっと日本に帰ってきて平和な生活を営んでいたのに、高齢に伴う各種の病気に罹り入院したら、今度はコロナのため、二年以上にわたって、誰一人肉親との面会を許されない。今まさに命の炎が消え去ろうとしているのにです。人間は生物です。喜怒哀楽も生きている証です。肉親や親族、知人との会話も生きるための栄養源です。これらが一切許されず、何の刺激もないまま、24時間ベッドの中で天井を見上げることを強いられる。私がその立場に置かれたら、多分、精神に異常を来たし、生きる屍状態になっているでしょう。
 このような現在の対処方針は、どう考えてもおかしい。そう思うのが常識というものではないでしょうか。今の日本、このコロナにより、正常な常識感覚すらも失われているのではないでしょうか。そして、それを指摘しようともせず、今でも感染者数のみを掲げ、ニュース速報で「過去最多」を連呼するマスコミの異常性。日本は狂っているとしか言いようがありません。

コロナは死病ではない

熱がある

 前述したように、日本においてこのコロナは死病ではありません。死亡者の数は、本日8月9日現在で33,844人です。2020年6月1日から2022年8月8日までの記録です。ということは一日当たりの平均死亡者数は、死亡者数33,844人÷総日数799日=42.3人となり、年間の死亡者数は17,257人ということになります。数字を丸めて1.7万人とします。
 年間の死亡者数が1.7万人という数字を他の病気や事故の件数と対比させてみましょう。
 例えば交通事故の死亡者数です。交通事故死亡者数は、昭和45年当時は16,000人を超していましたが、毎年減少を続け、2019年では、3,215人です。つまり、交通事故死が多かった当時の死亡者数とほぼ同じというレベルです。1.6万人当時、車に乗るのは危険だから、と禁止したのか。いいえ、一切禁止などしていません。禁止しないまま、事故が起こらないよう周辺環境を整備したのです。
 他の統計とも比べてみましょう。厚労省の統計によれば、病気による年間死亡者数が、次のように示されています。
1位 ガン    37,3547人(コロナ死亡者の21.6倍)
2位 心疾患   208,210人(コロナ死亡者の12.0倍)
3位 老衰    109,606人(コロナ死亡者の6.3倍)
4位 脳血管疾患 108,165人(コロナ死亡者の6.2倍)
5位 肺炎     94,654人(コロナ死亡者の5.5倍)
 更に、別の統計とも比べてみましょう。

コロナより怖い

 入浴時の死亡者数という統計があります。令和4年度第1回薬事・食品衛生審議会薬事分科会等安全対策部会安全調査会という長ったらしい会議の資料によれば、2012~2013年における入浴中の推定死亡者数は18,755人とされています。
 つまり、新型コロナによる死亡者数より若干多いことが示されています。これほど死亡者が多いなら、入浴禁止がなされても不思議はありません。楽しかるべき入浴時にこれほど死亡者が出る。これは危険だ。日本から温泉も家庭の風呂もすべて禁止して命を護れ、すべてシャワーに変更せよ、と言っても不思議ではありません。しかし、国は一般的な注意事項以外、何も言いません。
 同じレベルの死亡者がいても、単に注意すべき事項しか言わないのに、コロナになるとやれマスクだ、ワクチンだ、自粛だ、外出禁止だと大騒ぎし、あげく医療機関が逼迫していると騒ぐ。このアンバランス感は一体何なのでしょう。

早急に2類相当から5類に変更せよ

 このように考えてくると、この新型コロナによる様々な規制は、余りにも行き過ぎです。国は、徐々にその規制を解除しつつありますが、面会禁止措置は、全く解除の気配がありません。

決断できない

 このような異常な状態が続く最大の原因は、何と言っても感染症法に基づく指定を2類相当に据え置いていることにあります。現実をみれば、とっくにインフルエンザ並みの5類にすべきであるのに、サーズや結核と同じ2類(相当)に分類しているからです。コレラや赤痢、パラチフスさえ3類なのに、それよりも怖い2類に据え置いて怖がっている、というわけです。
 こんな馬鹿々々しい指定は、一刻も早く見直すべきは当然です。岸田政権は、「感染者が増えつつある現在の状況では見直しは適当でない」との姿勢を崩していません。本当に時代感覚がずれているとしか言いようがありません。マスコミは、「日本は感染者数が世界一になった」と大騒ぎをしています。当然です。世界ではもうとっくに感染者数など調べず普段の生活に戻っているのに、日本だけがコロナ巣ごもりを続け、感染差者数を調べ上げ、ニュース速報で流しているからです。この日本という国の国柄、クソ真面目の国民性が見えようというものではありませんか。
 私は、これまで繰り返し述べてきたように、実態は、一刻も早く5類とするか、全く指定をせず、全面解除すべき時期に来ていると思います。現に、マスクもせず、ワクチンも打たず、自粛もせず、自由に楽しく過ごしている後期高齢者夫婦がここにいるではありませんか。先に述べた百田尚樹氏や北村晴男氏も同じでしょう。すべての人間が持っている自然免疫力というものを信じ、これを活性化させることこそ、本来求められる政策と言うべきです。
 岸田政権には、一刻も早く、感染症法に基づく指定を撤廃して頂きたい。それがだめなら、せめて5類に引き下げ、元の普通の生活ができるようにしていただきたい。これは、入院患者やその家族にとっても極めて深刻な問題なのです。(R4・8・11記)

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