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ブログ/2013-11-22

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約1週間のチョンガー暮らし

久し振りのチョンガー暮らし

 今日22日から、約一週間のチョンガー暮らしに入りました。妻が大阪高槻市に里帰りしたからです。義母は98歳で、最近は少々ボケの症状も呈しているようです。一日に同じことを何度も繰り返し言うので、閉口するそうです。年に一度くらいは親孝行を兼ねて帰省することにしたというわけです。

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 帰省する前に、私が妻の前で、「1人で一週間も暮らせるかな~」なんて、一応呟いてみたんです。そしたら、妻曰く。「鼻の穴がピクピクしてるわよ」。すべてお見通しだったんですね~。
 そうなんです。私のくせは、心にもないことを言う時は、つい鼻が「ピクピク」と動いてしまうんです。鼻と言っても鼻の鼻孔のことです。私は、根がまじめで嘘のつけないたちなので、ついピクピク癖が出てしまうんですね。妻は、私のクセを知り抜いているので、顔を見るというより、鼻の動きを見るんです。困ったもんです。
 

チョンガー初日

 チョンガー初日は、私の都内勤務から始まります。行政書士業務だけではなかなか食えなので、都内にアルバイトに出ているんですね。夕刻まで仕事をこなし、夜7時過ぎに、かの有名な幸手駅に降り立ちました。幸手駅は、写真でご覧のように、豪華で近代的で、沿線でも1、2を誇るモダン駅です。5,6年前まで、朝の通勤時に、背中に大きな籠を担いだ逞しいオバサン達が見受けられました。「担ぎ屋さん」と言うらしいですね。東京に幸手の誇る特産物などを売りに行っていたようです。それも、人口減の続く幸手の近代化の波に洗われたのか、最近はすっかり見かけなくなりました。

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 それはともかく、この時刻になると、「さて、夕食をどうするか」ということになります。当然のように、居酒屋に直行です。店名は「花春」。鼻春ではありません。店を覗いてびっくり。お客は女性客ばかり3人のみ。貸切状態です。しかもきれいどころばかり。年の頃は、60歳前後。皆顔見知りです。しかも、あとからもう一人女性が来るというんです。「エ~、もうひとり来るの~」と、もう目尻は下がりっぱなしです。
 遅れて到着した女性を加え、4人の女性に囲まれて、場はいやが上にも盛り上がりました。両脇に一人ずつ、前に二人。タイやヒラメの舞い踊りじゃありませんが、かの竜宮城の浦島太郎もかくありなん、というような状態です。もっとも女性側からすれば、「女性4人にこの面白みのない前期高齢者1人じゃつまんな~い」と、思っていたかも知れませんね。
 まあ、それはともかく、皆カラオケの仲間でもありますから、一人ずつ順番に歌い、飲みで、飽きることがありませんでした。 こういう楽しい時の時間というのは過ぎ去るのも早いもので、あっという間に11時を過ぎてしまいました。已む無くお開きとなり、ただ1人、茫然自失。ふらふらと千鳥足で、チョンガーの初日は更けていったのであります。

チョンガー第2日目

 今日は勤労感謝の日。祭日ですから、本来は私の事務所もお休みです。ですが、ちょっと相談したいというお客さんがおられたので、店を開けました。文書作成依頼のお客さんです。一応、1万円の売り上げが立ったので、まあまあよしとしましょう。

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 昨夜は竜宮城の生活を味わったので、今夜はおとなしく家で自炊することにしました。自炊と言っても、大したことはありません。要するに、酒のつまみを用意するだけです。
 スーパーで買ってきた豆腐や玉葱入りさつま揚げ、頂きものの塩辛、それに今日のメインディッシュは、「マグロの刺身」です。清水の舞台から飛び降りるつもりで買いました。おにいちゃんが、「へーい、3割引だよ3割引き!」と叫んでいたので、条件反射で買ってしまったんですね。今夜は、これらをつまみにして、盛大に1人で酒盛りです。
 食後は、自分のころがる方向に枕をしつらえてあるので、テレビを見ているうちに、いつの間にか白河夜船と相なりました。

