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豊洲移転を早急に決断し実行すべきです

豊洲移転を早急に決断し実行すべきです

小池知事を支持しました

 私は都知事選に投票権はありません。しかし、昨年の都知事選に際して、小池知事が一番適任だと思っていました。このコーナーでもそのように書きました。鳥越俊太郎は絶対にダメ、増田寛也氏よりはマシ、と思ったからです。

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 そして、豊洲移転問題についても、引き延ばしをせず、早急に決着させるべきと述べました。昨年の10月頃です。その理由は、地下の盛り土がないということは、専門家会議の意見と違っているけれども、市場としての運営には何の支障もない。それどころか、地下ピットがある方が、ダクトなど諸々の配管設備の管理をする上からも優れているし、汚れた地下水を浄化するためにも有効と考えたからです。現在でも、その考え方に違いはありません。
 専門家会議の結論と違っているという、行政手続き上の齟齬の問題はあります。それは別途、誰の責任で変更したのか、事実関係を追及することは勝手です。しかし、結果的に現在のような地下ピット方式で、構造物が完成しているのに、犯人探しをしたところで、どのような益があるのでしょうか。犯人探しというなら、常に、最終責任者は知事になります。当時の知事にどのように責任を取らせようというのでしょうか。損害賠償金でも取るつもりなのでしょうか。判断が適切でなかったというだけで、損害賠償までとるのは無理です。
 そもそも豊洲移転のような大きなテーマは、組織として動かなければ実現できません。たった一人の人間が決められることではないんです。しかも、役人は、2,3年で次々に職場を変わります。ですから、「誰が変更したんだ」なんて言ったって、個人名が出てこないのは当然です。強いて言えば、最終責任者たる知事というしかないんです。

当選以来既に8か月

 小池知事が当選したのは昨年の7月31日です。以来、8か月も経過したというのに、未だ豊洲へ移転するか否かの決着すらついていない、というのは余りにも異常です。施設はすべて完成しているというのにです。
 その間、百条委員会に石原慎太郎元知事や浜渦元副知事などを呼んで証人喚問を行いました。案の定、証人喚問によっても、問題は何も解決していません。当たり前です。豊洲移転に際しては、重要な局面で、その都度都議会にも図っている筈ですから、責任の一端は都議会にもあるからです。
 自分達にも責任があるのに、嘗ての知事や副知事を呼んで質問(詰問)したところで、新たな事実など出てくるはずがないではありませんか。質問するなら、その時に質問すべきだったのです。図面がないから分からなかったというなら、その時に「図面を出せ」というべきだったのです。

追及するなら不正疑惑問題では?

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 私は、追及すると言うなら、豊洲新市場の工事入札の不正疑惑の方だと思います。すでにある程度は知られたことではありますが、都議会のドンと言われた内田茂が監査役を務める東光電気工事が、新市場の関連工事を受注し、約1,000億以上の売り上げを上げ、急成長したその理由は何かということです。
 また、豊洲市場(東京・江東)の主要建物3棟の建設工事の入札が1回目で不調となり、3カ月後の再入札では、当初の予定価格より約400億円高い総額約1,034億円で落札されています。しかも、落札率は99.95%なんていうとんでもない数字です。予定価額を知っていたというしかないような金額です。1回目に入札を辞退したのと同じJVがいずれも落札しているんです。追及すると言うなら、こういった疑惑の方を追及すべきなのではないでしょうか。

