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桜を見る会に対する野党のバカ騒ぎにウンザリ

桜を見る会に対する野党のバカ騒ぎにウンザリ

スキャンダル攻撃に明け暮れる国会

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 毎日、テレビを見ているとあまりにバカらしく、本当にうんざりします。本当にこの国はどうなってしまうのでしょうか。そう、「桜を見る会」の件です。天下国家のことを論ぜず、またまた枝葉末節のスキャンダル、重箱の隅をつつく論争ばかりです。
 野党が問題にしている桜を見る会の問題点とは何か?
 第1は、桜を見る会に対する招待客に安倍総理の後援会関係者が多数(約850人)入っていた、ということです。第2は、会の前日、後援会関係者が泊まったホテル(ホテルニューオータニ)での会食費が安すぎる、といった類のことです。また、本日、11月20日、テレビを見ていたら、安倍総理の昭恵夫人の推薦人も入っていたことが怪しからん、ということで野党が追及を始めたようです。
 私は、ここで、これらの事実関係について、深く検討するつもりはありません。なぜなら、この種の問題は、天下国家の重大事ではなく、文字通り「重箱の隅をつつく」レベルの議論でしかないと思っているからです。あまりに馬鹿々々しくて、仔細に検討する気になれないのです。
 私の率直な感想は、「どうして野党は国会で毎度毎度、こういう三流週刊誌並みの事柄ばかりあげつらうのだろう」という一点に尽きます。先ごろは、河野防衛大臣の「雨男発言」を問題視し、その次の標的は萩生田文科大臣の「身の丈発言」でした。そしてその次は、河井法務大臣が妻が選挙活動中に、ウグイス嬢に規定の倍額を支払ったのがけしからんというので辞任。続いて、菅原経済産業大臣が、地元秘書が有権者に香典を渡したのが公選法に抵触するというので辞任。
 すべて天下国家には関係のないスキャンダル、あるいは、ためにする議論ばかりです。かつての森友・加計問題もすべて同じです。3年以上にわたって連日、国会で大騒ぎをした結果、結局何も出てきませんでした。出てきたのは、財務省の文書書き換えや財務次官のセクハラ発言問題でした。文書書き換え問題も、野党追及がうるさいから、出先の財務局職員が局長答弁と齟齬がないよう、省益のために自己防衛をしたというもので、二次的に派生した事柄で、事の本質とは関係ありませんでした。次官のセクハラ発言も、まったく同様です。
 このように、野党が問題視する事柄は、天下国家の問題ではなく、常に、こういったスキャンダル・週刊誌レベルの問題ばかりあげつらって、安倍政権を批判してきたのです。ですから一時的に安倍政権の支持率が落ちても、決して野党に支持が回らなかったのはそのためなのです。

桜を見る会の批判も基本はスキャンダル

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 今回の桜の見る会の問題も、基本的には全く同じスキャンダルです。確かに、桜を見る会の開催には、税金が支出されています。ですから、その支出が妥当なものであったか否かを議論するのは間違ってはいません。しかし、今回、見る会に参加したのは18,000人とのこと。予算の総額は5,500万円です。一人当たりに換算すれば、3,000円程度です。この5,500万円には警備費用や会場設営費なども含まれているようですから、一人当たりの費用はもっと低くなるはずです。ですからお土産代ひとり1,000円としても、一般の常識に照らし極めて質素な集まりというレベルで、決して過剰ということはありません。
 金額的に見ても、5,500万円という額は、国家予算100兆の0.00005%に相当します。僅か0.00005%の金額の支出の不当性を、野党はわざわざ「追及チーム」を作って追及するというんです。しかもこの追及チーム、衆参合わせて70人態勢にするというんです。本当に「馬鹿丸出し、馬鹿も休み休み言え」というレベルです。本部長は立憲民主党の福山幹事長だそうです。本当に涙がちょちょぎれるとは、こういうことを言うのでしょう。
 また、この問題を取り上げているマスコミも、自身の関係者がどれほどこの会に参加していたのか、精査すべきなのではありませんか。自分たちも無批判に参加していながら、無責任野党と一緒になって、この問題を大々的にとりあげているように見えます。こんな問題を追及するために70人もの国会議員がチームを組んで対応するなど、それこそが「税金の無駄遣い!」であることを、マスコミこそがきちんと追及すべきであると思います。

後援会関係者は必要なし

 今回は、安倍総理の後援会関係者が800人以上も入っていたというので、野党が追及しています。私も、最初聞いたときは、「後援会関係者が800人以上?」とびっくりしました。確かに多すぎると思います。率直に言って、税金が入っている以上、この会に「後援会関係者など、呼ぶべき筋合いのものではない!」と思います。この点は、安倍総理にも見直しを求めたいと思います。
 そもそも桜を見る会の趣旨は、「各界において功績、功労のあった方々を招き日頃の労苦を慰労するため」とされています。具体的には、「皇族、元皇族、各国大使等、衆議院議長と参議院議長及び両院副議長、最高裁判所長官、国務大臣、副大臣及び大臣政務官、国会議員、認証官、事務次官等及び局長等の一部、都道府県の知事及び議会の議長等の一部、その他各界の代表者」ということになっています。
 ところが、その後、この代表者の後に「等」をつけ、ほぼ誰でもいいようになってしまったというのが事実のようです。悪しき惰性というべきです。

