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70爺私の健康法

75歳爺(翁ではありません)、私の健康法

 平成30年9月で私は満75歳になりました。そうです、後期高齢者ということです。もう残りはない、後は死ぬのを待つだけだけということです。何とも希望のない言葉ではありませんか。役人の考えそうな用語です。

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 厚労省の調査によれば、平成26年9月15日時点で、100歳以上の人が対前年比で3,620人増の5万1,376人となり、初めて5万人を突破したそうです。しかも、42年連続で過去最多を更新しているというんですから驚きです。私の75歳なんていう年齢は、高齢者のなかでは「鼻たれ小僧」の部類で、高齢者仲間にも入れてもらえないかもしれません。
 それでも、ひろく世の中を見渡せば、僅か70歳位でも、膝痛、腰痛、コレステロール値が高い、ガンマGTPが高いなど、さまざまな病気を抱え、苦しんでおられる方が少なくありません。私は、高血圧症という以外に、病気らしい病気は持ち合わせていません。少なくとも、自覚症状は全くありません。医者に言わせれば、「自覚症状がないだけで、詳しく調べればいくらでも病気がある」ということでしょう。しかし、わざわざ調べてまで病気を見つける必要などありません。
 私は、風邪も3年か4年に一度ひくだけで、めったにひきません。花粉症もありません。冷えや肩こりというものが、どういう症状なのか想像すらできません。これまで手術など重大な病気を経験したこともありません。すこぶる健康そのものです。
 そのような私が、今日までどのような健康法を心掛けてきたのかを御披露し、幾分なりとも皆様の参考にして頂けるならば、これに勝る幸せはありません。

【1】毎朝15分、ヨガを実践

 私の健康法の第一は、何と言ってもヨガの実践ではないかと思います。ヨガとの出会いは、もう30年近くになります。妻が知人の紹介でヨガ教室に通いだし、ヨガの効用を知り、私をヨガ教室に誘ったことがきっかけです。当時、私も妻もコルセットを装着するほどの腰痛を経験し、その再発を警戒していました。そんな不安な時期だったので、半信半疑、妻に誘われるままに通い始めたというわけです。

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 私は、何事も「始めた以上、途中で投げ出さない」、スッポン精神を大事にしています。例えヨガであろうと、「始めた以上は続ける!」。始めた動機は、腰痛の克服ですが、実際にヨガを始めて気づいたことは、腰痛という特定の症状にのみ効果があるというのではないということです。体全体の健康保持、つまり、健康を害している人には健康の回復を、健康を害していない人には、病気を未然に防ぐ健康保持の効果をもっているということに気づいたんです。
 ヨガは、ある程度やり方を覚えてしまえば、自宅で自分ひとりでも実践することができます。私も、ほぼ毎朝午前中、適当な時間に10分から15分ほど、ヨガの基本動作を行っています。もちろん、腰痛の病歴がありますから、腰痛防止に効果のあるポーズを中心にしているのは当然のことです。
 このように、ヨガは自分ひとりでもできますが、週に1回は、きちんとヨガ教室に通っていました。なぜならば、自分1人では1時間続けてヨガをすることは難しいからです。教室に行けば、皆と一緒ですし、インストラクターがきちんと指導してくれますから、1時間位はあっという間に過ぎてしまいます。
 しかも、このヨガ教室、副次的な効果もあります。インストラクターは、みなさん総じて若くて美人揃い。酒飲みやカラオケなど、自分が私的に付き合っている仲間は、総じて爺さん婆さんの年代ばかりですが、ヨガ教室だけは違います。溌剌とした若い女性インストラクターに教えてもらうと、年寄りはそれだけでも目の保養にもなります。精神の若返りです。若い人と話をすると、若いエネルギーをもらえるのと同じです。ヨガの後の昼食も大変美味しいものになります。体もほぐれていますから、眠たくもなります。
 爾来、30年近くに亘って、私を悩ませた腰痛という悪友と無縁の生活をしているのです。

