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高市早苗は日本のサッチャーになる!

高市早苗は日本のサッチャーになる!

石破茂の高評価はなぜなのか

 自民党の新総裁の候補者が出揃いました。9月12日の告示日現在で9人です。青山繁晴も立候補に意欲を示していましたが、推薦人20人の確保が難しかったようです。
 ここでは候補者全員についてコメントする余裕はないので、マスコミが有力者として報道する3人についてのみ述べることにします。マスコミ報道によれば、有力3人とは、石破茂、小泉進次郎、高市早苗です。
 私の推し断トツは、何と言っても高市早苗候補です。率直に言えば、石破茂や小泉進次郎がなぜ、トップスリーの中にいるのか、私には全く理解できません。
 先ず、石破茂です。この人物、マスコミなどの調査によると、必ずと言ってよいほどに1位か2位にランク付けされます。どうして、石破茂がこのように人気があるのか、私には全く理解できません。見るからに陰気臭く、目つきも悪い。近くにいてほしくないタイプです。それでも国会議員だから、掲げる政策が立派でかつ、これまで素晴らしい実績があるなら、支持する価値もあります。

共同記者会見

 しかし、彼のこれまでの実績から見て、信頼に足る業績はほとんどありません。逆に、味方を後ろから鉄砲で撃つ、といったマイナス評価になるようなことばかりしか思い浮かばないのです
 例えば、自衛艦「あたご」の事件です。2008年、東京湾で自衛隊の護衛艦「あたご」と小さな民間漁船が衝突し、この漁船が沈没、乗組員二人が行方不明になったなんてことがありました。この時、石破防衛大臣は、事故の真相が分からないうちに、お詫び行脚をして回りました。自衛艦に全責任があることを示したのです。しかし、東京湾で漁をしていたなら、大型のイージス艦の接近は当然認識できます。ならば、衝突しないよう、回避措置をとるのが常識というものです。イージス艦と漁船では巨像とアリくらいの違いがあるからです。巨艦は小回りがきかないので、漁船の間を縫うように航行することはできないのです。それなのに軍のトップが、どちらに非があるか判明しない段階でお詫び行脚をして回るという行為に、自衛官達は不信感を募らせたのです。
 また復興支援としてイラクに派遣された際にも、防衛大臣として、自分を守る武器などは一切持たせず丸腰のまま派遣したなんてこともありました。隊長は髭の隊長として有名な佐藤正久です。丸腰ですから、現地ではオランダや豪の軍隊に守ってもらうなんて馬鹿げた事態も招来しました。軍とは戦うための組織です。その軍が丸腰で現地に赴くなんて余りにも非常識です。武器を携帯すれば海外派兵となり、日本国憲法に違反する、と言うわけです。国内で治安を守る警察でさえ、ピストルを携帯しているんですよ。
 そのほか、彼の在任中、何か役職に相応しい出来事はあったでしょうか。私には全く思いつきません。常に渋い、したり顔で「○○せねばならない」などと尤もらしい顔で発言する。「ねばねば」大臣と言われる所以です。
 地方創生大臣の時も、全国の自民党支部を回り、党員と酒を酌み交わし、親睦を深めたという話は有名です。自民党支部の組合員からの支持が高いというのは、この時の親交によるものとされています。彼が地方創生大臣の時、地方が活性化するような施策をやったか誰か知っていますか。その結果地方は活性化しましたか。私には何ひとつ思い浮かびません。
 その彼が、珍しく経済の話をしました。「金融所得課税の強化」です。つまり株式投資などで儲かった利益に対する課税を、現在の20%から引き上げようというわけです。そんなことをしたら、株式市場は大幅下落となり、経済にも大きなマイナスになるでしょう。
 このように、石破茂には、評価すべき功績は何もないというのに、国民の支持は常にトップか2位。いつも狐につままれたような気分になるのです。