瑕疵担保責任

 都が瑕疵担保責任を放棄したのは問題だ、なんて今頃になって言っていますが、これもお笑いです。瑕疵担保責任なんて、素人である個人を守るのが主目的で、東京都や東京ガスのような大組織を守るための法律ではありません。
 個人の場合は、法律知識もなく、業者の言いなりになる可能性がありますから保護する必要があります。個人の無知につけ込んで「瑕疵担保責任を負わない」とか勝手な契約文言を入れたりする業者も少なくないからです。訴訟になると、業者の方から、「瑕疵担保責任は負わない特約があります」と主張するわけです。
 でも、今は、「住宅の品質の確保に関する法律」によって、雨漏りや構造耐力上主要な部分について、引き渡し時から10年間は瑕疵担保責任を負うと定めることが義務付けられています。そして、仮に、これより不利な契約を特約として取り交わしても無効とするなど、個人は強く保護されています。
 でも、都や東京ガスは、プロ同士です。しかも、取引の対象は土地です。瑕疵担保責任なんて放棄しても何の問題もないのです。瑕疵担保責任は、無責としてもかまわないし、より重い責任を負わせることも可能なんです。今頃になって、「無責としたのはけしからん」、なんて議員の言うセリフではありません。

決断できない小池知事

 小池知事は、未だ豊洲移転を決断していません。一体何を迷っているのでしょうか。小池知事は、「安全と安心は同じ。切り離せない」、などと言っているようです。豊洲は安全であっても、安心が伴っていないからまだ移転は決められない、ということです。
 ベンゼンの量が環境基準の100倍を超えていた、ということも理由の一つなのでしょう。しかし、この環境基準に振り回されてはいけません。そもそも環境基準というのは、「維持されることが望ましい基準」であり、行政を行ううえでの政策目標に過ぎないのです。政策目標ですから、今その基準に合致していないからといって、問題になるものではありません。具体的に言うならば、「基準の100倍検出」と騒がれたベンゼンというのは、「その水を体重50キロの人が、70年間毎日2リットルずつ飲んだ場合10万人に1人がガンになる」というレベルなんです。この基準をクリアしていないからって怖いですか。しかも、この地下水を更に水質処理をして排水するんです。
 元来、この土地は、東京ガスが使っていた土地ですから、地下水の汚染はある程度織り込み済みでした。ベンゼンが環境基準の100倍以上出たからと言って、驚くことではないのです。
 しかも、豊洲市場で使う水はすべて上水道を使うことが前提になっています。地下から汚染水が出てきたからと言って、何が問題なのでしょうか。

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 私たちが飲んでいる水だって、殆どが河川水です。河川の上流域では、農業用水として使われ、肥料や農薬や家庭の糞尿だって混じっています。しかし、それを浄水場でろ過して飲料水に使っているではありませんか。仮に、豊洲の地下から出た水を浄化し、トイレの水として使ったからと言って何が問題なのでしょうか。今はトイレの水にさえ、使う予定はないのです。本当にもったいない話です。

都議選を睨んだ引き延ばし

 小池知事のように、「安全と安心は一体不可分」なんていう表現。私にはポピュリストに迎合する物言いにしか聞こえません。政治家がポピュリズムに陥るようになると、私は、眉に唾をつけて見るようになります。蓮舫議員や福島瑞穂議員にみられるように、大衆におもねることばかり考えているように見えるからです。政治家にとって大事なことは、国民にとって、ここでは都民にとって、一番大切なことは何かを考え、そのためにはわがままな国民や都民を説得する気構えです。 
 「安心」というのは、都民の安心感が得られるまではダメということでしょうが、その安心感というのは誰が判断するのでしょうか。知事がどのように言おうと、どのような対策を講じようと、文句を言う人はゼロにはなりません。風評被害というのはそういうものです。風評被害に毅然として立ち向かい、説得するのが知事の仕事です。「豊洲の水の安全は確保されている」と宣言し、「即刻移転を開始する」、「すべての責任は私が負う」と言えばいいのです。
 私が想像するに、小池知事は、もうとっくに豊洲移転は決めている筈です。6,000億円も投じた施設を放棄する、などという選択肢などありえないからです。都議選で勝利するまで、この豊洲移転問題を争点にするため、問題解決を引き延ばしているんです。当然ながら、勝利した後すぐに移転を決定する、そういうシナリオです。
 小池さんもそういう意味で、狡猾な、いや戦略に長けた政治家だったんですね~。(H29・3・21記)

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