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腰痛は必ず治ります

腰痛は必ず治ります

壮年期に腰痛を経験

 私は現在73歳ですが、30歳未満の頃、広島に住んでいました。霞町という地名でした。段原地区に隣接し、まだまだ古い町並みが沢山残っていました。広島に古い町並みが残っていたなんて言うと、不思議に思われるかもしれません。そう、なぜ原爆で焼失しなかったのか、ということですね。幸いにしてこの地区は、比治山の裏側になり、この山によって原爆の直撃を免れたんです。
 当時、この段原地区の碁会所で碁を打っているときに、急に腰のあたりがジンジンと疼くように痛くなり、その不快感がなかなか取れなかったんです。そのうちに治るだろうと様子を見ていましたが、どうしても軽快しない。

大学病院で診察

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 已む無く病院に行きました。広島大学病院です。いきなり大学病院なんていうと大袈裟ですが、今のように、先ず地元のかかり付けの医院からなんて制約のない時代でしたから可能だったんです。それに、その大学病院は勤務先から徒歩至近の距離にあったので、一番便利だったんです。
 診察の結果、レントゲン写真を見せられました。下されたのは「これは一生治りません」との宣告でした。その整形外科医が言うには、「背骨の一部が鋭角に飛び出している。その先端が背骨に沿って走っている神経を刺激している。従って、この骨を外科的手術で除去しない限り、痛みが消えることはない」と仰るんです。
 文字通り、頭がガーンです。当然、「手術以外に治す方法はありませんか」と聞きました。先生は、「ありません。ただし、コルセットで腰を固定すれば、痛みは少なくなります」とのこと。仕方がありません。「それでは当面、コルセットで過ごしてみます」と言うしかありません。
 看護婦さんの前で上半身裸になり、コルセットの材料になる白いドロドロした粉を何層にも塗ってもらいました。体形に合わせてコルセットを作る必要があったんですね。出来上がったコルセットは、文字通り自分にだけピッタリ合うコルセットでした。

コルセットでの生活に

 こうして私のコルセット暮らしが始まりました。ところが、このコルセットを装着した生活、何とも不便極まりないんです。実際に装着したことのある人しか分からないと思います。職場で勤務中、前屈みになろうとすると、コルセットが邪魔でなかなか屈めない。やむを得ず、前の紐を緩め、腰が曲がるようにしなければとても仕事なんてできないんです。

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 当時はパソコンなんてない時代ですから、字を書くときは、鉛筆かボールペンか万年筆以外にないんです。前屈みにならなければ、仕事なんてできないんです。
 しかも整形外科医の仰るには、「基本的にお風呂に入る時以外は装着していてください」なんて言ったんです。ヒャー!てなもんです。思わず「寝るときにもですか~?」なんて聞いてしまいました。医者は当然のように「そうです」というではありませんか。
 でも、実際には医師の指示は守りませんでした。いや、守れませんでした。寝るときにもコルセットなんかつけていたら、寝返りさえ難しいんです。ですから、こっそりという感じで、夜だけはコルセットをはずしていました。

妻も腰痛が発症

 私は28歳で結婚しました。広島で結婚し、東京に転勤になりました。東京と言っても、住宅は小平市にありました。中央線の国分寺駅で西武多摩湖線に乗り換え、一つ目の「一橋学園」という駅です。そう、一橋大学の小平分校がある駅ですね。
 そこの公務員宿舎に住んでいた頃、妻も腰痛を発症したんです。職場の口の悪い同僚は、「夫婦で腰痛だなんて、夜の生活が過ぎるんじゃないの」なんてひどいことを言ってましたが、こちとらはそれどころじゃありません。
 妻の腰痛はひどくなるばかりで、とうとう最後は救急車のお世話になってしまいました。余りに痛がったからです。ところが救急車に乗せるまでが、これまた一苦労でした。ちょっと触られただけでも悲鳴を上げるほど痛がっていた人間を、担架に乗せて運び出すことになったからです。
 ところが、この担架、前後に長いので狭い玄関ドアを抜けられない。しかもドアは横についているので、直角に曲がらなければならないんです。仕方なく、担架を電信柱のように立てて通過するしかありません。横のままでも痛いと言っているのに縦にするんですから、激痛だったんでしょう。その時の悲鳴は、今でも耳に残っています。