小泉進次郎は何をやったのか

 次に、小泉進次郎です。彼は、マスコミ報道によれば、非常に人気があります。若くてスマートでイケメン。演説もうまい。それは認めます。しかし、彼の政治家としての実績はどうなんでしょう。私には納得できる政策は思い浮かびません。
 先ず、実績です。彼は環境大臣を経験しています。その時に行った「レジ袋有料化」、あれは最低最悪の政策です。レジ袋を有料化したら地球温暖化は防止できると信じているんですか。買い物をすれば、レジ袋が必要なのは当たり前です。過度な包装は必要ありませんが、買った商品を包んで渡すのは、最低限のサービスというものです。大げさに言えば、日本の文化と言ってもよい。しかも、レジ袋は台所の食材の残滓入れとして、重宝していたんです。
 レジ袋1枚の値段は僅かですが、私は意地でもレジ袋を買いません。本屋でも100円ショップでもレジ袋はもらわず、いや、買わず、商品を丸出しで持ち帰ります。外見上は、「万引き」したかのように見えます。だからいつも不愉快です。いつも「あの小泉のバカめ!」と思いながら、商品丸出しで持ち帰るんです。レジ袋を有料化したことで万引きが増えた、という情報もあります。小池百合子と同じく、こういう見せかけだけ、パフォーマンスだけの政治家を私は絶対に信用しません。
 地球温暖化に関し、環境省はC02排出削減目標46%なんていう数字を出したことがあります。とてつもなく高い目標です。この気の遠くなるような削減目標はどこから出てきた数字なのでしょうか。小泉大臣はこの削減目標の根拠について聞かれたときに、こう答えました。「空を見上げていたら、そこにおぼろげに何となく46という数字が浮かんだんですね」。大変な削減目標数値が、空を見上げていたらおぼろげに浮かんだ?・・・「国民を馬鹿にするのもいい加減にしろ!」と言いたくなります。
 この46%発言に関し、米国人女性とみられる女性に「セクシー」とか言っていた画像が出回りました。アメリカでは女性にセクシーというのは誉め言葉ですが、CO2削減に関していう言葉ではないでしょう。

選択的夫婦別姓は日本を壊す

夫婦別姓3

 小泉候補は、今回、総裁選に立候補するにあたり、選択的夫婦別姓賛成、ライドシェア解禁、解雇規制の見直し、なんてことも言っています。
 これらの項目を見ただけで、「彼は物事を真剣に考えてない」と断言できます。選択的夫婦別姓とは、夫婦の姓は別々でも構わない、と言うことです。これは日本の戸籍制度を破壊することでもあります。日本の戸籍制度は、家族単位で作成されています。この夫婦別姓の悪いところは、親を中心に考えている、ということです。親は、納得ずくで別々の姓でもいいとして、子供はどうするのか。二人子供がいたとして、長男は夫の姓を名乗り長女は妻の姓を名乗る、というようなことが普通に生じることになります。同じ家族でありながら、違う家族が同居しているような違和感を生じます。
 子供の立場からすれば、極めて迷惑なことです。つまり、夫婦別姓制度は親のための制度であり、決して「子のための制度ではない」のです。そしてその結果は、家族の一体感が崩れ、家族が崩壊することにもつながります。戸籍制度が無くなれば、自分が誰なのかを証明することさえ困難になります。相続などの場合でも、相続関係を証明することも困難になります。誰と誰に相続権があるのか、また相続分をどのように配分するのか、その証明すら困難になります。
 民法では、離婚前に子供、つまり前妻の子も相続権がありますが、戸籍が無くなったら、相続権があっても立証することもできなくなります。要するに、さまざまな問題が生じるのです。わざわざ家庭内不和のもとを作るより、結婚する前の姓をそのまま使えるようにすればいいことです。私の現役の頃でさえ、結婚して姓が変わったのに、通称として旧姓を使っていました。高市候補は、さらに進んで、この通称に法的根拠を与えようとして法案まで提出しています。それで十分ではありませんか。

解雇規制の見直しなども愚策

 解雇規制の見直しについても賛成できません。これは、主に大企業向けの制度とみられます。中小企業では、首切りは比較的容易ですが、大企業では労働組合や法規制もあり、困難だからです。小泉進次郎は、大企業における解雇を容易にし労働者の流動化を図ろう、と考えているのです。好景気が続き、常に労働市場が売り手市場ならそれもいいでしょう。しかし経済は常に好不況を繰り返します。不況になり労働市場が買い手市場になったなら、解雇された労働者は悲惨です。二世議員として裕福な家庭に育ち、米国留学もさせてもらえたお坊ちゃんには、そのあたりの感覚が分からないのでしょう。
 ライドシェアも問題です。タクシー運転手以外の普通の素人が臨時に運転手になるということです。どこの誰が運転してくれるのか分からない。夜間の運転では、犯罪も多くなるでしょう。現に、アメリカなどでは、このライドシェによって多くの犯罪が発生している、ということにも注意する必要があります。
 このように、小泉議員は、やるべきことをやらず、やらなくてもいいことばかりを掲げ、日本国の総理をやろうというのです。ピンボケもいいところです。
 ピンボケといえば、候補者全員が集まった立候補の所信表明演説会でも、彼は、実母と34年ぶりに初めて会見したということを感動秘話として語っていました。しかし、国民が聞きたいのは、この国をどうするのか、どうしたいのか、そのことを聞きたかったのです。感動悲話を語ってどうするんですか。