【2】食事はバランス第一

 私は、食べ物に好き嫌いはありません。何でも食べられます。これは、我々戦中、戦後の貧しい時代に生を受けた人間への、「神様からのご褒美」だと思っています。貧乏人の子沢山と言われるように、私達の世代は、家が貧乏なのに、兄弟ばかり沢山いました。勢い、食べ物に贅沢など言うことは許されませんでした。幼少期、私は、食事というものは「雑炊」と呼ぶものと思っていました。他の兄弟を食事に呼ぶときも、「雑炊だぞ~」と声をかけていたものです。

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 そんな時代ですから、食べ物があれば「速やかに残さず!食べる」のは当たり前でした。好き嫌いなど言う暇もありません。結果的に、好き嫌いがなくなったというわけです。でも本当のことを言うと、一つだけ「少し苦手」な食べ物があります。それは「かしわ」、つまりコケコッコーです。中学生の頃、獣医をしていた父から「鶏を絞めてこい」と言われ、渋々包丁を持って殺しに行くんですが、まだ子供ですから、なかなかうまく殺せないんですね。鶏の首をギコギコ切っていると、苦しがって首が半分切れたまま、逃げられてしまうなんてこともありました。その時のことがトラウマになっていて、少しばかり苦手意識があるんです。でも、焼き鳥でもフライドチキンでも食べられますから、現実生活に支障はありません。
 朝食は、味噌汁と納豆、海苔の佃煮、それに生姜、らっきょう、ピーナッツ味噌が定番で、そのほかに漬け物や甘い煮豆などが加わります。
 昼食は、日曜日はパンと決めているだけで、特に定番はありません。その時その時の雰囲気で、ラーメンになったりうどんになったり、素麺になったりスパゲッティになったりします。自分でうどんを作ることもあります。煮干しやワカメを浸しておき、薄口醤油や味醂、酢、日本酒、鰹節なども加える本格的なうどんです。孫は「じいじの作るうどんが一番おいしい」と言ってくれます。もちろん、時々外食もありです。

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 夕食は、風呂に入り、350m㍑の缶ビール1本とコップ一杯の日本酒を飲みます。酒を飲むときは、いろんなつまみを沢山食べながら飲みます。私の知人には、酒ばかり飲んでつまみを殆ど食べないという人がいますが、あれができません。少なくとも3種類以上の肴をつまみながら酒を飲む、これが私の流儀です。外に飲みにいってもこの流儀は変えません。最初に3品程度、まとめて注文し、目の前に並べておいて飲みます。
 

【3】週1回、酒とカラオケ

 私は、毎週1回、居酒屋に行きます。そして、お酒を飲んでいい気分になった頃合いで、カラオケを歌います。お酒は、自宅での晩酌よりはかなり多めに飲みます。つまり、かなり肝臓にかなり負荷をかける程度に飲むということです。具体的には、大ジョッキ1杯のビール、その後に日本酒2合トックリ(居酒屋ですから正確には2合ないでしょう)で2本、最後にハイサワーを一杯、という程度です。若い頃なら、別にどうってことのない量ですが、75歳超という年齢を考えると、少し飲みすぎかもしれません。

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 私の勝手な屁理屈ですが、人間のあらゆる身体機能は、時々負荷をかけてあげるのが、その機能を保持するために有効ではないか、と考えているんです。人間の体って本質的には怠け者です。筋肉も時々負荷をかけることによって機能が強化されるように、胃や肝臓など五臓六腑も、週に1回くらいは負荷をかけ「こりゃ、大変だ」と思わせることが、心肺機能を維持するためにも有効である、と勝手に理由づけをしているんです。
 また、カラオケも、健康維持に有効だと思います。カラオケは神戸が発祥の地だと聞いたことがあります。誰の創作か知りませんが、人類に多大な恩恵をもたらした文明の利器だと思います。特許をとっていたら、巨万の富を得ることができたでしょう。
 カラオケには、身も心もリラックスさせてくれる、妙薬が入っているような気がします。そうでなければ人様の前で、大声で歌なんか歌えません。演歌、特に「ど」のつく「ど演歌」は、そのメロディといい歌詞といい、歌う者をして没我の境地に誘なってくれます。歌いながら、画面に映し出される幼き日の懐かしい田園風景や港の風景、それに男女の哀歓。それらの映像を見ていると、昔を思い出し、思わず涙がにじんでしまうなんてこともあります。ど演歌というのはそういう性格のものだと思います。
 演歌にはこのような効用があるので、夢々若者が群れ集うような店に行ってはいけません。若者の歌は総じて単調で、哀感、哀愁、郷愁というものが感じられません。しかも、どこで拍手をしたらいいのか、タイミングすら掴めません。若者と年寄りが交互に歌うということになると、温泉からいきなり水風呂に、更にまた水風呂から温泉に、というような違和感が生じてしまいます。歌の色調が全く違うので、お互いに調子が狂ってしまうんですね。

