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岸田首相、訪韓時に北朝鮮を訪問か?

岸田首相、訪韓時に北朝鮮を訪問か?

岸田首相3月に訪韓  

 2月16日の新聞報道によれば、岸田首相は、3月20日に韓国を訪問し、伊錫悦大統領と会談する方向で検討に入ったとのことです。日韓首脳が互いの国を行き来するシャトル外交の一環です。この日には米大リーグの大谷翔平選手が所属するドジャースの開幕戦がソウルで行われる予定になっており、両首脳がそろって観戦するパフォーマンスも演出できそうです。

岸田支持率

 つまり、この訪韓は、両首脳の会談というよりも、支持率回復のため、ドジャース開幕戦に合わせた政治的パフォーマンスのため、と言ってよいでしょう。当然、マスコミ報道は過熱します。大谷選手と岸田首相の握手などツーショット写真で、岸田首相の支持率も幾分かは回復します。
 時事通信社による最新の調査によれば、岸田政権の支持率は過去最低の16.9%という超低空飛行の状態にあります。が、これらの映像で支持率がかなり回復することは間違いない、と岸田首相は目算を立てているはずです。
 首相は、これまでも支持率回復のために、さまざまな策を講じてきました。例えば、広島サミットです。地元(本当の出身地は東京)広島で開催し、各国首脳を広島に呼び、原爆ドームなどを見学させ、各国首脳とともに慰霊碑に献花をしました。その首脳会談の席に、ウクライナのゼレンスキ―大統領を招待したのです。ウクライナはこの会議のメンバー国ではありません。開催国の特権として、敢えてゼレンスキ―大統領を招待したのです。もちろん、支持率回復を狙った岸田首相の政治的パフォーマンスです。
 また岸田首相は、インド訪問時にも、ウクライナを電撃訪問するパフォーマンスを展開しました。この頃、アメリカのバイデン大統領、イタリアのメローニ首相が相次いでウクライナを訪問。G7首脳で、ウクライナを訪れていないのは岸田だけになったという事情はありますが、日本の首相が戦時中のウクライナを敢えて訪問しなければならない特段の理由はなかったはずです。しかし、世界の寵児となっていたゼレンスキ―大統領と会談することは、低迷する支持率を回復するためには格好の素材、と考えたのでしょう。
 通常、総理の外国訪問時には、自衛隊が運航する政府専用機を使います。しかし、この時は、民間のビジネスジェットをチャーターしたのです。政府専用機では、同行記者団もいるし、隠密行動がとれない。電撃訪問を演出することができないのです。岸田首相の頭には、国家国民のためとか、日本の国益のためといった指標はなく、いかにして首相の座を維持するか、いかにして支持率を上げるか、といった私的欲望、私益しかないようにみえてしまうのです。少なくとも国民には、そのような首相の真意がほの見えてしまうのです。

訪韓時に北朝鮮訪問があるのか?

閣下殿

 前述したとおり、岸田首相は、3月20日に訪韓します。私は、この訪韓時に北朝鮮を訪問する可能性があるのではないか、と睨んでいます。何としても支持率を回復させ、あわよくば再度、秋の総裁選に再出馬をと、目論んでいると考えられるからです。
 私がなぜそう思うのか。二つの客観的な兆候があるからです。
第1の兆候は、北朝鮮の金正恩の発言です。彼は、岸田首相のことを初めて「岸田首相閣下」と呼んだのです。
 日本と北朝鮮は国交もなく、いわば犬猿の仲です。これまで北朝鮮は、日本の首相に対して悪態と敵対的表現をとることはあっても、「閣下」などと尊称をつけたことは一度もありません。その金正恩が岸田首相を「閣下」と呼んだのです。当然、このことにピンとくるのは正常な感覚です。

第2の兆候は、北朝鮮が、韓国を「国家」として認める発言をしたことです。
 北朝鮮はこれまで「朝鮮半島における唯一の合法政権は北朝鮮だけ」という方針を貫いてきました。つまり韓半島に国家は一つしかなく、その唯一の国家は「朝鮮民主主義人民共和国」です。一体、あの独裁国家のどこに民主主義があるのか、思わず笑ってしまいますが、この朝鮮民主主義人民共和国のみが、韓半島唯一の国家だったのです。
 この国家存立の基本方針ともいうべき主張を転換し、韓半島には南にも別の国家があると認めたのです。

