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小池都知事の学歴詐称は本当だ

小池都知事の学歴詐称は本当だ

元側近が爆弾告発

 「鉄面皮」とはこういう人のことを言うのでしょう。そう、小池百合子都知事です。「カイロ大学を首席で卒業した」という経歴のウソが、関係者の証言によって明らかにされています。

いい加減にしろ

 私は、最初から小池都知事の学歴は、「偽物だ」と思っていました。それは、2020年に石井妙子著「女帝 小池百合子」を完読していたからです。その中には、小池知事の生い立ちからエジプトに向かうまでのいきさつや、エジプトでの生活、両親の氏素性などが詳細に書かれていました。特に、エジプトで同居していた女性「北原百代氏」(著書では仮名で登場)の証言は、赤裸々に描かれており、当時、小池知事が現地でいかにいい加減な生活を送っていたのかが垣間見えるものでした。
 この書籍を読むだけで、小池知事は絶対にカイロ大を卒業していない、ということの確信を得ることができました。当然、マスコミもこの著書の発売により、小池都知事の学歴に疑問を持つようになりました。「小池知事は本当に卒業したのか」ということに関心が集まり、その点に質問が集中したのです。
 その当時、カイロ大学を卒業した黒木亮氏は、2020年1月19日の手記で、次のように述べています。
 「筆者はアラビア語を学び、エジプトの大学(カイロ・アメリカン大学大学院中東研究科)を卒業した者の責務として、複数回の現地取材を含む調査で疑惑を徹底検証した。その結果、小池氏がカイロ大学の卒業要件を満たして卒業したという証拠、印象、片鱗は何一つ見出せなかった。」
 更に、卒業証書についても、「小池氏の卒業証明書には、他の正規の卒業生のものと異なる「乱れ」がある。第1に、小池氏の卒業証明書の文章が男性形で書かれていることだ。すなわち敬称に「サイイダ」(Ms.)ではなくサイイド(Mr.)が、生年月日を示す「生まれ」にも「マウルーダ(女性形)」ではなく「マウルード(男性形)」が、学位を「取得した」という語にも「ハサルト(女性形)」ではなく「ハサラ(男性形)」が、「(~の)求め」にも「タラブハー(彼女の求め)」ではなく「タラブフ(彼の求め)」と、すべて男性形で書かれている。」
 当然の指摘です。黒木氏は、カイロ大学を卒業した卒業生7人から卒業証書のコピーを送ってもらい、これらの点について確認したというんです。もちろん、女性には女性形の、男性には男性形の文字が使われていたというんです。また、常識判断としても、首席で卒業したというほどの語学力があるなら、卒業証書を見た瞬間に、「なぜサイイド(Mr.)なのか」と詰め寄り、再発行を申し入れるはずです。しかし、そんな抗議をした形跡もありません。「サイイダ」と「サイイド」の区別もつかず、それを証拠としてチラ見せをしたということでしょう。
 また、黒木氏によれば、卒業証書の写真がピン止め(串刺し)していることもおかしいと述べています。黒木氏が集めた他の卒業証明者の写真はすべて糊付けかホッチキス留めになっていたというんです。一国を代表する名門大学の卒業証書の写真がホチキスもありなんて笑ってしまいますが、「ピン留め」だなんて本当に笑ってしまうレベルです。
 また、女帝小池百合子の著者、石井妙子氏は文春オンラインに寄稿した「小池百合子都知事のカイロ大学「卒業証書」画像を徹底検証する」で、「振り袖、ピラミッドに登る」の扉に掲載された卒業証書のロゴとフジテレビで放送された卒業証書のロゴが違っている、とも指摘しています。

あらゆる状況証拠がすべて真っ黒

小島敏郎氏の告発

 今回、東京15区の補欠選挙に際して暴露された記事は、単なるマスコミ人などが書いたものでありません。
 記事を書いた小島敏郎氏は、東大法学部を卒業し、国家公務員上級職甲種試験を3番で合格し、財務省の誘いを断って環境庁(当時)に入庁したというバリバリのエリート公務員です。小池都知事が環境大臣当時に、「クールビズ」を推進した人物でもあります。その後、小池知事が都知事に就任後、請われて特別顧問に就いています。知事の秘密をも知る側近中の側近と言ってよいでしょう。
 このような縁で、小島氏はその後、都民ファーストの会事務総長となります。また、同じ文芸春秋5月号に同時掲載された北原百代氏も、カイロ在住時に同室で生活した仲間です。小池知事の生活ぶり、勉学の実情をもっともよく知っている人物です。
 これら両人が、すべて小池知事の「カイロ大学卒業」を全否定しているのです。彼ら二人には、敢えて告発すべき義務もなければ何の得もありません。小池知事が、このような学歴を掲げ、公人にさえならなければ、一切の問題は生じなかったのです。