高市候補の政策が一番まとも

 高市候補は、全候補者9人のうち、最もタカ派と言われています。立候補のあいさつでは「経済成長をどこまでも追い求め、日本をもう一度世界のてっぺんに押し上げたい」と述べ、更に、「自衛官の名誉と誇りを守り、実力組織として揺るぎない位置づけをするために憲法を改正する」など、その内容は極めてまっとうなものです。

積極財政派

 読売新聞の整理に基づき、主な項目とその主張を列挙してみましょう。

①省庁再編
 インテリジェンス(情報収集、分析)の司令塔としての内閣情報局と最高意思決定機関として閣僚などで構成する内閣情報会議を設置する。復興庁設置法を改正し、東北地方に加えて全国各地の復興に携われる機関に強化する。重大なサイバー攻撃を未然に防ぐ能動的サイバー防御に一元的な責任、権限を担う機関も設置が必要だ。
②拉致問題
 (日朝)首脳会談の実現や同盟国、同志国との協力などあらゆる手段を尽くし、すべての拉致被害者の一日も早い帰国を追い求める。
③不記載議員の選挙での公認
 自民党で既に処分は決まっている。決着した処分をちゃぶ台返ししたら独裁だ。そういうことはしない。
④靖国参拝
 とても大切に考えてきた場所だ。国策に殉じ、祖国を守ろうとした方に敬意を表し続けることは希望するところだ。
⑤選択的夫婦別姓
 婚姻前の氏の通称使用を拡大する法案が成立すれば、不便はほとんど解消される。
⑥中国ブイ
 撤去すればいいというのが私の結論だ。権限をもったら撤去する。
⑦非核三原則
 米国の拡大抑止のもとにあれば、「持ち込ませず」をどう考えるかはしっかりと議論しなければいけない。

 これらの項目と高市候補の対処方針を見て、過激だと思われるでしょうか。私にはあまりに当然のことばかりで、過激と思われる項目は何もありません。
 なお、これらの項目の中に、「経済政策」の項目がありませんが、彼女は、積極財政派と言われており、財務省の主張するプライマリーバランスに拘わらないことを明言しています。全候補のなかで唯一の積極財政派なのです。
 私は、このコーナーで、日本経済が成長し続けるためには、財務省の主張する「財政均衡主義、PB黒字化」論ではだめだ、財政法4条を廃止せよと主張してきました。同条は、GHQ占領下において、日本が成長できないように「投資を著しく制限」するために設けた条文なのです。経済を発展させ、国民を豊かにするためには、「投資」は必須要件です。その投資に、「瓶の蓋」のように蓋をしたのが財政法4条なのです。

日本のサッチャーになれる

サッチャーと

 このように高市候補は、すべての候補者の中で、唯一の積極財政派として、経済を底上げしていこうという明確な意思をもっています。彼女の基本方針はすべてまともなものばかりです。それでも物足りない感もありますが、それだけ他の候補者の主張が余りにも地味で浮世離れしているということです。
 例えば、加藤勝信候補は国民の所得を2倍にする、と主張していました。素晴らしい主張です。しかし、そのためには、大胆な財政政策が必要です。財政均衡主義を頑迷に主張する財務省の石頭をかち割る必要があります。しかし、そのことには一言も触れていません。それが財務省出身議員の限界なのでしょう。
 高市首相の登場で、多くの日本女性にも希望を与えるでしょう。女性でも日本のリーダーとしてここまでやれるんだ、という自覚と誇りを持てるようになるはずです。
 彼女に関し、「人づきあいが悪い」とか「仲間づくりをしていない」といった批判を聞きます。しかし、そんな暇があったら、政策の勉強をしたいということですから、非難するに当たらないでしょう。いや、批判する方がおかしい。
 来るべき衆議院選挙において、首相と並んで地元に貼るポスターは、陰気臭い石破や脳みそ空っぽの小泉より高市さんの方が、はるかに効果があるということを、議員の皆さんは、肝に銘じておくべきです。
 是が非でも、高市早苗候補には日本の総理として、雄々しく輝いていただきたい。日本のサッチャーとして光り輝いていただきたい。彼女はそれだけの頭脳と実行力があります。
 なお、私は、元来、安倍信派であり、自民党の岩盤支持層の一人でもありました。でも本質的には「仕方がないから自民党」、余りにも野党がだらしなく、「選びようがないから自民党」でもあったのです。
 しかし、岸田首相や稲田朋美の推進するLGBT法のごり押しにには、心底呆れました。あきれ驚き怒り、自民党を離れ、今は議員が一人もいない日本保守党の党員となっています。しかし、安倍元総理の志を継ぐ高市候補には、首相として活躍してくれることを心から願っています。頑張れ高市早苗!!(敬称略:R6・9・14記)

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