チョンガー第3日目

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 今日は日曜日。事務所もお休みです。休みの日というのは、もうそれだけで嬉しいですね。何もしなくていいんですからね。朝は遅寝。これで朝風呂に入れば、小原庄助さん状態です。もっとも私は、朝風呂の習慣がないので、真面目に朝食を食べるだけです。朝食は楽です。ピーナツ味噌だの、ラッキョウ、煮豆、生姜、納豆などが1つの籠にセットされており、それをもってきて蓋を開けるだけ。
 あとは味噌汁を作るだけです。私は、独身の頃から、味噌汁は得意なんです。一人分の水をお椀にいれ、鍋に注ぐ。その後は、豆腐をサイコロ状に刻み、大根とキノコ類を加え、卵を落とせばOK。煮込んだ後、最後に、味噌を溶き加えるだけ。
 本当は、私の味噌汁の理想型は、豆腐となめこを少々入れ、十分に加熱した後、火を止める前にネギを入れる。それもネギの白身部分です。これをスライスしてほんの少し、パラパラと降りかけ、すぐに火を止める。しかも、これを着物を着たお姉様に作って頂く。出来れば40歳位の細身の方がいいですね。この方に傅(一応、かしずくと読みます)かれて頂く。これが理想的な味噌汁の飲み方なんですね。妻にも一度言って見ようかと思いますが、「100年早い!毎月100万持ってきてからにして」なんて言われそうなので、とっても口には出せません。

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 昨日は、謹厳実直な生活をしたので、今日は、何となく遊び心の虫が蠢いています。夕刻、嘗て行きつけだったラーメン店を覗いてみました。たまたまそこに、日頃親しくしている根本夫妻が、お酒を飲みながら語らっているではありませんか。私も無理やり仲間に加えてもらいました。無理やりと言っても、この二人、既に倦怠期を5回位経過している年齢ですから、2人よりは3人の方がいいんです(多分)。会話が多くなりますからね。ビールや日本酒など、定番のものを注文し、ひとしきり話をしました。
 勢い、「もう一軒行こうか」ということになり、またまた「花春」に直行です。ところが、今日の花春、普段は連日閑古鳥がクワー、クワーと鳴いてばかりいるのに、ほぼ満員状態です。どうした風の吹きまわしかと思ったら、今日は店が主催する定例のボーリング大会があったんだそうです。その打ち上げだったんですね。
 そんなことで挫ける私たちではありません。カウンター席に陣取り、早速歌い始めました。その後は、カラオケのオンパレード。12時近くとなり、已む無くお開きとなり、いそいそと家路に急いだのであります。

チョンガー第4日目

 今日は真面目に事務所で勤務しました。といっても、行政書士の事務所って、お客がどんどん入って来るってことはありませんので、いわば電話当番のようなものです。その電話だって、めったにかかってくることはありません。たまにかかってくると、業者の売り込みだったりするんですね。嫌になります。事務所を構えていてさえ、こんな状態ですから、自宅で開業しているような行政書士の皆さんはお客来てるのかな~、なんて思ってしまいますね。

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 今日は、「広報さって」に掲載する広告用の原稿画像を渡すべく、幸手市役所に行きました。窓口の秘書室に行き、「島田さんいますか」と尋ねると、これまで見たこともないような美人秘書が、「はい、今、席をはずしていますが、どなた様でしょうか」と言うではありませんか。緊張して、「島田です」と言ったんです。島田が島田さんを訪ねてきたというんで、この美人秘書、思わずクスッと笑って「庁内におりますので、捜してまいります」と言って探しに行ってくれたんです。こんな美人秘書がいるなら、私なら、間違いなく「給料はびた一文いりません!」と言って断るだろうと思いますね。
 捜索の間、ソファで待っていたところ、副市長さんが近づいて来られて、「島田さんですね。いつも都計審ではお世話になっています」と言って、副市長室に案内してくれるではありませんか。一応、私も市の都市計画審議会の委員をさせてもらっているんです。しかも、別の美人秘書がお茶まで持ってきてくれるではありませんか。ここ数年、お茶を出して頂くような場面に出会うことがなかったので、「今は頭を下げることばかりだけど、昔はこういうこともあったな~」と、現役時代を思い出しちょっぴり感傷的になりました。
 折角、副市長と同席したんですから、「これからの幸手市はいかにあるべきか」なんて、高邁な話になったんです。私は、私の持論である「木材資源を活用した街づくり」を志向すべきではないか、という話をさせてもらいました。(私の「木材資源を活用した街づくり」については、こちらを御一読いただけたら幸いです。幸手の再生に向けて