【4】絶対受けない、健康診断と人間ドッグ

 世界中でも、特に日本人は、医者好きな国民だといわれています。医者に行って薬もくれないと文句をいう患者もいるそうです。確かに、自分の身近にも、そういう人はいます。亡くなった父も医者好きでした。消化剤やら下剤やら、常に3種類から5種類の薬を使い分けていました。健康診断や人間ドッグも大好きで、しょっちゅう受診していました。
 60歳を過ぎて、すべての数値が医学界(医事行政を含めてのことですが)の定める正常値の範囲に収まる人などいるわけがありません。それが人間であることの証明です。多くの人が、健康診断や人間ドッグが国民の義務だ、なんて感覚で医者に行きます。そうすると、お決まりのコースです。多くの人が何らかの「異常」との診断を下されます。私たちは、「普通」と言われると安心しますが、「異常」と言われると、無性に気になります。私も同じです。
 私は、常々、健康の指標として、老若男女一つの数値しかないのはおかしい、と思っています。その典型例が血圧です。血圧は、文字通り、心臓から送り出す圧力を数量的に計測した数値です。若いうちは血管も柔軟ですが、老化すれば弾力がなくなります。輸送ポンプである心臓も、若いときは余裕がありますが、血管壁が老化すれば力を込めて送り出さなければ末端まで血液が届きません。勢い、高齢になれば、末端まで送り出すためには力を必要とします。理の当然です。従って、若い人の適正血圧と、老年者の適正血圧が同じ数値である筈がありません。男女だって、男性ホルモンと女性ホルモンの量に違いがあるんですから、多少の差があると思います。しかし、医学界が示す数値はそのような区別を一切していません。これでは、年寄りには絶対に不利です。歳をとればとるほど、より一層不利になります。

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 しかも、しかもです。私は、このホームページの別欄「私はがんで死にたい」→こちら
でも書きましたが、適正高血圧の数値が何度か修正されているんです。具体的には、嘗て高血圧かどうかの基準は、長い間、最高血圧180mgでした。それが2000年に170に引き下げられ、更に、2004年には140に、そして2008年のメタボ検診では130にまで引き下げられています。これでは高齢者の大部分は、高血圧症にされてしまいます。その結果、我が国の医療費はなんと年間で35兆円、防衛費の7倍という膨大な額に達してしまいました。お医者さんは笑いが止まりません。
 私は、48歳の時に慶應義塾大学の近藤誠先生の「患者よがんと闘うな」という著書を読み、感銘を受けました。当時のがん治療について、近藤教授は、「現在のがん治療は有効でない、有効だという何の根拠もない」、ということを具体的な数値やデータに基づき解き明かしたのです。
 私は、この近藤誠先生の言説を信頼し、以後30年近くに亘り、健康診断、人間ドックは一切拒否し、今日に至りました。市当局からは再三、健康診断や人間ドックを受けるように通知が来ますが、私も妻も一切無視しています。そのため、「異常」の診断結果による懊悩や放射線被曝を受けなかったため、すこぶる健康です。健康診断を受ければ、必ずと言ってよいほど「異常」が見つかり、薬の投与に至っていたと思います。人間ドックを受診すれば、放射線被曝により、細胞レベルでの障害を受けていたはずです。
 私は、これらをすべて拒否してきたことにより、健康な肉体を維持することができたと確信しているのです。
 

【5】刺激は常に社会から

 人は、いくつになっても、「元気で溌剌と生きたい」という欲求を持っています。このことを、具体的に言えば、常に社会との接点を持ち、刺激を受けながら生きていたい、ということではないでしょうか。歳をとったからといって、身の回りが老人ばかり、というのでは堪りません。気持ちも塞いでしまいます。老人だって、赤ん坊や子供、それに若い世代の人たちとの接点を持ち続けたい、というのは当然の願いでしょう。ただ、自分から能動的に働きかけをするのは気が引けるので、自ら身を引いてしまう、遠慮してしまうんです。

