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政治家のファーストクラス利用特権は必要ない

政治家のファーストクラス利用特権は必要ない

吉幾三氏が横柄な態度を目撃

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 歌手の吉幾三氏(以下「吉さん」)が飛行機内で「横柄な態度で」振舞っていた国会議員の実名を公表したというので、ネット上で話題になっています。吉さんは最初、ネットで「搭乗したファーストクラスの機内で、横柄な態度の国会議員がいる」ということは述べていましたが、実名は公表していませんでした。
 しかし、その後、この吉さんのSNSを見たCA(客室乗務員)が、吉さんに手紙を送り、「吉さんの見かけた国会議員はこの方ではありませんか」と述べたというのです。つまり、CAにとっても、この国会議員は横柄な態度で有名な人物だったということでしょう。そうでなければわざわざ手紙を出すことなどなかったはずです。CAとしても、やはり腹に据えかねる人物だったということが窺われます。
 吉さんは、正しくこの議員だと認識したので、実名での公表に踏み切ったというわけです。私もこのような横柄な議員は、直ちに実名を公表すべきだと思っていましたが、その後、ネットを探しても実名にたどり着くことはできませんでした。吉さんが実名を公表したのは、このCAの手紙が契機になったということです。その人物こそ、自民党の長谷川岳参院議員(53=北海道選挙区)です。

▶▶▶吉幾三氏が国会議員の実名を公表

長谷川岳議員の言い訳

 この実名公表に対して、長谷川議員は言い訳をしています。彼は、何と言ったか。
 「私は、航空会社の対応について、機内で発言をする際、三つの原則に従います。一つ目は『正確な情報を伝えているか』、二つ目は『不都合な情報をしっかりと開示しているか』、三つ目は、『正しい見立てを立てた情報発信となっているか』の三点です」と切り出しています。
そして具体的な内容として、次のように述べています。

画像の説明

 1つ目の「正確な情報を発信しているか」について「あるとき搭乗した飛行機の出発が大幅に遅れていました。出発時間をとうに過ぎてから『管制の指示によって出発許可を待っているため遅れが生じている』との機内アナウンスが入りましたが、外を見て驚きました。まだ航空会社は機内への貨物の搬入作業の途中であり、相当な貨物が残っている状況でした。遅延の原因は管制の指示ではなく、また、出発許可以前の話であり、航空事業者の準備が遅れているために、出発が遅れている状況が一目瞭然でした。これを航空当局の責任にすりかえ、そしてそれを情報として流すことは許されるものではありません。そのことについてその場で発言をさせていただきました」と自身の経験を語った。
 続いて、2「不都合な情報を開示しているかどうか」、3「正しい見立てを立てるかどうか」についても自身の経験談を語り、「私は、客室乗務員の皆様は、乗客の方々の命と安全を守る責任者だと考えます。だからこそ、地上業務からの情報と操縦室からの情報、貨物室からの情報をしっかり共有され、総合的な状況を的確に客室乗務員の方からお伝え頂くことが安心安全につながるのではないかと考えます」と私見を述べています。
 他方で、客室乗務員に感謝するエピソードも紹介し、最後に「今後も原則に基づいて航空行政について発言して参りたいと考えます」と結んでいます。

盗人猛々しい言い訳

 長谷川岳議員のこの言い訳について、どれほどの人が納得できるでしょうか。私の率直な感想は、「盗人猛々しい」という一語に尽きます。
 仮に、出発時間をとうに過ぎてから『管制の指示によって出発許可を待っているため遅れが生じている』とのアナウンスが流れ、それが事実と違っていたとしても、CAに文句を言っても仕方がないでしょう。他のお客も同じように文句を言っていたようには見えません。要するに、横柄な態度でCAに文句を言っていたのは、長谷川議員だけだったのです。
 そして、その横柄な態度が吉さんの目に留まったんです。飛行機は、さまざまな事情で定刻通りに運航できないのは乗客も織り込み済みで、いちいちCAに文句を言ったりはしません。飛行機は定刻通りの運航よりも、「安全」こそが何にも増して優先すべき最優先課題だからです。長谷川議員のように、いちいち文句を言っていたなら、CAもたまったものではありません。