妻は病院暮らしに

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 その後妻は、しばらく病院で暮らすことになりました。幸い、病院は近くにあったので、ちょくちょく顔を出しました。コンクリート塊のような重しで腰を引っ張っていました。腰にベルトを締め、そこから足元に重しをつけ、牽引するんですね。
 そんな生活を1月以上はしたでしょうか。何とか症状が治まったようでした。しかし、腰を伸ばしただけですから、根本的に治ったという訳ではありません。当座の痛みから解放されたにすぎません。いつ破裂するか分からない、爆弾を抱えているような状態と言ってもよいでしょう。

山の会に入会

 その後私の方は、腰痛の痛みはそれほどありませんでしたが、腰痛の恐怖を持ちながら生活をしていました。ある時、職場で山の会の募集をしているということを知り、思い切って入会することにしました。山の会と言っても、険しい山には登らないということだったので、踏ん切りがついたんです。根本的に生活を変えてみようと思ったんです。
 最初に登った山は奥多摩にある本仁田山という山でした。山を登っている間に、腰のことなんかすっかり忘れていました。山頂の爽快感が忘れられず、その後、いくつかの山にも登りました。富士山頂にもこの時に登りました。
 不思議なもので、腰のことは殆ど意識しなくなりました。今思うに、山登りをすることによって、足腰が鍛えられたということが大きかったと思います。足腰を鍛えれば、腰への負担がその分少なくなる、ということだったのかもしれません。

壮年期にヨガ教室に

 私が壮年期になった45歳頃だったと思います。突然、妻がヨガ教室に通い始めたんです。腰痛の自覚症状があったんでしょう。ヨガは腰痛に効果があると聞いていたようです。
 数か月通った頃でしょうか。私にもヨガを勧めたんです。ヨガは腰痛や肩こりにいいという訳です。ヨガというと、若い女性が多いというイメージがあり、私は何となく引いてしまいました。しかし、よく話を聞いてみると、若い女性ばかりでなく、おばさんが多いし、男性も若干名いるというんです。

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 ウ~ン、それなら行ってみるか。腰痛防止にもいいというなら、多少の恥を忍んででも行く価値があると思ったんです。
 通ったのは、近くにあるヨガ教室です。私は何事も始めた以上は、きっちりやらないと気が済まない方なので、毎週1回、土曜か日曜に行くことにしました。以来、雨の日も雪の日も、20年間、そこの教室に通い続けたんです。

20年表彰を受ける

 自分でも気づかない間に、20年が経過していたんですね。そこのヨガ教室から20年表彰の賞状を頂いたんです。もちろん、妻と2人です。既にその頃には、ヨガを続けてきたお陰で、二人とも腰痛の悩みから解消されていることに改めて気づいたんです。
 もちろん、腰痛だけではありません。妻は肩こりとか、冷え性などにも効果があったようです。でも、花粉症には効果は認められないようです。
 私にとって、何より嬉しいのは、「毎日健康で酒が飲める!」ということです。73歳の今でも、一日も欠かさず晩酌をします。風邪も全く引きません。3年に1回くらい鼻水が出るようなこともありますが、寝込むようなことはありません。

ヨガ教室を主宰

 私たちは、このような自分たちの経験から、「ヨガは絶対にいい」という確信を持てるようになったんです。NPO法人を立ち上げ、自分たちの通っていた教室からインストラクターを派遣してもらい、独自にヨガ教室を主宰するようになったんです。
 動機は決してお金儲け、ではありません。健康づくりのため、少しでもヨガを普及させたいという思いからです。なぜなら、私はこのヨガ教室を主宰して、一銭の収入も得ていないんです。会場の準備、後片付けを手伝ってくれるボランティアの方に少しばかりのお小遣いをあげたら、残りはゼロだからです。
 私どもの教室は、1回400円でできる教室です。5回分の回数券を2,000円で購入すれば、月に1回でもいいんです。有効期限がないからです。時々、3年前に買った回数券を持ってくるような人もいます。
でも、それでいいんです。別にお金儲けのためにやっているわけではありません。健康づくり、参加者同士の交流の場、と割り切っているからです。

