衆院東京15区補選、なぜ選挙妨害者を逮捕しない!?
衆院東京15区補選、なぜ選挙妨害者を逮捕しない!?
幼女を蹂躙する悪ガキを傍観する警察
幼い女の子を蹂躙する悪ガキどもとそれを見守るだけの警官たち。こんな構図を思い浮かべてしまう今回の衆院東京15区の補選。
そう、何と言っても「つばさの党」とやらの、他陣営候補に対する選挙妨害は余りにひどかった。この党の選挙妨害は、そのように形容したくなるほどに、見ていて腹立たしく異常な光景でした。自ら立候補していながら、他候補の陣営に乗り込み、大声で議論を吹きかける。返答しなければそれを理由に拡声器を使ってなじり、執拗に追いかけ回す。こんな「違法な」行為が、白昼堂々、連日繰り返されたのです。
私は、日本保守党の党員です。そのため、飯山陽さんを中心に選挙活動を見ていましたが、このつばさの党の日本保守党に対する選挙妨害は、上に形容したように、目に余るものがありました。選挙カーを執拗に追い回し、飯山氏に「クズ」と呼んだり、「どの面下げて立候補しているんだ」「おい、出てこい」などと、聞くに堪えない言葉を浴びせ続けました。選挙事務所のドアを、執拗に叩き続けるような場面もありました。
特に、選挙終盤の頃、政治評論家の長谷川幸弘氏が、街宣車の上で応援演説をしていた時の光景は最悪でした。飯山候補の車の後ろにピタリとつけ、拡声器で長谷川氏らの応援演説を妨害したのです。私は、長谷川氏の演説を聞こうとしましたが、最初から最後まで、何を言っているのか全く聞き取れませんでした。近接した場所から拡声器を向け、大音量で妨害し続けたからです。
私は、この光景を見ながら、「日本は自由で開かれた民主主義国家」だと言ってきたが、これは本当に今日本で起きている出来事なのか、と信じられませんでした。飯山陽さんのその後の発言によれば、この選挙演説の後、街宣車を深川警察署までに行きしばらく停車したそうです。警察署の前なら、妨害行為をやめるのではないかと思ったというんです。ところが、警察署員はこの妨害行為を見ながら、何ら取り締まりをしようとしなかったというんです。
この構図は、前述した「幼女を蹂躙する悪ガキを傍観する警察」との表現がピタリ当てはまるのではないでしょうか。
警察はもっと自信を持て
今の日本、暴力が幅を利かせる無秩序国家でしかない、と思わざるをえません。これほど明白な選挙妨害が、白昼堂々と行われているのに、警察当局は一切取り締まりをしない。一体、日本はいつからこのような無法がまかり通る国家になってしまったのか。怒りは、つばさの党に対するよりも、警察当局への怒りに転じていました。
警察は、安倍総理の選挙演説を妨害した事案で、集団で「安倍帰れ!!」などと連呼した集団に対し、札幌高裁が警察当局に罰金を命ずる判決を下したことが足枷になっている、との評もあります。しかし、この裁判はまだ高裁レベルの判断であり、最高裁判断ではありません。最近は左翼系の裁判官が増えたこともあり、健全な良識を疑うような「トンデモ判決」を下す裁判官もいるようです。警察当局がこの左翼系裁判官の非常識な判断に縛られている、ということも事実でしょう。
しかし、このつばさの党が行っている明々白々な選挙妨害は多くの国民が見ている目の前で行われている「悪質な現行犯」です。その現行犯すらも逮捕できないというのでは、国の治安は維持できません。
多分、高裁判断は「言論の自由」を優先したのでしょう。しかし、言論の自由とは、他の一般国民の「知る権利」、立候補者の意見を「聞く権利」を妨害してまで守られる権利ではありません。まして、他の候補者の街宣車を執拗に追いかけまわし、拡声器で絶え間なく妨害するなど、言語道断というべきです。まさしく「権利の濫用」に該当すべき行為です。
警察が委縮しているというなら、それは現場で取り締まりをしている警察官たちの総意ではないでしょう。自らの出世栄達を意識した「警察幹部が委縮」しているということです。明白な選挙妨害は、厳しく取り締まっていただきたい。このような行為を野放しにしておくと、次第に行為がエスカレートしていくことは自明です。現に、選挙終了後も、日本保守党党首の百田尚樹氏の自宅前で、拡声器を使い罵り続けたという破廉恥行為も続きました。警察の弱腰を見抜いているからです。実際、この行為に対する取り締まりもなされていません。
▶▶▶執拗に追いかけ回し警察署前で堂々と選挙妨害をするつばさの党
▶▶▶選挙後、百田尚樹代表の自宅まで押しかけ罵声を浴びせるつばさの党所属と思われる人物
小池知事は自陣営ばかり守らせた