国益を損ねる可能性も

学長と会談

 小池知事は国会議員となり、環境庁長官や防衛大臣を務め、更に、日本の首都東京の知事を務め、今回、うまくすれば再度国会に戻り、首相の座も狙える立場になりました。両人は、このような事態を見て、座視するわけにはいかない、という気持ちになったものと思われます。学歴詐称という明白な「公職選挙法違反」の事実を知りながら、一切これを不問に付し、場合によっては、日本国の総理にもなる可能性がある、ということになれば、日本国の大きな損失になりかねません。国益を損なう可能性すらあるのです。
 なぜなら、エジプトは日本の首相の学歴詐称の事実を知っているからです。日本はエジプトに対して電力セクターの改革のため250億円、健康保険のための開発政策ローンなどの名目で440億円など、多くのODAを拠出しているのです。
 仮に、彼女が日本の総理にでもなった場合、この学歴詐称の事実を知っている国の増額要求を断ることができるでしょうか。その他、さまざまな外交交渉の場で揺さぶられる可能性もあります。要するに、エジプトにチョ―クポイントを握られてしまっているのです。両人は、そういった重圧に耐え切れず、事実の告発に踏み切ったということです。

同室女性の告発に敬意

 小島氏の暴露に敬意を表しますが、一市井の生活を営んでいた北原百代さんの実名での告発には更に深甚なる敬意を表します。彼女は、小池知事の虚偽の経歴を告発するメリットなど全くありません。それどころか、エジプトに住んでいた時には、身の危険を感じていたと言います。彼女は、前掲手記で、次のように述べています。

ピラミッドを登る

 「エジプトは、軍事国家でアラブの春以降、政情不安で治安も悪くなっています。一方、日本はエジプトに多額のODAを出している。カイロ大学は軍の影響下にあり、大学にもODAが投入されています。大臣になったあなたはエジプトにとって大事な存在になったはずです。
 ご存じの通り、日本と違いエジプトは不正がまかり通る社会です。権力があればたいていのことができてしまう。人が殺されても、調査が尽くされることもありません。私は次第に恐怖を覚えるようになり、信用できる数人の友人に、悩みを打ち明けました。」
 この文章をどう読みましたか。寝食を共にした同室の者が、自分の学歴詐称の事実を知っている。しかも、それを知っているのは彼女ただ一人。自分は出世の階段を駆け上り、今正に日本国の総理大臣の芽さえも出てきた。その時、ハタと気づいたら、自分の不都合な過去を知っている女性がいる。しかも、彼女しかいない。となれば、不都合な人間を消す。権力者プーチンと同じ発想です。日本ではできないことでも、軍事国家で政情不安なエジプトなら可能だ。そして今、自分は、日本の首都、東京の知事でODAにも関与できる。
 となれば、北原百代氏が身の危険を感じるのはもっともです。事実、彼女は、「カイロで働いていましたが、徐々に表に出ること、特に人混みが怖くなりました。出勤しようとしても、どうしても怖くて行けなかったこともあります。」とも述べています。まさに、本人にしか分からない心境です。

恬として恥じない無責任さ

 私は、この女帝小池百合子を読了して以来、小池百合子という人物を全く信用していません。余りにも、人間として不誠実で、人間味がなく、政治を司るのに相応しくない人物だと気づいたからです。
 一人の人間として、余りにも不誠実です。嘗て、小池知事は、記者会見で、アベノミクスを批判し、ユリノミクスなる政策を発表したことがあります。原発ゼロや待機児童ゼロなど12の公約を列挙しました。耳障りのよい項目ばかりです。
 実は、小池知事、ユリノミクスの後、更に、知事に立候補した際にも7つのゼロを公約に掲げていました。その対比をしたのが、下表です。
                
画像の説明

 この対比表をご覧になってどう思いますか。公約を発表するのは自由ですが、彼女が知事に就任したのは2016年7月です。すでに8年を経過しましたが、この公約のうち何を実現したというのでしょう。実は何一つ実現していません。唯一、実現したと主張しているのが、「殺処分ゼロ」です。しかし、これとて真っ赤な嘘です。野犬などが保護されて殺処分されても「人になつかない場合は、殺処分にカウントしなくてよい」など勝手に殺処分カウントの定義そのものを変えてしまったんです。失業者の定義を変え、仕事が見つからず田舎に帰った若者は失業者に含めなくてよい、とする中国共産党習近平の手法と全く同じです。
 小池知事は、このように何一つ公約を実現していませんが、マスコミはこのことを追及していません。多くの左翼メディアは、安倍元総理には「ないことないこと」で、連日、厳しく追及しましたが、小池知事には極めて寛容なのです。マスコミの堕落と言うべきです。

