いよいよ開戦かもしれません
いよいよ開戦かもしれません
その日が来てしまいました
恐れていた4月24日の朝が明けました。明日、25日は朝鮮人民軍創建85周年の記念日です。毎年、この記念日に合わせてミサイルの発射など何らかの示威行動をとってきましたから、今年もそのことが強く懸念されます。
ミサイル発射なのか核実験なのか、いずれかがなされる可能性が高いと言えます。アメリカのジョンズ・ホプキンス大韓米研究所が撮影した豊渓里(プンゲリ)核実験場の衛星写真を公開しました。それによれば、16日にバレーボールコートで試合が行われている様子が映っていました。本来は、15日に予定にしていた核実験を、中国の説得に応じ「一時延期」したためと推定されています。中止ではないということです。なぜなら、豊渓里は、核実験を行うためだけの場所であり、中止ならば現地に留まる理由はないからです。研究者たちは、日常は平壌で研究を行っており、中止ならば、平壌に戻るはずです。現地に留まりバレーボールに興じていたということは、延期した核実験を近く実行する、との意思表示ととることができるからです。
また、4月22日、韓国のKBSワールドラジオの伝えたところによると、豊渓里付近の住民を避難させた、とも報じられています。
事態は抜き差しならない段階に
北朝鮮情勢に関しては、私たちは情報に振り回されてきました。米原子力空母カールビンソンが、豪州に向うべきところ、急遽、進路を変更して北朝鮮に向った、とのニュースを信じていました。
ところが、実際には北朝鮮には向っておらず、全く逆方向のインドネシアのスンダ海峡付近にいたというのです。アメリカの空母の位置なんて、衛星画像で見れば、一目瞭然のはずです。当然、わが自衛隊も事実を把握し、安倍総理など政府首脳陣も知っていた筈です。知らなければのんびりと園遊会などできなかったはずです。
軍の作戦行動に関する情報ですから、情報を伏せるのは仕方のないことですが、それにしても私たち国民は、正確な情報も知らされないままに、気を揉んでいたということになります。
カールビンソンは、なぜ、北朝鮮に向わず、南方でチンタラ油を売っていたのか。時間稼ぎをしていた理由として、次の3つが考えられます。
①定期修理中の空母ロナルドレーガンの補修完了をまっていた
②中国による北朝鮮への説得工作の成果を待っていた
③危機感を煽り、韓国の大統領選挙の結果に影響を与えるためだった
私は、②の理由が一番大きいと思いますが、これら3つの要素は、相互に関連していたはずです。本格的な戦闘行為に入るためには、ロナルドレーガンとの2頭立てで臨むのが効果的です。特に、北朝鮮の多数のミサイル攻撃に対応するためには、空母2隻体制の方が、強力なのは明らかです。攻撃、迎撃、両方に対応できるからです。
また、韓国に親北政権が誕生してしまえば、北朝鮮に対する攻撃について韓国軍の協力が得にくくなる可能性があります。選挙結果に影響を与えるべく、韓国国民に対し不安感を与え、危機意識を長期化させる必要があったとも言えます。
米軍家族の避難が重要なサイン
いずれにしろ、アメリカが北朝鮮に対して、攻撃を仕掛ける場合は、突然、猛攻撃をかけるのではないかと思います。一気に攻撃をして、反撃能力を奪うのでなければ、北朝鮮にミサイル発射の猶予を与えることになるからです。
では、いつ攻撃を開始するのか。一般には、ミサイル発射時か、核実験実施時ということになります。スカッドやノドンなどの射程の短いミサイルの場合は、米軍も攻撃はしないと思います。しかし、ムスダンやテポドン2改良型のような、長距離ミサイルの場合には、攻撃する可能性が高まります。
私が一番注目しているのは、韓国に駐留する米軍家族がいつ避難するかです。トランプ大統領と言えども、米軍家族の犠牲を出してまで攻撃はしません。そんなことをすれば、米国内での批判が一気に高まり、とても政権は持ちません。ですから、米軍家族の避難が完了した時が、本当の意味で攻撃態勢が整った時と言えます。
米軍の家族はこれまでにも何度か沖縄に避難する訓練をしていますから、十分に訓練済みです。沖縄には核シェルターも完備していますから、生命の安全は保障されるのです。
マスコミもやっとお目覚め