このような明白な選挙妨害は、須藤元気候補を除く他陣営に対してもなされたようです。小池知事の応援する乙武候補にも、選挙妨害がなされたと報じられています。その妨害行為に怒った小池知事の指示のようですが、乙武候補に対しては急に警備が厳重になり、約300人の警官が、つばさの党の街宣車をパトカーが取り囲むなどして、選挙妨害行為を完全に封じ込めていました。つまり、乙武候補の街宣車だけは厳重に守られたのです。
この小池知事と警察当局の一連の行為は、いずれも健全な民主主義国家のものではありません。知事は、形式上は、所管の警察の指揮命令権限を持っています。警察組織は、地方自治体の組織下に置かれているからです。
このような明白な選挙妨害行為が行われている場合、警察はすべての候補者に対して妨害行為を取り締まるのは当然です。小池知事の行った「乙武陣営だけ」を守らせた行為は、明らかに警察組織トップとしての資質に欠けています。自陣営の警護をするだけでなく、他陣営の警護も同様に守らせるようにすべきは当然なのです。自陣営ばかり守り、他陣営を省みない小池知事は、行政のトップとしてあるまじき行為であり、その人格と資質さえもが問われて当然です。
そもそも、今回の衆院補選、現職知事が特定の候補を熱烈応援しているという姿こそが異常なのです。小池知事は、乙武候補の応援のため、12日間の選挙期間中、何と9日間も応援に駆け付け、自ら街宣車に乗り込み、ウグイス嬢として投票を呼び掛けたというんですから驚きです。一般職の公務員は国家公務員法や地方公務員法により、選挙活動は禁止されています。しかし、知事のような特別職の公務員は、本来の職務を放り出し、自由に選挙活動ができるのでしょうか。多くの国民が持つ、自然な疑問です。
令和元年6月3日付けで総務大臣が各都道府県知事あてに発出された通知文書「参議院議員通常選挙における地方公務員の服務規律の確保について」に、次のような文言が記されています。
<総務大臣通知>
(前略)
3 特別職を含む全ての公務員は、公職選挙法第136条の2第1項の規定により、 その地位を利用して選挙運動をすることは厳に禁止されており、これに違反した 場合は、同法第239条の2第2項の規定により処罰されるものであること。
4 前記3の公務員が公職の候補者又は公職の候補者になろうとする者(公職にあ る者を含む。)を推薦し、支持し、又はこれに反対する目的をもってする公職選挙法第136条の2第2項各号に掲げる行為は、前記3の禁止行為に該当するもの とみなされ、これに違反した場合は、同法第239条の2第2項の規定により処罰 されるものであること。(後略)(注:傍線、筆者)
この文書は、参議院選挙に際して発せられた文書ですが、その精神は、今回の補欠選挙であっても変わらないはずです。
小池知事が連日、自らウグイス嬢を買って出た熱烈応援は、明白にこの総務大臣通知に違反しているのではないでしょうか。このことをマスコミが一切問わないことの方が異常である、と私には思えてなりません。
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選挙活動の不公平は是正すべき
日本保守党の事務総長である有本香さんが述べていましたが、今の選挙活動に対する規制は、新たに政党を立ち上げた候補者には極めて不公正、不利な制度である、ということが分かりました。
例えば、街宣車の台数です。日本保守党のように、新規に名乗りを上げた候補者が使う街宣車の台数は1台に限定されているというのです。それに対して既存の政党の街宣車は2台でもよい。つまり、最初から既存政党に有利になるように、規制されているんだそうです。
さらに、選挙ポスターについても、新人は、既定の掲示板にのみ掲示が許されるが、既存政党の候補は、その他の場所に掲示することも認められる。つまり、既存政党の候補者は、掲示場所の所有者の許諾を得ればどこにでもポスターが張れるが、新人は許されない。
びっくりしました。自由な競争であるべき選挙活動が、最初からハンディをつけられているというのです。新参者は最初から「地盤、看板、かばん」でハンディがあるというのに、さらに、街宣車数、ポスターの掲示場所でさえハンディをつける。
私は、この話を聞いた時、長野オリンピックを思い出しました。日本勢が「日の丸飛行隊」として、表彰台を独占した長野オリンピックの後、欧州勢が語らってルールを変更したのです。「スキー板の長さは身長に比例したもの以外使用できない」としたのです。日本人は欧米人に比べて身長が低い。ならば日本人には短いスキー板しか使わせないようにすればよい、というわけです。あからさまな「いじめ」です。