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 不遜なことを十分承知しながら、私は家族に「僕は100歳まで生きることに決めている。だからあと30年間、やることがいっぱいある」と言っています(=^-^=) 。いい歳こいて行政書士事務所を開業したのも、あと30年間、時間を有意義に過ごすための方策なんです。しかも、自宅ではなく、敢えて独立した事務所としたのは、あと30年生きるなら当然ということになります。30年というスパンで考えるならば、楽しい夢をいろいろと思い描くこともできます。
 団塊世代の皆さん、定年退職したくらいで、家の中に閉じ籠ってばかりいないで、外に出て働きましょう。これまでに蓄積したあなたの知識経験は、まだまだ社会に役立つはずです。また、それだけの体力もある筈です。大量退職した団塊世代が、年金恋しと待ちの姿勢でいるようでは、日本の将来も危うくなるばかりです。
(お詫び:行政書士業務は、平成28年9月末に廃業しました。あまり儲からなかったからです。営業努力不足のせいです。)

【6】パソコンを友とする

 私は、これからの高齢者は、絶対にパソコンと友達になるべきだと思います。パソコンは、仕事をする上でも、趣味・道楽をする上でも、調べ物をする上でも、必須のツールです。

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 今ご覧頂いているこのホームページ、決して垢抜けてはいませんが、それでも最初から、すべて自分ひとりでシコシコと作り上げたものです。もちろんその過程で、いくつかの無料のホームページなどにもチャレンジしました。しかし、自分1人で内容の更新を行い、煩わしいコマーシャルも排除しようとすれば、多少お金がかかっても、有料のソフトを購入してしまうのがよいと思います。しかも、このソフト、最初に購入してしまえば、その後、特にお金の必要はありません。もちろん、使い方についてはインターネットで操作マニュアルを見ることができますから、分からないところを何度でも繰り返し見て学習すれば、誰でもできるようになります。大事なのは、途中で諦めないしつこさです。
 パソコンは、遊びのツールとしても最高だと思います。たとえば、趣味が囲碁だとすれば、国の内外を問わず、今すぐに相手を探すことができますし、現在対局中の囲碁を見学して回ることもできます。電気店で最強のソフト(2,000円程度)を買ってきてインストールすれば、いつでも相手なしでの対局も可能です。今のソフトは進化していますから、結構手強く、こちらも真剣になります。私は田舎に農地を保有していますが、作物の品目や作付けの適期、更には植え方や施肥の方法など、繰り返し見て有効に活用しています。
 もちろん、宿泊の旅館やホテルの検索や予約などは朝飯前。カラオケで新曲が欲しいと思ったら、U-TUBUを使ってさまざまな曲を渉猟(もちろん無料)することができます。宮城まり子の「ガード下の靴磨き」こちらなんて歌も聞くことができます。(注:著作権侵害とかで、ある日突然、見られなくなることもあります。)
 独身者なら、好みの女性を探すこともそう難しくはないと思います。デジタルカメラで撮影した映像をホームページに載せるなんてことも、慣れてしまえば決して難しい作業ではありません。
 もちろん、時事問題に興味があれば、同じくU-TUBUを使えば、日本を代表する作家や評論家、時事問題の専門家の意見を聴くこともできます。投資に興味があるなら澤上篤人氏の講演などすぐに視聴できます。

◆因みに、長期投資を望むなら、澤上篤人氏の講演会へどうぞ、こちら
◆信用取引を使ってでも短期での資産形成を望むなら、相場師朗氏のコーナーへこちら
(なお、当然ですが、投資は自己責任です。決して他人のせいにしてはいけません。)

 このような応用範囲の広い、パソコンというツールを有効に活用することこそ、これからの高齢者世代の必須アイテムだと思います。その恩恵にどっぷり浸かっている私だからこそ、言えるアドバイスだと思います。このようにパソコンを「愛人」にしていることが、結果的に私の精神的な健康にも役立っていると思います。(H25・5・2記)

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