マスコミもやっと森友学園報道からお目覚めになったようです。連日、森友学園問題や浅田真央引退報道が溢れていたのに、ここ数日、これらの報道はほぼ止み、北朝鮮問題を扱うようになりました。
でも、余りにも遅すぎます。目の前に危機が迫ってこないと、気が付かない太平極楽トンボぶりは本当に異常と言ってもよいでしょう。
政府も国民に向け、北朝鮮の弾道ミサイル攻撃があった場合の避難方法や身の守り方をHPに掲載するようになりました。弾道ミサイルによる攻撃の場合については、次のような注意事項が示されています。
弾道ミサイルによる攻撃の場合(抜粋)
①特徴
●突発的に被害が発生することも考えられます。
●被害は比較的狭い範囲に限定されるのが一般的ですが、攻撃目標となる
施設(原子力事業所などの生活関連等施設など)の種類によっては、被害が拡大するおそれがあります。
●核・生物・化学兵器や、放射性物質を散布することにより放射能汚染を引き起こすことを意図した爆弾(ダーティボム)が使用されることも想定されます。
●発射前に着弾地域を特定することが極めて困難であり、短時間での着
弾が予想されます。このため、我が国に影響があり得る弾道ミサイルが
発射されたときは、市町村から原則として特別なサイレン音を使用した防災行政無線により、発射情報と、領域内に落下する可能性がある場合はその旨を、関係する地域に対して、緊急に伝達することとしています。あわせて、テレビ、ラジオや緊急速報メールなども通じてこれらの情報を伝達します。
●弾頭の種類(通常弾頭であるのか、核・生物・化学弾頭であるのか)
を着弾前に特定するのが困難であり、弾頭の種類に応じて、被害の様相
や対応が大きく異なります。
②留意点
●攻撃当初は屋内へ避難し、その後、状況に応じ行政機関からの指示に従
い適切に避難しましょう。屋内への避難にあたっては、近隣の堅牢な建
物や地下街などに避難しましょう。
化学剤が用いられた場合
①特徴
●化学剤は、その特性により、神経剤、びらん剤、血液剤、窒息剤などに
分類されています。一般に地形や気象などの影響を受けて、風下方向に拡散し、空気より重いサリンなどの神経剤は下をはうように広がります。特有のにおいがあるもの、無臭のものなど、その性質は化学剤の種類によって異なります。人から人への感染こそありませんが、比較的早く、目の充血、咳込み、かゆみなどの症状が現れます。
●触れたり、口に入れたり、吸引することで人体に悪影響を及ぼすことか
ら、飲食物や日用品などへの混入、人体への直接注入、爆発物や噴霧器などを使用した散布などが考えられます。
●国や都道府県、市町村などは連携して、原因物質の検知及び汚染地域の
特定や予測をし、みなさんを安全な風上の高台に誘導するほか、そのままでは分解・消滅しないため、化学剤で汚染された地域を除染して原因物質を取り除く措置などを実施します。
●汚染された可能性があれば、可能な限り除染して、医師の診断を受ける
必要があります。
i.化学剤が用いられた場合
武力攻撃やテロなどの手段として化学剤、生物剤、核物質が用いられた場合には、人体の機能障害を発生させるため、被害に対する特別な対応が必要となることから、テレビやラジオなどを通じて、情報収集に努めるとともに、行政機関からの指示に従って行動することが重要です。
②留意点
口と鼻をハンカチで覆いながら、その場から直ちに離れ、外気から密閉性
の高い屋内の部屋または風上の高台など、汚染のおそれのない安全な地域に避難しましょう。
屋内では、窓閉め、目張りにより室内を密閉し、できるだけ窓のない中央
の部屋に移動しましょう。
2階建て以上の建物であれば、なるべく上の階へ避難しましょう。
汚染された服、時計、コンタクトレンズなどは速やかに処分する必要がありますが、汚染された衣服などをうかつに脱ぐと、露出している皮膚に衣服の汚染された部分が触れるおそれがあります。特に頭からかぶる服を着ている場合には、はさみを使用して切り裂いてから、ビニール袋に密閉しましょう。その後、水と石けんで手、顔、体をよく洗いましょう。
<出典:内閣官房 国民保護ポータルサイト>