疲弊する北朝鮮の惨状

 これら二つの事象は、明白に韓国と日本に対する「平和攻勢」と見ることができるでしょう。つまり、今、北朝鮮は国内的に、極めて厳しい経済情勢にあります。食糧不足で国民の不満は広がり、経済ももちろん著しく停滞している。中国もロシアも支援をしない。国連制裁も効果を上げ、国際社会から孤立している。いいところが全くありません。
 国民は、国内の厳しい政治体制や人権侵害、飢餓、経済的困難などの理由から、国境を超え、韓国や中国へ脱出を試みているのです。見つかれば極刑です。それにも拘らず、脱出する者は後を絶ちません。社会的に恵まれた外交官ですら、亡命する者が後を絶たないのです。
 このような八方塞がりの状況を打開するためには、韓国や日本と妥協する以外に道はない。金正恩はそう考えたのでしょう。その結果が、韓国を国家と認め、岸田首相を閣下と尊称をつけて呼んだのです。

人質2人の見返りに5兆円か

 岸田総理や外務省当局者は、その背景を理解し、これを拉致被害者救出のチャンスととらえ、秘密裏に北朝鮮の外交筋と接触を重ねているのではないか。そう考えるのは私のような素人でも、想像ができます。そんな意図に基づき、どこかに情報はないのか、捜していたところ、元TBS報道局長山口敬之氏の「Youtubeチャンネル」に情報がありました。

田中、金田さん

 同氏の情報によれば、北朝鮮は「人質2人を返す代わりに5兆円を払え」と要求している、というのです。その2人とは誰か。
 田中実さんという人物と金田龍光さんという人物だそうです。どこかで聞いたような気がしますが、記憶は定かではありません。あまりマスコミでは取り上げられたことはないと思います。つまり、日本にとって最大の関心である「横田めぐみさん」は入っていないというのです。
 仮に、この2人の人質解放のため、日本が5兆円の金を支払うとなれば、国民は猛反発するでしょう。私も、絶対に承服できません。
 そもそも他国の国民を拉致するなどということは、明白かつ重大な国家犯罪です。アメリカなど軍事力のある国なら、武力を用いてでも取り返すはずです。それほどに他国民の拉致は、重大な国家犯罪なのです。賠償金を支払うべきは拉致した側であり、拉致された側ではありません。「和平交渉をしたい」というのであれば、先ず賠償金を支払うべきは拉致した側なのです。
 北朝鮮と和解するなら、深甚なる謝罪と、現在、約900人と言われる拉致被害者全員を返すというのが、最低限の解決策でなければなりません。拉致被害者がどこにいるか捜してみなければ分からないというのは、完全な虚偽です。小泉政権下で戻ってきた蓮池薫さんの証言によれば、拉致被害者は「招待所」と呼ばれる「監禁所」に集められ、厳しい監視下に置かれているのです。蓮池さんは、そこで横田めぐみさんとも実際に会っているのです。馬鹿も休み休み言え、というレベルです。
 このような国家犯罪を犯しながら身代金を要求する国家に対しては、断固として、対峙しなければなりません。田中実、金田龍光両氏と引き換えに、5兆円の支援金を出すなどという決着をするならば、国民の怒りが沸騰することは間違いありません。

未解決は北朝鮮にこそ大打撃

残された時間

 横田めぐみさんの父、滋さんは87歳で鬼籍に入られました。長年帰国を待ち望んでいた親として、その無念さはいかばかりであったでしょう。母、早紀江さんもすでに88歳という高齢です。このお母さんが亡くなれば、拉致問題は永遠に解決不能となります。それは日本にとっても大きな痛手ですが、北朝鮮にとっては、より大きな打撃になるはずです。まさしく時間との競争なのです。
 窮乏した国民の刃が、独裁政権に向かうことになるのは、多くの歴史が証明しています。金正恩、いや、金一族は、必ずや悲惨な末路をたどることになるでしょう。
 その時まで、残された時間はほんのわずかしかないのだ、と金正恩に知らしめ、しかる後、日本は多くの民間企業が北朝鮮に進出し、雇用を作り、経済の発展に貢献することを約束する。双方がウインウインの解決を得る。それ以外に解決の道はありません。
 しかし、国益という観念を喪失し、内閣の延命と支持率回復のみを追い求める岸田首相には、おそらくそのことの重要性が理解できないでしょう。(R6・2・18記)

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