杉田水脈氏へのバッシングは不当だ
杉田水脈氏へのバッシングは不当だ
杉田氏への猛バッシング

杉田水脈氏が次の参議院選に自民党から出馬するとの報道を受け、一部のマスコミや左派勢力が騒いでいます。
何を騒いでいるのか。いくつか理由はありますが、大別すれば、次の二つの要因が大きいように思います。
第一は、嘗て月刊誌「新潮45」に、同性カップルについて「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がない」と寄稿したことです。この寄稿が女性に対する差別だ、という訳です。
第二は、杉田氏が、国連人権委員会に参加した際、「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場」していたとか、「同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」などとブログに投稿したことが差別的だというものです。
生産性がない発言は受け手の曲解
先ず、「生産性がない」との発言です。最近のマスコミは、発言の内容を十分に精査せず、言葉尻を捉えて批判することが多いので、私は、原文をきちんと読んでみました。
全文を読んだ感想を言えば、彼女の発言は、「若干表現に難がある」というレベルのことではないか、と思います。野党やマスコミが湯気を出して怒るような話ではありません。
杉田氏の主張を要約すれば、次のようなものです。
杉田水脈議員の「生産性」に関する発言
この1年間で「LGBT」がどれだけ報道されてきたのか。新聞検索で調べてみると、毎日新聞が300件、朝日新聞が260件、読売新聞が159件、産経新聞が73件あった(7月8日現在)。
朝日新聞や毎日新聞といったリベラルなメディアは「LGBT」の権利を認め、彼らを支援する動きを報道することが好きなようだが、違和感を覚えざるを得ない。
そもそも日本には、同性愛の人たちに対して、「非国民だ!」という風潮はない。一方で、キリスト教社会やイスラム教社会では、同性愛が禁止されてきたので、白い目で見られてきた。時には迫害され、命に関わるようなこともあった。それに比べて、日本の社会では歴史を紐解いても、そのような迫害の歴史はなかった。むしろ、寛容な社会だった。
子育て支援や子供ができないカップルへの不妊治療に税金を使うというのであれば、少子化対策のためにお金を使うという大義名分がある。しかし、LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるのか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり「生産性」がない。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか。にもかかわらず、行政がLGBTに関する条例や要項を発表するたびにもてはやすマスコミがいるから、政治家が人気とり政策になると勘違いしてしまう。
このように、杉田議員の主張は、税金は無尽蔵ではない以上、優先順位の高いものから使われるべきだとの主張であり、そのこと自体極めて真っ当なものです。そして優先順位を測る基準として「生産性」という言葉を用いたのです。

杉田議員は、この物差しとして「生産性」という言葉を用いたのです。一般論としては、決して間違っているとは思いません。予算が公金、税金である以上、その配分に関し優先順位がつけられるのは止むをえないのです。しかし、マスコミは「生産性」という言葉を切り取り、彼女を厳しく非難したのです。
こういう切り取りの手法は、マスコミがよく使う常套手段です。森元総理が「女性は話が長い」という文言も、長い文章の一部のみを切り取って非難した例ですね。森氏は決して女性を卑下したわけではなく、全体をよく読めば女性を尊重していることがよくわかる内容でした。
小池都知事が知事に初当選した時、自民都連本部に挨拶に行った際、本部職員と握手したにも関わらず、握手後の写真を切り取り「握手を拒否した」といった映像を繰り返し流し、印象操作をしたのもマスコミでしたね。
菅直人元総理も同じ趣旨で「女性は生産性がない」と述べましたが、一切非難されませんでしたね。それどころか話題にもなりませんでした。なぜ左派系の人物が発言すると非難されないのに、右派系の人物が発言すると大騒ぎするんですか。こういうのを二重基準というのではありませんか。
▶▶菅直人総理の演説
国連人権委員会参加時の発言

次にチマチョゴリ発言についてです。この発言は、国連人権理事会の場について感想を述べたものです。
多くの日本人は、「国連」と聞くと公平で世界平和を念ずる立派な組織だと思っている人が多いと思います。それは、小中高校時代に、教科書で国連は平和を希求する素晴らしい機関だ、と刷り込まれているからです。
しかし、その実態は、戦勝国中心の極めて不平等な機関です。その中で日本はドイツと並んで今でも「敵国」と位置づけされているのです。そもそも常任理事国は米ソ中英仏の5か国です。中国は日本を敵視する完全な独裁国家です。ロシアも選挙制度はあるものの、その実態はほぼ独裁国家です。そして今正にウクライナに侵攻し、戦争継続中です。そういう国が常任理事国として君臨しているのです。
その下部機関である人権委員会など、決して公正でも公平でもありません。日本に一度も来たこともないような人物が平気で日本の人権状況を非難したりもしているのです。
そして、杉田水脈氏が出席した委員会でも、杉田氏の発言を妨害すべくチマチョゴリを着た女性やアイヌの民族衣装を着たおばさんたちが大勢押しかけ、杉田氏の発言を妨害したりしたのです。
そのことに対して杉田氏が非難する発言をしたのです。
本来、非難すべきは、杉田氏ではなく、大挙して押しかけ、発言を妨害するこうしたチマチョゴリやアイヌ衣装を着た人たちの方なのではありませんか。日本人は、余りにも国連の実態を知らなさすぎると思います。
そもそも、選挙に出る前から、けしからんと言って立候補を妨害するのは、民主主義国家で育った国民として、余りにも常識を欠いているのではありませんか。杉田水脈氏よ負けるな、と言いたい。(R7・3・30記)
<参考動画>
▶▶▶国連人権委員会の実態
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