これらの文章を読んで、どんな感想をおもちでしょうか。「近くにミサイルが落下した場合は、口と鼻をハンカチで覆い、風上へ避難する」なんて、何と陳腐な対策なのか、と思ったのではないでしょうか。まるで太平洋戦争時の感覚と同じです。
近くにミサイルが着弾したら、その瞬間に爆風で吹き飛ばされているかもしれません。風上へ避難するなんて言われても、風向きなんていつどのように変わるか分かりません。
また、「換気扇を止め、窓に目張りをして」なんて言われても、多分、Jアラートが鳴ったら、目張りなんかしている時間的余裕はないはずです。そんな作業をしていたら、かえって危険だと思います。窓のない部屋や押し入れに逃げ込み、頭に布団を被っている方が余程助かる確率は高いと思います。
要するに、日本人は、日頃から、こういった戦時における心構えなんて全く経験してこなかったんですから、急にハンカチで覆えとか、目張りをしろなんて言われても、戸惑うばかりなのです。日本社会は、余りにも無防備で、平和ボケをしてきたんです。はっきり言えば、今からではどのような対策も焼け石に水です。余りにも対策が遅すぎます。家にいる場合なら、「雨戸を閉め、カーテンを引き、2階の押し入れに入り、布団をかぶって身を伏せる。」、というのが一番よいと私は思っています。外出時なら、「近くのビル、それもすこしでも大きなビルに逃げ込み、地下があればそこに逃げ込む。地下鉄や地下商店街のあるところなら、そこに逃げ込む。」、これしかないと思います。
遅ればせながら反撃体制を構築すべき
事態がここまで立ち至ってしまうと、一般の国民レベルでは、殆ど手遅れです。が、北朝鮮のような無法者国家に対しては、今からでも、断固とした反撃体制を固めるしかありません。中国だって、虎視眈々と沖縄を狙っています。このため、具体的には、早急に、次のような対策を講じるべきです。
①攻撃用巡航ミサイルを早急に整備する
②巡航ミサイルに核攻撃能力をもたせるため、核兵器をシェアーできるよう米国と協議する
③核兵器搭載の潜水艦はすべて原子力潜水艦とし、常時、東シナ海に3隻は遊弋させておく。核兵器を陸上に設置すると、攻撃対象になるからです。これで尖閣も守れます。
④これらの対策を講じるため、早急に憲法を抜本的に改正する
ということになりますが、実際に甚大な被害が生じない限り、のど元過ぎると、日本人はまた元の「太平のぬるま湯」状態に戻ってしまうことでしょう。
早急に核シェルターなど設置
軍事専門家の北村淳氏によれば、「北朝鮮が日本に向けて発射できる弾道ミサイルの数は多くて50発。自衛隊の能力だけでは29発を撃ち漏らす。米軍の力を借りても、すべてを破壊するのは容易ではない。」(Voice5月号)とのことです。
打ち漏らした何発かの着弾は覚悟しなければならないということです。中国や北朝鮮のように軍拡に励むならず者国家が隣にいる以上、国民を守るための防護施設の整備が是非とも必要なのです。これまでは、そんなこと考えたくもない、ということで過ごしてきました。そんな発言をすると、右翼のレッテルを張られるのがオチでした。でも、それでは身を守れないということを、今回、日本人も初めて気づいたのではないでしょうか。
自分や家族の命を守るためには、現実から目をそらすことは許されません。現実の世界は、本当に厳しいのです。日本がいくら平和主義に徹していても、片や、毎年軍事費を10%以上も増大させ、片や、せっせと核開発にいそしんでいる、そういう国と隣り合わせに暮らしているのです。一国平和主義が成り立つ道理など、ないではありませんか。
「核兵器をもって無慈悲な攻撃をする」と公言して憚らない国が隣にいる以上、断固として反撃する能力と自分たちの身を守る施設、これは欠かせない車の両輪なのです。子供の喧嘩だって同じです。自分より強い相手や、弱くても自分も相当の深手を負うことを覚悟するような相手には、喧嘩は売らないものです。国と国との関係も、全く同じです。
今回の北朝鮮問題が一段落した後には、前述した①~④について、真剣に議論していただきたいと思います。
ただし、その時まで命があったなら、の話ですけどね。(H29・4・24記)
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