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 しかし、野党も、民主党政権時、鳩山由紀夫内閣の時に、自己規制することもなく、例年通り「桜を観る会」を開催していたんですから、大きな声で批判するというのは、本来、筋違いというべきです。自分たちも悪しき慣例を改めもせず、漫然と実行しておきながら、安倍総理になると、途端に居丈高になり難癖をつける。そういう野党の欺瞞性にうんざりします。
 うんざりといえば、この問題を追及している立憲民主党の安住淳国対委員長も、平成29年12月に政治資金パーティーを開き、610万円集めています。坊主丸儲けという感じです。彼は、安倍総理の後援会の夕食会の会費が「一人5,000円は安すぎる」と息巻いていました。しかし、安住議員の政治資金パーティの費用は、同じホテルニューオータニで、一人当たり1,739円であったと報じられています。彼は、「一人5,000円は安すぎる、安倍事務所が補填したのではないか」と主張していたのです。その彼が、一人1,739円ですませ、そのうえ、1回のパーティで610万円の政治資金を集めていた。もちろん、諸費用を控除した後の儲け(=政治資金)です。こちらの方こそが問題にされるべきなのではありませんか。

政治資金報告書の問題ではない

 野党は、ホテルでの会食費が安倍総理事務所の決算書に計上していないのはけしからん、などと言っています。しかし、安倍事務所の職員が後援会参加者から5,000円ずつ集め、まとめてホテル側に支払い、ホテルから全員分の領収書を受け取り、それを参加者全員に交付したというんですから、安倍事務所の収支報告書に記載がないのは当たり前のことです。要するに、安倍事務所は、旅程の計画や金銭の仲立ちをしているにすぎないからです。それは与野党問わず、どこの事務所でもやっていることでしょう。

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 私たちも、クラス会や忘年会などをやります。幹事は、会食の場所を調べ、予約をし、当日は会費を徴収し、まとめて会場や宴会場に支払いをします。その際、領収書が必要なら、幹事がまとめて領収書を受け取り、必要な人に交付します。この場合、受け渡しをした現金は、一旦幹事が受け取りますが、幹事の個人収入になるわけではありません。安倍事務所が扱った人数が、我々のクラス会レベルより多かったというだけのことです。
 野党側は、安倍事務所の収支報告書に記載がないのは、公職選挙法や政治資金規正法に違反する可能性があるとか言っていますが、頓珍漢、難癖もいいところです。余りにも馬鹿々々しい議論であり、国会で議論するような話ではありません。ツアーを企画した旅行会社も、野党からの質問に対して、次のように回答しています。

ツアーを企画した旅行会社の説明

ツアーは当社主催で、参加人数については詳細はお答えいたしかねます。代金については、当社と参加者との間で精算を行っています。ホテルとの交渉については、当社では関与しておりません。但し、宿泊代金については、ホテルから提示を受けた宿泊料にてツアー代金を積算いたしました。バスの手配については、ツアー参加者利用のため当社で手配しております。

 ホテルとの交渉は、安倍事務所が行ったということですね。ですから、値段が高かったか、安かったかは、ホテルと安倍事務所のネゴで決まったということです。ホテルが損をしてまで宿泊させることはありませんから、一定の利益はあったということでしょう。
 問題があるとすれば、安倍事務所が別途資金的な援助をしたかどうかということになりますが、安倍事務所は明確にこれを否定しています。野党側は、またまた「疑惑が深まった」なんて騒いでいますが、金銭に関することは収支報告書が全てです。疑惑が深まったなどという抽象的な表現で、問題視すべきことではありません。これを問題にするなら、前述した安住淳の資金パーティの方こそ、問題にすべきなのではありませんか。何せ一人1,739円ですませ、610万円もの巨額なお金をポッポに入れたんですから。

枝葉末節のことばかり論じるな

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 野党の攻撃は一見正論のように見えます。しかし、彼らは国会議員です。国会議員が国会議員である理由は何か。それは国民が平和で安全に暮らせるようにすること。経済を発展させ、国民の福祉を向上させることではありませんか。今、野党がやっていることは、連日、政権党の些細なスキャンダルを嗅ぎまわり、週刊誌片手に国会の場でつるし上げる。そのことにのみ、血道をあげているとしか思えません。
 国民の野党に対する不満は頂点に達しています。いつになっても野党に支持が集まらない理由について、野党議員たちは真剣に考えたことがあるのでしょうか。
 私個人でさえ、今の自民党政権には、大いに不満があります。これまで20年以上のデフレが続く中、またしても消費税を引き上げる政策は愚の骨頂です。国内ではチベット人やウイグル人を弾圧し、香港における一国二制度の約束も反故にし、連日のように尖閣諸島に押しかけ、領海侵犯などを繰り返す中国。その国との関係について「両国関係は完全に正常な軌道に戻った」などと宣い、主席を国賓として招く愚かしさ。政権を担い、2887日を経過し、歴代総理の中で最長を記録したというのに、憲法改正すらできない、いや、しない。国のために身を投じた英霊のため、中韓に気遣い靖国神社参拝すらもしない。
 このように様々な不満がありますが、それでも今の野党には、到底投票する気にはなれません。それはあの「悪夢の!民主党政権」の記憶が鮮明だということもあります。しかし、それ以上に、前述したように、政権党のスキャンダルばかりを追いかけ、国家としてのあるべき政策を語らない野党にうんざりしているからです。国内外に様々な重要問題が山積しています。例えば、香港のように、民主主義を求める市民の喘ぎに、野党として「国会決議で応援しよう」位のことがなぜ言えないのでしょうか。それなのに、古だぬき、いや、亡霊のような小沢一郎が、政策のない野党の間を飛び回り、野党連合を画策しているようですが、無策の政党が集まったからといって、一体、何ができるのというのでしょうか。国民をバカにするのもいい加減にしてもらいたいものです。(文中敬称略)(R元年・11・22記)

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