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ブログ/2013-02-11

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雪の板室温泉で立ち往生

暗い夜道でナビ終了

 久しぶりに那須の我が家に行ってきました。久しぶりにというのは、この時期、那須地方は寒くてとても農作業をやろうという気にはなれないからです。寒いのを我慢して、一晩目は自分の家に泊まりました。寒いのは承知していますから、予め、2泊目は宿に泊まることにしました。
 宿の名は、那珂川沿いの一軒宿というのが謳い文句の「ほたるの湯」。文字通り、夏場は、ほたる見物には最高というような場所です。夏期に子供連れで行くには、最高の場所ではないでしょうか。
 昨日、6時頃に宿に到着したんですが、ナビを頼りに暗くて心細いような山道をひた走りました。宿の近くになって、ナビが「目的地周辺です」と言ったまま案内を終了してしまったんです。細い山道で、人影どころか人家も何も見えないのにです。「どこが目的地周辺だよ!」と、不満を鳴らしましたが、宿の案内板らしきものも何も見当たりません。唯一、獣道らしきものが見えましたが、そこに入り込んで、間違っていたらUターンもできそうもありません。やむなく、最初の道を目を凝らしながら少しずつ進んだんですが、鋭角の坂道に残雪が敷き詰められて、凍ったような状態になっていました。
 ナビ開発の技術者にお願い。「目的地周辺です」では、大きな目標物ならいざ知らず、個人の家を尋ねる場合には、役に立ちません。初めての土地では、2軒となりでも分かりません。ましてやこういう山道で、目標物が何もないところでは、どうしようもありません。

タイヤはノーマルでツルツル

 私の車は文字通りのノーマルタイヤ、しかも、購入以来一度もタイヤ交換などしたことがありません。知人が私の車を見て、「こんなタイヤで高速を走るの~!怖いな~」と叫んだような車ですから、雪、氷と聞いただけで、恐怖心が走ります。まして、暗い山道でナビも案内停止をしたような状態で、シズシズと降りていくんですから、お化け屋敷の「恐怖体験」のようなものです。もちろん、対向車もありません。おもいっきりゆっくりゆっくりと車を進めました。急坂、残雪、暗闇、という三重苦の中を、冷や汗たらたらで、何とか通り過ぎました。
 でもナビの停止後ですから、その先に目的の宿があるのかどうか定かではありません。もう一度、同じ道を戻るなど、真っ平です。少し車を走らせていくと、木々の間に微かに建物らしきものが見えてきました。そこが「ほたるの湯」だったんです。
 テレビの天気予報では、雪の心配はないとのことだったので、特に心配をしてなかったんです。しかし、山道にはまだまだ雪が残っているところがあるので、冬期の旅行では十分に注意が必要ですね。

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朝起きたら雪景色

 その晩は、食べきれないほどのご馳走を食べました。翌朝、寝ぼけ眼で窓を開けると、そこは一面の銀世界。「ガーン!!」という表現は、こういう場合に一番似合っているように思います。文字通り、頭の中は「ガーン、ガーン!」と、こだましているようでした。文字通り、「涙がちょちょぎれ」ました。その銀世界を、自分の部屋から撮ったのが、右の写真です。煙突の傘に雪が積もってないのは、一晩中ボイラーを炊いているからです。
 何ということ、どうやって帰ったらいいのかと、しばし思案しました。とりあえず、宿の女将さんに相談しました。「ノーマルタイヤですか・・・。もう1人そういう(アホの)方がいますね。」(括弧書きの部分は女将さんの言葉ではありません。)。「昨夜来たのと反対の道を行く方が、少しは楽でしょう。でも、一箇所急坂があります。坂道は、一旦、停止するとズルズルと下まで戻ってしまうので、坂の前からスピードをつけて一気に登り切ってしまうことです。坂の前には砂が置いてあるので、念のため、そこで砂を車に詰め込んでおいた方がいいでしょう。」とのご助言。
 何だか聞いている内に身震いがしてきました。敵陣に討ち入る兵士のような気分でしょうか。よーし、一気に登ればいいんだな、覚悟を決めました。

天気は快晴

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 でもその日は朝から快晴でした。太陽が眩しく照り輝いています。もしかしたら、この天気なら雪も溶けてしまうのでは、と期待しました。案に相違して、宿の女将は、「坂道のところは西側で、しかも日陰になっているから溶けないのよ。」というではありませんか。
 それでも天気が続けば、少しはマシになるだろうと期待を込め、10時の退館時間まで粘り、その後宿の周辺で時間つぶしをしました。その時の写真が、右です。このあたりは、渓流でイワナや鮎が釣れるんだそうです。早朝から、釣り客や子連れのお父さんなどが入り混じって、そこここで釣りを楽しんでいる姿が垣間見られました。

枯れ杉も調達

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 宿の周辺で時間つぶしをしていたら、観光地によくある顔だけ出して写真を撮る、あのセットがこんな所にもありました。ここは渓流釣りの本場ですから、鮎が飛び跳ねたような図柄なんでしょうか。でも、私には、鮎やイワナには見えませんでした。どう見ても、イルカのようにしか見えないんですが、皆さんにはどう見えますか。渓流釣りの本場でイルカはないだろうし、やはり鮎なのかな~ともう一度、見直してしまいました。
 散歩をしながらも、雪の坂道を駆け上る光景が想像され、「大丈夫だろうか」という不安がぬぐい切れません。道々落ちている杉の枯れ枝が目につき、車がエンストしたときに使えるのではないかと思い、思わず枯れ枝を掻き集めてしまいました。こういうのを「溺れる者枯れ杉をもつかむ」と言うんでしょうか。

坂道に向け突撃!

 午前10時半、もうそろそろ出発しなければ、今日の予定が全部狂ってしまう。意を決して、出発することにしました。宿を出るといきなり雪道の歓迎です。「アチャー、まだ雪道かよ~」、これから一体どうなるんだろう、と不安になりました。でも、朝からの太陽でかなり湿っぽくなっており、しかも、下地が砂利道のため、かえって滑りを止めるには好都合のようです。
 少し、湿気を含んだ雪の砂利道をシズシズと進んだ後で、いよいよ今日の恐怖体験の地、上りの急坂に到着しました。確かに、日陰になっているため、全く雪は溶けていません。目の前に展開する急坂に相対し、女将さんに言われたとおり、「一気に登る切る」しかない。ハンドルは切らずまっすぐ。そう覚悟を決め、ギヤをローに切り替え、何が何でも登り切る覚悟を決めました。さしたる作戦もなく、数を頼み、ひたすら203高地をめざした乃木希典の兵士のような覚悟と言ったら分かりやすいでしょうか。え?逆に分かりにくい。とにかく、真一文字、敵に切り込む一隊のような気持ちで、一気に駆け上ったんです。
 そうしたら・・・、何と結果オーラーイ。このツルツルタイヤで一度もスリップすることもなく、上まで登り切ってしまったんです。その後は、もう殆ど平坦な道で、しかも、一気に雪の量も少なくなってしまいました。そう、今日は山沿いは裏日本の雪が風に乗って舞い降りてくる「風雪」で、降雪ではなかったんですね。山嶺から離れてしまえば、雪もなくなってしまう道理です。
 とにかく長い半日でした。



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