政治を家業にしてはならない
このようないじめが、公正、公明であるべき選挙活動の場においてさえ、行われていたのです。このような明白な不公正は即刻正す必要があります。健全な民主主義を維持育成するためには、意欲とバイタリティと能力に富んだ在野の新人こそ、歓迎すべきです。ならば、「地盤、看板、かばん」のない新人候補には、供託金を低くするなど、逆に、優遇策を講じてもよいくらいです。
それなのに、既存政党の候補者にばかり手厚い保護を与え、新人に多くの足枷をかける現在の選挙制度を根本から見直す必要があるのではないでしょうか。
例えば、選挙制度一つとっても明らかです。政治家である親の政治団体から子の政治団体へと「寄付」という形で資産を移せば、贈与税も相続税も一切かからない。このような「無税の遺産相続」が横行しているのです。政治団体の代表者が議員から親族に交代しても非課税なんです。このようにして政治家一家は相続税も贈与税も払わず、政治家という「家業」を維持存続できるのです。「地盤、看板、かばん」すべてなし、というハンディを負いながら、新人候補は闘わなければならないのです。しかもこのほかに政党助成金という巨額の資金が税金から補填されるのです。これでは既得権を手放したくなくなるのは当然です。
安倍総理のような有能かつ国益を大事にする世襲議員もいますが、その数は余りにも少なすぎる。稀有な存在なのです。岸田総理も出来損ないのボンボン息子を後釜にと考えているようです。馬鹿な子供ほど可愛いのです。二階俊博前幹事長も、既に息子を後継に指名しました。
このようにして家業が温存されるシステムが、日本の政治を堕落したものにしているのです。それを正そうとしているのが日本保守党、ただ一つです。
マスコミ人にも良識派がいるはず
本来、このような問題意識は、マスコミが提起、追及すべき課題です。しかし、現在のマスコミは、既存政党に肩入れするばかりか、逆に、真に日本を良くしようとする勢力を潰そうとしているようにしか見えない。私は、この欄で、読売新聞の選挙報道姿勢を強く批判しましたが、多くのマスコミは日本保守党の掲げる理念や行動を一切伝えようとしません。冷静に日本社会のおかれた現状を見るならば、日本保守党の掲げる理念、政策こそが、現実的で希望の持てる政策だと分かるはずです。
多くの良識ある人たちは、日本保守党が開催した青空講演会に参集しました。大阪や名古屋、東京新橋、秋葉原などでの講演会は、立錐の余地もないほどの群衆が集まりました。大阪での講演会では、あまりに多くの群衆が集まり、危険を防止するため、警察の中止要請を受け入れざるを得ないほどでした。全国津々浦々に満ちた、不満や不安の声なき声の持ち主たちが集まったのです。
しかし、これらの事実は全くと言ってよいほど、報じられませんでした。リベラル化したマスコミは報じたくなかったのでしょう。マスゴミと言われる言論界の中にも、このままではよくない、と考える良識ある人たちも少なからずいるはずです。
私は既に80歳。命の灯火はあと僅かですが、未来を生きる子や孫の世代には、すばらしい日本を残してあげたい。LGBT法や夫婦別姓、移民政策、日本の美しい国土を、無味乾燥な太陽光パネルで覆うような温暖化政策等々。これらの政策を推し進める姿は、マスコミに誘導されたヒステリックな日本の大衆が、事の是非を判断できず、集団で崖に飛び込んでいくネズミの集団のように見えてしまうのです。
今、日本が守らなければならないものは何か。それはズバリ「自分の大切なものを守る」この一言で表現できます。国を守り、家族を守り、日本の伝統と美しい山河を守る。そしてこれらを守っていくためには、生活も守っていかなければならない。経済です。生活が豊かにならなければ、守るべきものも守れない。すべてが「自分の大切なものを守る」という言葉に凝縮されているのです。
だからこそ、私も妻も、生まれて初めて「党員」というものになりました。賢明な日本の人たちに、今の政治はどこがよくないのか、どうすれば日本が強く豊かになれるのか、真剣に考えていただきたい。そう強く願うばかりです。(R6・5・5記)
<参考動画>
▶▶▶つばさの党による選挙妨害の実態
▶▶▶子供にも注意されるつばさの党の選挙妨害
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