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ブログ/2012-02-22

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五木寛之氏も人間ドックを受けてこなかった

 私が過去20年間、人間ドッグや健康診断を一切拒否してきた事情については、既に私のブログ「人間ドック再考」で詳しく書かせて頂きました。X線を使うレントゲン撮影や透視の枚数が多すぎるため、本能的に不安感を持っていたところに、近藤誠さんの「患者よがんと闘うな」が出版され、私の心配が裏付けられたことが拒否の理由でした。

 ところが、昨日、たまたま作家の五木寛之氏の著書「下山の思想」(幻冬舎新書)を読んでいたら、同氏も健康診断や人間ドッグを一切拒否しているということを知りました。五木さんは、「大学に入学するときにレントゲン検査を受けたのが、生涯ただ一度のX線体験だった」と述べていますから、私より、遙かに筋金入りの被爆回避論者ということになります。

画像の説明

 五木氏は1932年生まれなので、今年80歳ということになります。健康診断や人間ドッグを一切しなかった人が80歳まで元気に活動し、今でも全国を飛び回り、講演や著作活動などを行っている。このことは何を物語っているのでしょうか。もちろん、私には、私や五木寛之氏の例だけで、人間ドックや健康診断が不要だなんて結論づける意図は全くありません。

 私は、2ヶ月に1回、高血圧の薬を貰うため、やむなく医者に行きます。その度に院内は患者が溢れ、受付で2時間待ちを宣告されます。病人だらけのところで2時間も待つのは嫌なので、受付だけ済ませ、一旦家に戻り、頃合いを見計らって出直します。それでもほぼ半日仕事になります。

 医療機関も増え、一般の人たちの健康に関する知識も増え、ヨガや気功、スポーツジムも繁盛しています。皇居の回りも健康ランニングをする人たちで一杯です。嘗て、私も昼休みに皇居一周ランニングをしたことがありますが、今は、当時よりはかなり人数も増えています。山に登れば、お年寄りが文字通り山ほどいます。新聞やテレビは、健康器具やサプリメントの情報であふれています。

 それにも拘わらず、連続12年、毎年3万人を超す自殺者を出している。しかも60歳代が一番多いというこの日本の現実。そして、医院には患者があふれかえっているこの現実。

 これらのさまざまな事象を整合性をもって説明するには、どのような論理が必要なのでしょうか。私には分かりません。そんな折り、自分の住んでいる団地自治会の会報を読んでいたら、物故者の記事に目が止まりました。
 4人の物故者のうち、3人が60歳代でした。どうして60歳代の人が自殺をしたり、バタバタと亡くなっていくのだろうか、不思議でなりません。想像するに、これらの人たちも、毎年、健康診断や人間ドックをきちんと受けていたのではないでしょうか。
 それなのに60歳代でバタバタと死んでいく。それならば、私のように最初から検査拒否をしておいた方が、受診に伴う心労もないし、お金もかからずに済むのに、と思えてならないのです。検査前にはお酒も控え、X線でばんばん撮影した結果、「精密検査を要す」なんて文書を貰うと、「オイオイ、ばんばん撮ったのは精密検査じゃないのかい」と、笑ってしまうようなシステムが、今ではちょっぴり懐かしいですけどね。

 因みに、私の妻も65歳で、立派に高齢者と呼ばれる年齢ですが、これまでただの一度も健康診断や人間ドックを受けたことはありません。でも、2人とも極めて健康です。毎年、放射線による大量被爆を受けなかったため、細胞のDNAが傷つけられていないせいではないか、と話しているんですが、皆さんはどう思われますか。

 最後に疑問をひとつ。お医者さんは、毎年、人間ドックで自分の体をばんばんX線で撮影されておられるのでしょうか?(H4・2・22記)



コメント

  • 本当にその通りだと思います。
    -- む 2016-04-13 (水) 08:13:24

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