本当は高卒でも全く構わない

 私は、政治家の資質を判断する基準として、学歴は一つの基準にすぎず、中卒でも高卒でも構わないと思っています。政治家として、国民のため、住民のため、立派な行政をやってくれるならそれでいいんです。嘗て、田中角栄という政治家がいました。彼は高等教育を受けていないにもかかわらず、日本の政界に忘れがたい大きな足跡を残しました。日本列島改造論を著すなど、戦後日本の復興に大きく貢献しただけでなく、日中国交回復を断行するなど、その功罪はともかくとして、実行力は刮目すべきものでした。
 このように、学歴は政治家にとって、一つの指標にすぎず、問われるべきは、いかにして国益を守り、経済を発展させ、国民の福祉に貢献するのか、です。
 小池都知事の嫌なところは、「女帝小池百合子」に言い尽くされているように、人間の価値判断を学歴や地位、資産など、すべて外見によって判断しようとしているところです。そのうえ、実力以上に見せようとするいやらしさがぷんぷん伝わってくることです。
 そして、客観的な事実を突きつけられても、決して認めず、自ら事実を証明しようともしない。記者会見の映像を見れば明らかなように、自身の卒業という事実を証明するだけなのに、「カイロ大学が(日本大使館のファイスブックで)卒業したと証明されていることに尽きていると思います」と、まるで他人事のように述べる。心臓に毛が生えている、とは正に彼女のための用語に思えます。

ピン留卒業証明者

 本来、学歴なんて証明するのは極めて簡単です。卒業証書を提示すればそれでいいんです。小中校ならいざ知らず、大学の卒業証書なら、ほとんどの人が持っているはずです。それを見せれば済む話です。何かの事情で失くしたなら、学校に「卒業証明書」を発行してもらえば済む話です。また、卒業生なら、必ず卒業生名簿にも載っています。カイロ大学とて、同じ大学を卒業した日本人は沢山いるはずです。客観的な証明は容易なのです。
 このように、事実証明は容易であるにもかかわらず、「大使館(のフェイスブック)で大学を卒業したと言ってるんだからそれ以上の説明は必要ない」だの、答えをはぐらかそうとするから、いつになっても疑惑が解消しないんです。
 いや、彼女の場合は、「卒業していない」と断言できます。それが客観的事実だからです。卒業しているというなら、かつての側近、小島敏郎氏や且つてカイロで共に暮らした北原百代氏を名誉棄損で訴えればいいんです。しかし、彼女は絶対にそれはできない。裁判となれば、何よりも「事実」が問われます。真っ先に「証拠」として、卒業証書や卒業証明書の提出が求められます。卒業生名簿なども証拠として提出されることになるでしょう。真の事実が明らかにされるのです。そんなことを小池知事がするはずがありません。だから、小池知事は絶対に名誉棄損で訴えることはないのです。
 小池知事よ、もう、いい加減、国民を騙すのはやめよう。いい加減、恥を晒すのもやめよう。そして、潔く政界から引退しよう。これ以上、無駄な抵抗をしていると、それこそ「晩節を大いに汚す」ことになりますよ。

追記

 実はこの原稿を書いている最中に、またもや新情報が飛び込んできました。嘗て小池都知事と都民ファーストの会を立ち上げた上田令子都議会議員が、爆弾発言をしたんです。
 その内容は、カイロ大がエジプトの在日本大使館のFacebookに載せた声明文と全く同じ内容の文章を小池知事が前日に持っていた、というのです。その文章はメールで送信していますから、上田氏側に記録として残っています。
カイロ大学の声明文は、英語と日本語で表記されており、次のようなものです。

カイロ大学声明

     
 しかし、この声明文は、小島敏郎氏の文案から一部削除されてることは、前記文芸春秋の爆弾告発から読み取れます。「カイロ大学の卒業名簿に記載がある」とか、「日本・エジプト双方の法令に基づき適切な対応を検討している」との部分から「卒業名簿に記載がある」という部分と「日本の法令に基づき」という部分が削除されていることなどです。なぜなら卒業名簿に記載はないから当然削除。また、日本の法令に従ったら、裁判所は「証拠」として卒業証書や卒業名簿などの提出を求めることになるので、都合が悪いから削除、という考えだったのでしょう。
 いずれにしろ、上田令子氏の当時のメールに、大使館が公表する日の前日に、小池知事が全く同じ文章を持っていたということが、当時のメールにより立証できるのです。まさに、それこそがODAなどを含めた資金援助をエサに、エジプト政府やカイロ大学を丸めこんだ決定的証拠とみてよいでしょう。
 なお、この追記部分の詳細については、下記の動画をご覧いただく方がよく理解できると思います。是非、一度ご覧になってください。小池知事が、いかに虚飾にまみれた詐欺師の為政者であるのかが理解できると思います。(R6・4・17記)


<関連動画>

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