▶▶▶中国製太陽光パネルの普及にも熱心だった長谷川議員

国会議員にファーストクラスは必要ない

 そもそも国会議員に、無償のうえにファーストクラスを利用させる必要があるのか。国民にアンケートをとれば、90%以上の国民が即座に「必要ない」と答えるでしょう。それなのに、なぜ国会議員はタダでファーストクラスに乗れるのか。それは、その優遇措置を国会議員自身が決めているからです。つまり、「お手盛り」以外の何物でもないのです。
 自分たちで自分たちの給料を決め、自分たちで鉄道や航空機の利用料金を無料にすることを決め、しかも庶民には縁遠いファーストクラスという座席の利用を認める。一体国民の誰がそんな特権を認めたのでしょうか。因みに、80歳の私は、これまで一度もファーストクラスに乗ったことがありません。私の甲斐性がなかったからかもしれません。だからそこがどれほど快適でどのような接遇がなされているのか、さっぱり分かりません。多くの国民がそうなのではないでしょうか。
 だからと言って僻んでいるわけではありません。だが、国民には手の届かないところで、税金で禄を食んでいる国会議員が自分たちだけで、勝手に無償利用の特権とファーストクラスの利用を認めることにしている。許しがたい身勝手です。
 国民はこのようなお手盛りの特権行使を苦々しく思っているのに、その国会議員が、ファーストクラスでふんぞり返る。まして一般乗客の誰も文句を言っていない中、横柄な態度でCAに文句をつける。何という傲慢な態度でしょうか。吉さんが苦々しく思ったのは当然のことです。
しかも、そのうえ、もっともらしく、「(航空会社は)不都合な情報を開示しているかどうか」、「正しい見立てを立てるかどうか」など屁理屈をこねて、言い訳をする。こんな言い訳で、国民が納得するとでも思っているのでしょうか。

県会議員にまで特権があった

 この原稿を書くついでに、県会議員の取り扱いについても調べてみました。驚くことに、ほぼ同じような特権があったんです。その内容は、次の通りです。
①新幹線のグリーン車など、JR全線が無料パス。新幹線だけでなく、JRのすべての路線が無料で乗り放題。
②航空券も、地元の選挙区への交通手段に合わせて、次の組み合わせから選択することが可能。
 〇JR全線無料パスと月3往復分の航空券引換え証
 〇月4回往復分の航空券引換え証
 ただし、航空券クーポン券は首都圏近郊選出の議員はもらうことができない。
 このような特典は、県議会が勝手に決めることはできません。なぜなら、相手は民間企業です。民間企業が提供するサービスを県議会が勝手に決めることはできないのです。そこでその法的根拠を調べてみました。
 まず、国会議員に関する特権の規定は、「国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律」(=議員報酬法)第10条にあります。県会議員の場合はこの法律に規定がありませんが、ChatGptで検索したところ、次のような回答を得ました。
 「法律で規定されているわけではありません。通常、公務員や地方議員が公共交通機関を利用する際には、交通費や出張費用は公費で賄われますが、その範囲や条件は各自治体や組織の規則に基づいて決定されます。
県会議員がファーストクラスに無料で乗ることが許可されるかどうかは、その地域の議会の定めた規則や方針によって異なります。一部の自治体では、一般的にファーストクラスやビジネスクラスの利用は許可されていない場合もありますが、特別な事情や出張の目的に応じて許可される場合もあります。」
 このことから、推測になりますが、多くの自治体で無料での利用とファーストクラスの使用を認める規定をおいているものと推測されます。

議員は特権階級ではない

 言うまでもなく、民主主義国家において、国会議員や地方議会の議員の地位は、彼らを選出した国民に付託されたものです。国民の代弁者として、国民の利益を最優先に考えなければならないのです。
 ところが、実際には、今回の横柄な長谷川岳議員に見られるように、飛行機のファーストクラスにタダで乗り、そのうえ横柄に振舞う。正しく特権階級のごとき振舞い。許されざる行為というべきです。
 このような国会議員や地方議会の議員の勝手放題の行為が許されているのは、このような無料使用とファーストクラスの使用を許している法制度にあると言ってよいでしょう。彼らの認識を民主主義の原点に引き戻すためにも、現在のファーストクラスで航空機や鉄道などの利用を認めている現在の法制度を変えるよう国民運動を起こす必要があります。少なくとも、特権意識を醸成しやすい「ファーストクラス」の利用は絶対に認めるべきではありません。このようなファーストクラスの利用を認めているから、選挙前には米つきバッタのように選挙民に頭を下げておきながら、当選後には傲慢になるんです。
 そしてこのような特権意識を醸成している現在の議員たちの多くが2世、3世議員です。議員の生活が、いかにおいしいものであるかの証明でもあります。私たち国民は、家業としての世襲議員を駆逐することが必要なのではないでしょうか。(R6・3・27記)

▶▶▶吉幾三氏の怒りの動画
▶▶▶自民党長谷川岳参院議員、今度は文春砲炸裂でパワハラ音声流出!
▶▶▶長谷川岳参院議員 太陽光・風力発電の推進派の中心人物だった!

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