テレビの健康番組の内容はすべて含まれている

 私は、自分の主宰するようになった教室を含め、既に30年ほど、ヨガと関わってきました。そういう立場で、テレビの健康番組などを見ていると、すべてその内容がヨガに含まれている、と強く感じます。
 今朝、NHKの朝ドラ「べっぴんさん」の後で「あさイチ」という有働アナの番組で、「体の伸びが健康には大切」だ、なんてやっていました。テレビ各局でも健康番組が盛んですが、私の眼から見れば、これらすべての要素がヨガには含まれている、と言っても過言でないと思っています。

長続きしない男性陣

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 30年ほど、ヨガに関わってきた経験からすると、多くの方が途中で挫折します。特に、男性の9割位は途中でやめてしまいます。折角、ヨガができるようになったのに、なぜ?というくらいに男性は長続きしないんです。その後、彼らがどうなったかは分かりませんが、再び、腰痛などをぶり返し、近くの整形外科などのお世話になっているのかもしれません。
 私は、すべての運動の中で、ヨガが一番だというつもりはありません。その人に合っているならば、ラジオ体操でも太極拳でもクラシックバレーでも、エアロビ、ジャズダンスでもいいと思います。
 それを簡易に且つ安価にできる環境があれば、何でもいいと思います。ラジオ体操だって、体の動きをすべて網羅していると思います。健康に良いことは間違いありません。ただ、毎日それができるか、どこでやるのか、となると実際にはなかなか難しいのではないでしょうか。

呼吸法が基本

 ラジオ体操とヨガの違いは、いくつかあります。ラジオ体操は、全身の体の動きをすべて網羅している代わり、ヨガのようにゆっくりと体の筋を伸ばすというような動作はありません。また、ラジオ体操の場合は、呼吸の方法についての指導は皆無と言ってもよいでしょう。体の動かし方を指導するだけです。
 ヨガの場合は、普段伸ばさない筋肉を、呼吸に合わせてゆっくりと伸ばす、というようなポーズで構成されています。その点でもラジオ体操とは、大きく異なります。
 人間の体は、曲がる方向に曲げる、という癖がついています。つまり、手の指は曲がる方向に曲げ、「反対側に反らす」ということは、意識しなければしません。体も同じです。後ろに反るという動作は、意識的にしなければしないはずです。ヨガの場合、意識的にそのような動作をするので、1時間のヨガ終了後には、心地よい疲労感に包まれるんです。

自分と家族の幸福のためにも是非ヨガを

 繰り返しますが、私は、ヨガの良さを唱えることによって、お金儲けをしようなんてケチな発想はもっていません。とうに70歳も越した年齢になると、そんなことにはほとんど興味がないんです。
 それよりも、高齢者同士、あるいは知り合い同士、仲良く楽しくやれたら、もうそれだけで十分幸せなんです。
 でも世の中、病気で苦しんでいる人は沢山います。経済的に困窮している人も多いでしょう。私は、経済的に困っている人を救うことはできませんが、もしかしたら、病気で苦しんでいる人を救うことはできるかもしれません。このヨガが少なからずお役に立つ、と思うからです。特に、私の経験から、腰痛持ちの方には福音になると、確信しています。

他人と同じようにやろうと思わないこと

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 でも、ひとつだけ誤解してほしくないことがあります。ヨガは、真面目にやると、結構きついポーズが沢山あります。右の写真で見るような、難しいポーズを同じようにやろうなどと、決して思わないことです。それと、他の人と同じようにやらないと恥ずかしい、と決して思わないことです。最初は自分のペース、マイペースでやればいいんです。
 慣れてくれば、体が動くようになりますから、自然と皆についていけるようになります。それでも個人差があります。いつになっても体が堅い人もいます。私も同じです。堅い体を無理に曲げようとしてはいけません。あくまでもマイペースです。そうでないと、かえって体を痛めてしまうでしょう。
 そのような達観した気持ちになれるころには、周りに顔なじみの人ができたりすることでしょう。話をするだけでも楽しいではありませんか。うまくすれば、時間外でお茶することなどもできるかもしれません。
 医者に捧げるお金より、同じお金を、自分のため家族のために使っていただきたいのです。ヨガを実践することにより、健康という素晴らしい財産を買うことができるなら、一番安くてお得なお買い物ではないでしょうか。
 ひとりでも多くの人が、健康で楽しく、長生きできるように願っています。腰痛は、必ず治ります。治らないのは、「継続こそ宝」を実践していないからです。

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