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 夕刻になり、当然ながら、さて今夜はどうしようということになります。でも、生憎、今日は月曜日です。月曜日というのは、この辺の商店街はほとんど定休日なんです。ですから、飲食店も殆どお休み。「いつもお客がいないシャッター通りなんだから、休まずに店を開けろよ」、と思うのはこちらの勝手。困ったな~と思案していたら、近くに一軒だけ営業しているお店があることに気付きました。「つかさや」という蕎麦屋です。そこで1人寂しくビールや酒などを飲んでいたら、ラーメン店「ふる里」のマスターがふらりとやってきました。彼も飲み相手がいないので、1人寂しく飲みに来たんですね。
 早速相席にしました。でも、毎日生活を楽しんでいない人物と話をしていると、段々気が滅入るようで、会話が後ろ向きになってくるから不思議なものですね~。

チョンガー5日目

 チョンガー生活もいよいよ最終段階に入りました。今日も、一応、まじめに事務所に詰めました。午前中は、先日依頼された「慶弔の挨拶をお断りする挨拶文」を書き、40枚ほど印刷し投函しました。午後は、前から依頼されていた「家系図」を仕上げ、後は額縁で装填する作業です。ジョイフル本田に行き、どの額装が良いか品定めです。
 たまたまですが、この依頼主のご先祖様、すごいですね。初代の方のお生まれになったのは、天文年間、安土桃山時代です。徳川300年のその前の時代です。ポルトガル船が種子島に渡来し、鉄砲を伝えた時期だと言うではありませんか。もちろん、そんな古い家系図、戸籍謄本からでは遡れません。ご本人が、墓石を撮影して持参されたから分かったんですね。これは、私の扱った家系図の中でも最長の記録です。
 (因みに、下の写真は、私の家系図であってお客様のものではありません。お客様の家系図は、個人情報に属するものですから、こんなところに載せることは絶対にありません。行政書士は、職務上知り得た秘密を守る義務があるのです。)

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  夜は、NPO法人の仲間が「一人暮らしでは寂しいでしょう。今夜一杯行きましょう。」と言ってくれたので、一緒に飲みに行くことになりました。私も「そうなんです。毎日一人で寂しく家に籠っています」と言って、お受けしたんですね。と言っても、舞台は、またしても花春です。女性2人に男2人です。といっても艶っぽい雰囲気は全くないんです。全員、前期高齢者ですからね。
 そこで出た話題です。「今、我々のような高齢者が気軽に行って時間をつぶせるような安らぎの空間がないね~」というんです。確かにその通りだと思います。私も、前からそのことは痛感していました。嘗ては、「日向」という高齢者にぴったりのお店があったんです。年金暮らしの客ばかりを相手にしているようなお店だったんです。常連客も沢山ついており、我々4人もそこの常連でした。そこが突然閉店した時には、ホントに狼狽え、わーわー泣きました。嘘泣きですが。ほんとに「これから我々年寄りはどうすりゃいいんだ~」って感じでした。
 自分も含め、みんなもそう思っているなら、自分でそういう店を作ってしまおうか、という想いがこの時沸々と湧いてきました。

チョンガー6日目

 といっても、今日は嫁さんが帰ってくる日です。久し振りの再会を祝って熱く抱擁するべきところでしょう。生憎、私達夫婦、綾小路きみまろじゃありませんが、「あれから40年!」を更に踏み越え、「あれから44年!」ですから、熱い抱擁も何もないんですね。私が、「留守中飲みにも行かず、じっとまじめに家で生活をしていました」と真実を報告する日なんです。
 
 

 



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